ここから本文です。
ホーム > 県政情報・統計 > 県のご案内 > 知事のページ > 令和3年3月以前のページ > 知事定例記者会見|令和3年3月以前 > 令和元年度知事定例記者会見 > 知事定例記者会見(令和元年7月11日)概要
更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20867
日時 | 令和元年7月11日(木曜日)10時30分~10時58分 |
---|---|
場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 令和元年7月11日知事定例記者会見(動画) |
知事
はじめに、九都県市合同防災訓練について、お話を申し上げます。
令和になり初めて迎える9月1日の「防災の日」に、船橋市内の2つの会場において、九都県市合同防災訓練を実施いたします。本年度は千葉県が中央会場となるため、例年より大規模な訓練を展開いたします。今回の訓練は、千葉県北西部を震源とする震度6強の大地震の発生を想定しています。主会場となる船橋市の高瀬町運動広場では、建物の倒壊などの都市型災害への対応、副会場の京葉食品コンビナート南岸壁では、海上における救出救助などの訓練を行います。これらの訓練を通じて、大規模災害時における関係機関の連携体制の充実・強化を図ります。さらに、地元企業や地域住民にも訓練に御参加いただき、防災意識の向上を図ってまいります。このほか、両会場では「防災フェア」も同時に開催いたします。地震や大雨の体験や、防災関連の展示など、防災を「見て」「体験して」「学ぶ」絶好の機会となりますので、御家族で会場に足をお運びいただきたいと思います。災害による被害を少なくするためには、県民一人ひとりの防災対策への取り組みが非常に重要でございます。県民の皆様には、「防災の日」を機会に、避難所への経路、集合場所や連絡方法、備蓄の必要性などについて、ぜひ御家族で話し合っていただきたいと、そのように思います。
知事
次に、「青少年を健全に育てる運動」についてお話しします。
青少年が健全に育つことは、県民みんなの願いでございます。学校が長期休みに入ると、環境の変化や開放的な雰囲気の中で、子供たちが非行に走ったり、犯罪や事故に巻き込まれることが心配されます。このため、県では、毎年7月15日から8月31日まで、夏の「青少年を健全に育てる運動」を展開しています。本年度の主な取り組みを4つ、御紹介をいたします。1つ目は「県下一斉合同パトロール」でございます。約2,000人の青少年補導員が中心となって、今月26日と27日に、県内各地で青少年が集まりやすい駅や、コンビニエンスストアの周辺などを一斉パトロールし、非行や犯罪被害の未然防止に努めます。2つ目は「立入調査」でございます。青少年の深夜入場を禁止しているカラオケボックスや、インターネットカフェなどに対して、立入調査を集中的に実施いたします。3つ目は「地域における健全育成活動」でございます。約4,000人の青少年相談員が各地域において、子供たち相互の交流と親睦を深めるためのスポーツ大会や野外活動などを行います。4つ目は「非行防止リーフレット」の配付でございます。インターネット利用の低年齢化を踏まえ、新たに小学生の保護者に向けて、安全利用のポイントなどを記載した非行防止リーフレットを作成いたしました。このリーフレットは、夏休み前に小学校5年生のいる全ての家庭に配付します。夏休みに子供たちが誘惑や危険に巻き込まれることのないよう、地域や御家庭が思いを一つにして、青少年の健全育成に取り組んでまいりましょう。
知事
次に、企業誘致の取り組みについて、お話しいたします。
本県では、東京湾アクアラインの料金引き下げの継続に加え、圏央道の整備進展、成田空港のさらなる機能強化など、国内外へのアクセスが充実してきました。このような本県の魅力をPRし、一層の企業立地を進めるため、本日、午後2時から東京都内のホテルグランドパレスで「企業誘致セミナー」を開催いたします。このセミナーは、平成17年度から実施しており、毎年150名以上の企業の経営者の方々などに御参加いただいております。今回は、200名を超える御応募をいただいており、千葉県への関心の高さがうかがえます。セミナーでは、私みずから、本県が持つ全国屈指のポテンシャルを余すことなく御紹介いたします。さらに、トークセッションでは、県内に実際に立地した企業から2社をパネリストにお迎えし、進出の決め手や千葉の魅力について語っていただきます。なお、今年11月には、首都圏と並ぶ経済の中心である大阪においてもセミナーを開催する予定でございます。2020年には東京オリンピック・パラリンピックの8競技が、千葉県内で開催されることに伴い、世界の注目が千葉に集まり、ビジネスにおいても絶好の機会が生まれようとしています。今後とも、あらゆる機会を通じて本県の魅力をPRし、企業誘致を推進していくことで千葉県を盛り上げてまいりたいと、そのように思っております。
