ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > しごと・雇用 > ワークライフバランス > 平成28年度「働き方改革」に関する実態調査の結果について > 事例No.8(建設業)
従業員数:約10人
訪問調査日:2017年2月24日
■従業員の労働環境改善に対する取組
建設現場は土曜日も稼働していることが多く、リニューアル工事などは時期・時間ともに不規則になるため、現場に合わせて出勤する監理者は時間外労働や休日出勤が多い。社長や従業員も長時間労働になりがちな現状を認識しており、労働環境の改善のために、採用拡大による増員と、製造部門での分担や配分の調整などを行っている。
■採用の拡大方針
新卒採用は文理を問わず、前向きに取り組んでいる。昨年は、ものづくり業界を志望していた文系学生を採用した。今年度は、インターンシップ(昨年開始)を経験した学生の入社が予定されている。未経験で入社した女性従業員は、外部研修などを経てCAD等の技術を習得し、現在は施工図面の作成などを担当している。
■若手従業員と周囲との関係
従業員の定着率が良い。最近入社した従業員とベテラン従業員との年齢は少し離れているが、若手従業員が話しにくそうにしていれば、周囲が積極的に声をかけている。
■職種による業務時間の偏り
現場監理にあたる従業員の時間外勤務は比較的多くなる傾向にある。監理業務には相応の経験が必要であり、一人で現場を担当できるようになるまでに、少なくとも数年がかかってしまう。また、夜間休日の工事など、不規則な勤務にどのように対応していくかが今後の課題である。
■従業員の休暇取得促進のための取組
休暇を取ると同僚に迷惑がかかる、と感じる従業員が多いと思う。増員以外にも業務をより平準化し、多能工化を進め、皆が休みたい時に休める環境を作っていきたい。
■従業員同士のコミュニケーション
社長が直接、若手従業員へ声をかけて食事をすることはよくあるが、職場全体でのコミュニケーションの促進のためにも全員参加型のイベント企画など、今後は検討していきたい。
■新たな人材の獲得
建設現場で女性が作業している姿がよく見られるようになった。今後、機会があれば、女性の採用にも取り組んでいきたい。ただし、採用には制度の見直しや環境整備など、これまで以上に対応していく必要があるかもしれない。大卒者以外に高専卒者も採用していきたいが、高校へ出向き、申請が必要であるなど、企業にとっての負担が大きいと感じている。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください