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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 絵画 > (いすみ市)紙本 極彩色扇面額装 琴棋書画図
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6093
画面は縦20センチ、横55センチで、室町時代末期の狩野派による扇面画で、作者は不明である。
画面の中心となる人物、松、岩石は大変よくできている。また、金泥で描いた人物の衣服や琴の袋の模様は、高い技術を必要とするものである。
扇面の縦の筋は、実際に扇として使用したためのものであり、当時の貴人達の雅な生活を偲ばせるものがある。また、実用具として使用するため、岩絵具を厚く塗ることができず、水面の青色は、先に墨を塗ってその上に天然群青を一、二回塗っている。全体として、絵具を薄く使っている。
雲型の銀箔や画面左手の金箔は、破損した部分を後から補修したものであり、銀箔の変色は、古色を出そうとして硫黄で焼いたものである。
夷隅町(現いすみ市)に現存する絵画の中でも古い部類に属し、美術品としてばかりでなく、歴史的資料としても貴重な作品である。
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