知事
最後は、この時期にお勧めの耳より情報でございます。
勝浦市にある県立中央博物館分館海の博物館では、今月の20日から「魚がつくる模様と形」展を開催いたします。この展示では、魚が海底につくる模様や形、また、魚が成長するとともに変わる模様などについて、最近の研究で明らかにされた内容を御紹介いたします。見どころは、最近新種として認められたアマミホシゾラフグが海底につくる「ミステリーサークル」の実物大模型でございます。これは全長わずか10センチのオスが、海底に砂でつくる直径約2メートルのきれいな円形模様の巣でございます。ミステリーサークルの実物大3Dモデルの公開は世界で初めてとなります。さらに、夏休み期間中は、海の博物館のそばに広がる磯で、研究員が磯の生き物を案内する「磯・いそ探検隊」など、子供が楽しめるイベントが盛りだくさんでございます。ぜひ、海の博物館で、魚がつくる模様と形の不思議な世界を楽しんでみてはいかがでございましょうか。このほかにも県立博物館では、夏休みに自然や歴史、科学についての展示やイベントがめじろ押しでございます。御家族やお友達など、お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
私からは以上でございます。
記者
私からは、昨日発表されました千葉銀行と横浜銀行の提携についてお聞きしたいと思います。今回の提携は、国内の地銀のトップと3位行という大型提携となりましたけれども、まず、今回の提携に対する知事の率直な受け止めについてお聞かせください。
知事
アクアラインの通行料金が800円となり、人とモノの流れが活発化している状況において、千葉県と神奈川県の金融機関が提携したということは、これは大変私は意義深いことだと思います。この提携により、県内企業の販路や取引先が拡大するなど、またビジネスチャンスが生まれるのではないかなと、より一層地域経済が活性化することを大いに期待しているところでございます。
記者
今回の提携によって、千葉銀行から見ますと、個人営業、法人営業の部分でこれから営業力の強化が期待されますけれども、そういった千葉銀行に対して、今後、千葉県経済でどういった役割を果たしてほしいか、その辺、どういったことを期待されますでしょうか。
知事
千葉銀行の佐久間頭取は非常に頭の良い方で、経済にも大変強い方でございます。千葉県の経済についても非常にお考えになっている方でございますから、これを機に、千葉県経済、ひいては関東圏の経済も含めていろいろな形を模索しているんではないかなと期待しているところでございます。
記者
わかりました。私からは以上です。
知事
ありがとう。どうも。
記者
きのう、総務省が発表した人口統計で、千葉県が初めて630万人を超えたということですけれども、その受け止めと、今後伸びていくためにどういったことをしていきたいかということを伺ってもよろしいでしょうか。
知事
人口が増えたということは、大変うれしいことなんですね。多くの方が本県を居住地として選んでいただける。それと同時に、私たちもその魅力というものをしっかりと発信していかなければならないなと、そのように思っております。また、これ、細かく分析していくと、本当は自然的に見ると自然減なんですよね。しかし、移動等があるので千葉県は増えているという、こういう実態もあります。また、皆さん御案内のとおり、外房のほうあたり、一宮町だけはぐっと人口が増えているんですね。これは非常に私、勉強になるなと、これは大変良かったなと。サーフィンが来たことによって、皆さんも大変取り上げていただいて光が当たったんですね。それと同時に、房総、そのポテンシャルはあるものですから、そこに多くの人が、特に若者の人たちが目を向けてくれたのかなと、そのように思っております。そういうことを考えると、私たちは、ただ今回増えたから良かった良かったじゃなくて、各市町村、各地域ごとに自分たちの優越性、いいところをこれからどんどんどんどん、我が町、我が市においてはこうだよということをアピールしていくということが大事なのかなと、そのように認識しております。
記者
ありがとうございます。
記者
