医療の質指標
千葉県がんセンターでは、2011年より毎年「医療の質」評価を公表しています。電子カルテを参照した客観的データから、2021年の診療を評価する上でなじみの深い項目を選択して数値化しました。そして各項目がどのような意味を持つかについて簡単な解説を加えました。
質の高い医療は、適切な人材・設備が整っているか(ストラクチャー)、科学的根拠に基づいた診療がなされているか(プロセス)、いい治療結果が得られているか(アウトカム)の3つの角度から評価されます。私たちは、それら3つの側面に加えて、安全性・有効性・患者本位・効率性・適時性・平等性という6つの視点を加えて評価項目を選択しました。
経年的な指標の動きから、私たちの診療のレベルが向上・改善されているかを評価しました。新型コロナ感染症による病床数増減がみられ、例年と比べ変化の大きい指標がみられるものの、概ね改善していると判断しております。患者さん、ご家族、千葉県民のみなさんにとって、私たちの提供する医療が少しでも安心でわかりやすく、透明性が高いものにしていきたいと思います。
公表資料ダウンロード
2022年度千葉県がんセンター医療の質指標(PDF:1,057.2KB)
公表資料の内容
1. 100床あたりの医師数
2. 緩和ケア研修修了済の医師の割合
3. 100床あたりの看護師数
4. 100床あたりの専門看護師・認定看護師数
5. 100床あたりの薬剤師数
6. 100床あたりの新規がん患者受入件数
7. 初診患者のうち、セカンドオピニオン目的で来院した患者の割合
8. 逆紹介患者のうち、セカンドオピニオン目的で逆紹介した患者の割合
9. 手術の予定時間の延長率
10. 手術後の肺塞栓症または深部静脈血栓症の発生率
11. 術後再手術率(術後24時間以内、術後7日以内、術後30日以内)
12. 静脈内投与での抗がん剤漏出率(外来・入院)
13. 抗がん剤によるアレルギー出現率(外来)
14. パス適用率
15. 在院死亡率
16. 術後在院死亡率、術後30日以内死亡率
17. 剖検率
18. 退院後の緊急再入院率
19. インシデント・アクシデント報告率、全体の報告数に占める医師の報告率
20. アクシデント発生率
21. 患者誤認発生率
22. 入院の重大な転倒・転落の発生率(‰)
23. 褥瘡発生率・褥瘡推定発生率
24. 血液製剤廃棄率
25. 血液製剤適正使用評価指数(血漿製剤)
26. 血液製剤適正使用評価指数(アルブミン製剤)
27. ブドウ球菌全体の検出に対するMRSA感染率
28. 脳腫瘍(010010) 頭蓋内腫瘍摘出術 術後平均在院日数
29. 肺の悪性腫瘍(040040) 肺切除術(胸腔鏡)術後平均在院日数
30. 胃の悪性腫瘍(060020) 胃切除術 術後平均在院日数(開腹・腹腔鏡)
31. 胃の悪性腫瘍(060020) 内視鏡的切除術 術後平均在院日数
32. 大腸(上行結腸からS状結腸)の悪性腫瘍(060035) 結腸切除術 術後平均在院日数(開腹・腹腔鏡)
33. 大腸(上行結腸からS状結腸)の悪性腫瘍(060035)内視鏡的切除術 術後平均在院日数
34. 直腸肛門(直腸S状結腸から肛門)の悪性腫瘍(060040)直腸切除術 術後平均在院日数(開腹・腹腔鏡)
35. 直腸肛門(直腸S状結腸から肛門)の悪性腫瘍(060040)内視鏡的切除術 術後平均在院日数
36. 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)(060100)内視鏡的切除術 術後平均在院日数
37. 乳房の悪性腫瘍(090010)乳房部分切除術 術後平均在院日数(腋窩郭清なし・あり)
38. 乳房の悪性腫瘍(090010)乳房全摘術 術後平均在院日数(腋窩郭清なし・あり)
39. 膀胱腫瘍(110070)経尿道的手術 術後平均在院日数
40. 前立腺の悪性腫瘍 (110080)前立腺悪性腫瘍手術 術後平均在院日数
41. 子宮頸・体部の悪性腫瘍 (12002x又は120020)子宮全摘術 術後平均在院日数
42. 子宮頸・体部の悪性腫瘍 (12002x又は120020)子宮頸部切除術 術後平均在院日数
43. ESD(食道・胃・大腸)の完全一括切除率
44. がん患者の生存率(1年~5年)