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更新日:令和6(2024)年2月19日

ページ番号:6091

(いすみ市)紙本 水墨著色軸装 花鳥図

内容

  • 市指定・絵画(平成4年11月12日指定)
  • 住所:いすみ市郷土資料館(所有:いすみ市)

紙本水墨著色軸装花鳥図の写真

画面は縦50センチ、横33.5センチの双幅で、室町時代後期の作品と思われる。

先ず右の絵は、小鳥と笹が中心となって、右の梅の老木から左の枝へ、更に左下の梅の枝へと移り、右下の岩石の斧劈皴で画面を締めている。斧劈皴は少々弱いが、笹の線描は鋭く、狩野派の特徴をよく表現しており、特にふくらみのある梅の花の描写は見事である。

次に左の絵は、中心は小鳥で、左上の椿の花から上部の笹に、更に中央部の笹に移り、右下の椿の花で画面を締めている。鋭い線描の笹に狩野派の特徴が表現されている。また、椿の花や笹等に岩絵具が巧みに使用されている。

夷隅町に現存する絵画の中では、特に古い部類に属し、美術品としての価値は、極めて高いものである。

作者狩野永仙元信(1467~1558)は、狩野正信の子で、正信の社会的地位と画風を受け継ぎ、禅宗的水墨画の要素を無くし、大和絵の技法を取り入れ、武家好みの力強い装飾性を持った様式に変化させた。

出典・問い合わせ先

  • 出典:「夷隅町の文化財(改訂版)」
  • 問い合わせ先:いすみ市外部サイトへのリンク(旧夷隅町)

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課文化振興班

電話番号:043-223-2406

ファックス番号:043-224-2851

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