今の質問に関連して、知事もおっしゃったように自然減だということで、社会増に頼っていると。全体のパイの奪い合いになってくる面があると思いますけれども、自然増につなげていくにはどういうふうにしていくべきか。
知事
これは日本全体が今そうでございますからね、やっぱりお国で何かいい特効薬を考えてもらうしかないのかなと。ただ、千葉県としては、先ほど言ったように、パイの奪い合いかどうかは、そういうことは別としても、やっぱり魅力ある、皆さんが来て住みたい、子供を育てたい、そのような魅力ある県にしていくことは大事なのかなと、そのように思っております。
記者
最後にもう一点ですが、ジャニーさんが亡くなられまして、まず、訃報に接されての追悼の言葉と、また、思い出などがございましたら、お願いいたします。
知事
私も、実はジャニーさんとは、私が松竹でデビューして間もないころでございます。あのころ、フォーリーブスが大変な人気でございました。ジャニーさんがお育てになったんですよね。私、フォーリーブスの、当時、「プラチナゴールデンショー」という番組に出たときに、初めてジャニーさんにお会いして、この言葉は今でも私の勲章にしているんですけど、「森田君、君みたいのを実はジャニーズ事務所は欲しかったんだよ」と、こう言われたんですよ。その言葉だけは私ずっと、俺もあんなことを言われてうれしいななんて、ずっと今まで思っていたんでございますけども。ジャニーさんという方は非常に包容力もありますし、それと、何といってもアイデアマンというか、人を育てる、この子のいいところ、悪いところをけなすんじゃなくていいところを育てる、そういうところにたけた人でしたね。だから、もっともっと芸能界でプロデューサーとして、新人発掘、それから芸能界を盛り上げていただきたかったなと。本当に私、あのころの、初めてお会いしたときのにこにこしたジャニーさんの笑顔を今でも忘れないし、心から御冥福をお祈りするところでございます。
記者
ハンセン病のことで。
知事
何ですか。
記者
ハンセン病ですけれども。
知事
ハンセン病。
記者
ええ。政府は控訴断念ということで、それから家族の支援もやられる。この政府の決定に対して知事はどうお考えかということと、もしわかれば、県内に関係者の方がどの程度いらっしゃるのかということもお尋ねしたいと思います。
知事
このハンセン病、ハンセン氏病ですね。実は私も「砂の器」という映画をやったときに、この病がテーマでもあったんでございますけれども、そういう意味で私も感じるところはあります。しかし、これはやっぱりお国がこういうふうにしたわけでございますから、私はそれを受け止めたいと、そのように思っております。今、県としてと、その辺、担当部局、何か御説明するところはありましたか。改めてもし質問が必要でございましたら、担当部局のほうへ、申し訳ないけれども聞いていただけますか。
記者
先ほどの人口減の質問に追加で1個お伺いしたいのですが、千葉県全体では増えている。もちろん、千葉県の魅力を感じて社会増で増えている方もいるとは思いますが、一方で、東京圏の人口が増えて関西圏や名古屋圏とかは減っている。隣の県なので、ある意味では東京一極集中の恩恵を受けている側面もあると思います。国としても、地方創生の観点から東京一極集中を是正しなければいけないとおっしゃっていますが、東京一極集中の是正に関しては、知事はどのようにお考えですか。
知事
これはもうしようがないでしょうね。いろんなある種、私、若い人からお年寄りから、そんなようなことを時々話題にして話すんですけど、どうしても東京は光輝くところでございますから、集まってくるのは、特に若者の心理としてはしようがないのかなと。ただ、じゃ、それでいいんだというわけにはいかんですよ。ということは、やっぱり私たちみたいな各地方が、待てよと、東京もいいけども、おらが町、おらが県のこういう東京よりも素晴らしい働く場所があるじゃないか、魅力があるじゃないかと、そういうことを私たちが見せていかなければならないと。それはね、一回ぐらいは東京に出てくる可能性は多いんですよ。でも、「やっぱり東京はな」と思う人もいるんです。そういうときにふるさとというのは見るものでございますね。そのときに、あ、ふるさとに帰ればこういう仕事もできるし、ふるさとにはこういうものがあるんだと。そういうことをアピールできる、そういう県、市町村にしていかなければならないなと、そのように思っております。
記者
