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センター紹介

がんゲノム医療拠点病院について

千葉県がんセンターは、令和元年9月19日に厚生労働省から「がんゲノム医療拠点病院」の指定を受けました(令和5年3月31日から)。

ゲノムとは?

遺伝子(gene)と染色体(chromosome)の合成語(genome)で、DNA(デオキシリボ核酸:からだを作る設計図)のすべての遺伝情報のことです。

ゲノム医療とは?

同じ「肺がん」でも、原因となる遺伝子はさまざまであり、対応する薬剤は異なります。ゲノム医療では、原因となる遺伝子を特定してより効果が高い治療薬を選択することが可能となり、患者ひとりひとりにあった「個別化医療」につながります。

これまでの遺伝子診断法(コンパニオン診断)は、一度に調べられるのはひとつの遺伝子異常のみであり、複数の遺伝子を検査するには時間と費用がかかりました。ゲノム医療で用いられる遺伝子パネル検査は、一度に多数のがん関連遺伝子を調べることが可能です。

がんゲノム医療とは、主にがんの組織を用いて多数の遺伝子を同時に調べ、個々の患者のがんの個性に合わせた個別化治療を行う医療です。

 

これからの医療
体制

 

がんゲノム医療拠点病院とは?

わが国のがんゲノム医療は、中核拠点病院または拠点病院が、連携病院と連携するかたちで提供されます。拠点病院は、中核拠点病院と同等の医療提供体制を有し、中核拠点病院はこれに加えて人材育成が求められています。

2019年10月時点で、全国に中核拠点病院は11施設、拠点病院は34施設、連携病院は122施設あります。千葉県では、国立がん研究センター東病院が中核拠点病院、千葉県がんセンターが拠点病院、千葉大学医学部付属病院、亀田総合病院、君津中央病院、総合病院国保旭中央病院、船橋市立医療センター、順天堂大学医学部付属浦安病院が連携病院です。

がんゲノム医療の対象となる患者さんは?

標準治療のない稀少がんや原発不明がんの患者さん、標準的な治療が効かなくなった再発・進行した固形がん(非血液がん)の患者さん等が対象になります。いずれの患者さんも、がん薬物療法(抗がん剤治療など)を受け入れられる良好な全身状態が必要です。

がんゲノム医療を受けるには?

担当の先生とご相談いただき、千葉県がんセンターを受診してください。紹介状のある方は、地域連携室(直通:043-263-4071)、紹介状のない方はがん相談支援センター(直通:043-264-6801)が窓口になります。手術や生検検査のあとであれば、ゲノムを調べる標本をご用意いただき、当該科担当医(胃がんなら消化器内科など)の初診をご予約いただきます。

遺伝子診療科

がん情報サービス(がんゲノム医療とがん遺伝子検査)