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更新日:令和4(2022)年5月9日
ページ番号:4033
レジオネラ症は、レジオネラ属菌という細菌が原因で起こる感染症です。これまで、入浴施設で感染した例がたびたび報告されており、中には死亡例もあります。
症状のタイプは2種類あり、それぞれ、「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」と呼んでいます。ポンティアック熱は発熱や頭痛、筋肉痛などの症状で、一般的に軽症ですが、問題になるのは「レジオネラ肺炎」です。高熱や呼吸困難、吐き気、意識障害などが出て、急激に重症になり死亡することもあります。
幼児や高齢者、他の病気にかかっているなど、抵抗力の弱い人は感染しやすいので注意が必要です。
人から人へ感染した事例は報告されていません。適切な予防策で、レジオネラ症の発生を防止しましょう。
厚生労働省「レジオネラ症」のページ
自然界では、レジオネラ属菌だけが多量に増えるということはないのですが、人工的な環境--循環式浴槽や建物に設置されている冷却塔、加湿器、貯湯槽が衛生的な維持管理をされていない時などに、こういった設備の中でレジオネラ属菌は繁殖します。これが、レジオネラ症の原因につながっていきます。
冷却塔水、循環式浴槽水など水温20℃以上の人工環境水では、細菌を餌とするアメーバが多数生息しています。レジオネラ属菌は特定の種類のアメーバに寄生し、その細胞内で増殖します。その数は、アメーバ1個体あたり1000個にもなります。
増えに増えたレジオネラ属菌は、やがて宿主であるアメーバを食い殺して、まわりの水中に一斉に放出されます。この水--レジオネラ属菌が含まれた水が、細かい水滴(エアロゾルと言います)となって空気中を舞った時、これを吸い込んで感染します。
循環式浴槽水、シャワー、ホテルのロビーの噴水、洗車、野菜への噴霧水など…「エアロゾル」は、目に見えないほど細かい水滴です。汚染水のエアロゾルの吸入の他、浴槽内で溺れて汚染水を気管に吸い込んだ時などの感染・発病も報告されています。
衛生管理が不十分な浴槽の壁面や配管などにつくヌメリは、専門的には生物膜(=バイオフィルム)と呼ばれます。循環式浴槽水や冷却塔、給湯設備などでも、このヌメリには栄養分が豊富で、塩素などの消毒薬や紫外線から保護されるため、微生物の増殖に適した環境なのです。
つまり、このバイオフィルムを発生させないこと。レジオネラ属菌の栄養源を絶って、増殖させないこと。それから、レジオネラ属菌が繁殖している可能性がある水の細かい水滴を人に吸い込ませないこと。この3つが、レジオネラ症を発生させない大原則になります。
「入浴施設におけるレジオネラ症防止対策(PDF:936.5KB)」のパンフレット
「入浴施設におけるレジオネラ症防止対策」のパンフレット
厚生労働省「レジオネラ対策のページ」にパンフレットがあります。
e-Gov法令検索から「公衆浴場法」「公衆浴場法施行規則」をそれぞれ検索してください。
千葉県法規集から「五十音検索」→「こ」→「公衆浴場法施行条例」のように検索してください。
厚生労働省「レジオネラ対策のページ」から確認してください。
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