わかりました。ありがとうございます。あと、すみません、もう一個。幹事質問であった千葉銀の関係ですが、人と物の流れで地域がつながって意義深いというふうに、プラスの側面を知事はおっしゃいましたけれども、一方で、マイナス金利だったり人口減少がある中で、地銀のトップ行同士が手を結ばないと将来的に生き残れないみたいな危機感も、もちろん提携にはあると思います。そういった意味では、千葉県も地銀が3行あって、金融庁の報告書では地銀3行も要らないのではないかと言われている中で、地域経済に果たす地銀の役割について、今後、厳しい環境ですけれども、どういうことを期待するか、お願いできますか。
知事
これは、各銀行さんがいろいろと今この状況下においてお考えになっていると思います。だから、千葉銀の今回の提携というのもそういうところから出ていると思うんです。でも、ほかの銀行さんもいろんな手だてを考えているのは当たり前だと思うんです。ですから、私、これからどのように銀行さん、言うならば金融は動いていくのかなと。その中において県としてどういうことができるのかなと。それを注視、考えてまいりたいなと、そのように思っています。
記者
わかりました。ありがとうございます。
記者
よろしくお願いします。ジャニー喜多川さんのお亡くなりになった件ですが、ジャニーさんはプロデューサーであって、知事も今、お姿は違えど千葉県のトップに立ってプロデュースするような面もあるかと思います。ジャニー喜多川さんから知事御自身が学ばれた点とか、特に感銘を受けた思い出みたいなものがあればお願いします。
知事
これは私、学んだというのは大変おこがましいんですけど、あの方は、だって、私、初めて会ったころ、まだ19歳になったばかりで、変な話、ぺーぺーの人間に対してもすごい笑顔で、先ほど言ったように、「ジャニーズ事務所も君みたいなのが欲しかったんだよ」。これはお世辞だと思うんです。それでも、何かそういうことを言ってくれて、まだこれからどうなるかわからないやつにも希望を与えてくれたと。僕、ジャニーさんという方はそういう人だと思うんです。だから、「この子は将来どうなるかもわからないけど、この子のこういうところというのはちょっといいな」と思ったら、その子にまさしく希望を与えて笑顔で接する。いいところを引っ張ってあげる。それはジャニーさんのまたすごい力で、世に出ていった人は多いんです。これはもうみんなが認めるところじゃないかな。だから、私が学んだことは、やっぱり人に希望を与えるということは素晴らしいことだなと。それから、笑顔ね。そして、その人のいいところを見つけ、引っ張ってあげることが大事だと。この3点は学びましたね。
記者
ありがとうございました。
記者
よろしくお願いします。私からは発表案件の企業誘致セミナーですけれども、今日、知事が直接参加されて千葉県の魅力をPRするということです。具体的に今回のセミナーで強調したいところがございましたら教えてください。
知事
前のときは150名、今回200名を超える応募があったということは、千葉県に対して興味を持ってくださっている企業の方が増えたと。これは大変ありがたいことだと、私はそのように思っております。じゃ、どのようなものに対して興味、また期待しているのかと、これは県としてもしっかり把握しなきゃいけない。私は、経済というのは、人と物の流れ、これをしっかりやらないと経済活性化はないという考えから、インフラ整備ですよね、道路網を含めて、それから空港も含めて、そしてまた、エンターテインメントも含めて、その辺を、今こういう状態であるし、これからもっともっと我が千葉県は発展しますよという大きな希望を、多少なりともオーバー目にしゃべってみたいなと。意外とオーバーに言っても当たるんだよ、千葉県。そのように、今日は心を込めて伝えてまいりたいなと、そのように思っております。
記者
あともう一点、高校球児のまた暑い夏が始まりました。ひたむきに白球を追いかける高校球児たちに、知事から激励の言葉を一言いただければと思います。
知事
まさしく私たちは、一瞬というのは、そのとき過去になってしまうんですね。だから、過去というのは、もうどんなに悔やんでも、どんなに自分が思っても、取り返すというか、戻すことはできないんです。だからこそ悔いのない、当たり前のことですけれども、普段、おまえはどれだけ練習したんだよ。あんだけ走ったろう、あんだけ汗かいたろう、あんだけ悔しい思いをしただろう。それを、やっぱりぎゅっと濃縮して、一つひとつのプレー、一つひとつの打球に食いついてほしい。まさしく青春のひとときを大事にしていただきたいなと、そういうふうに思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください