ここから本文です。

ホーム > 県政情報・統計 > 県のご案内 > 知事のページ > 県議会での知事のあいさつ > 令和3年度 > 令和3年4月臨時千葉県議会の知事あいさつ

更新日:令和6(2024)年5月28日

ページ番号:433500

令和3年4月臨時千葉県議会の知事あいさつ

令和3年4月臨時県議会の開会に当たりまして、知事就任のご挨拶を申し上げます。

 

先の知事選挙において、多くの県民の皆さまからご支持を頂き、千葉県知事として県政を担うことになりました。新型コロナウイルス感染症への対応や、少子超高齢化の進展といった県政の課題が山積する中で、そのかじ取りを託して頂いた、その職責の重さに身が引き締まる思いです。

 

また、歴代の知事を始め、今日の素晴らしい千葉県を築き上げてきた多くの方々に尊敬の念を抱くとともに、県政運営の良い所は、しっかりと引き継いでまいりたいと考えています。

 

さらに、私に投票して頂いた方はもちろん、他の候補者に投票した方の思いもくみ取った県政を進めていくとともに、今回投票に行かなかった皆さまに関心を持って頂けるよう開かれた県政運営に取り組んでまいります。

 

私は12年近く、千葉市長を務めてまいりましたが、その間、市議会の皆さまと切磋琢磨し、多くの議論を行いながら、施策を練り上げてまいりました。そのように対応していただいた市議会の皆さまに大変感謝しているところです。

 

私は今回、知事選に立候補を決意するにあたり、県議会のこれまでの議事録に目を通しました。危機管理・防災、県民福祉の向上、経済の活性化など、県議会議員の皆さまからも様々な観点から多くの提案・提言がされてきたことを拝見しています。

県議会の皆さまには二元代表制の一翼を担い、これまで県政の発展のために多大なご尽力を賜っていること、心より敬意を表します。

県知事としても、県民のため、千葉県の更なる発展のため、県議会の皆さまと千葉市長の時と同様の関係を築いていけるよう、最大限の努力を払ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

次に、私の今後の千葉県政に対する所信を述べさせていただきます。

私は今回の選挙において、今後の政策として、11のビジョンを県民の皆さまにお示ししました。この県政ビジョンを実現するべく4年間、努力をしてまいります。

 

ビジョン1として、現場主義と対話で開かれた県政を実現します。

複雑化する社会の中にあって、“集合知”をいかに活用するかが問われています。

現場を積極的に訪問し、県民のために最前線で取り組んでいる現場の職員を始め、市町村・各種団体や専門家等との対話を重ね、現場や当事者の実情を的確に捉えた施策展開を行い、県民の英知を結集してまいります。

 

ビジョン2として、新型コロナウイルス対策です。

健康福祉部や保健所の体制強化、医療提供体制やPCR検査の拡充、スムーズなワクチン接種に努めるとともに、国や市町村と緊密に連携し、オール千葉で乗り越えてまいります。

さらに、新型コロナの長期化により苦しい状況にある中小事業者や県民に寄り添い、各種支援策によって底支えするとともに、行政のオンライン化など、千葉県の行政運営の変革にも取り組んでまいります。

 

ビジョン3として、災害から県民を守る「防災県」の確立です。

まずは、一昨年の房総半島台風を始めとする一連の災害からの、1日も早い復旧・復興に全力を尽くします。

その上で、今回の災害で得られた教訓を踏まえ、危機管理体制や防災対策、市町村との連携体制について、更なる強化を図り、日本一、災害に強い千葉県をつくります。

 

ビジョン4として、東京依存ではない千葉経済圏の確立です。

今日の千葉県の発展は、千葉新産業三角構想を始め、先人の皆さまが将来ビジョンを定め、着実にインフラ整備を進めたおかげです。第4次産業革命と呼ばれる新たな時代の中で、東京の隣に位置し、日本最大の玄関口である成田空港を抱える千葉県が果たすべき役割をしっかりと見据え、10年後、20年後の千葉の発展に向けた戦略を策定し、経済産業施策に取り組んでまいります。

 

ビジョン5として、半島性を克服する交通インフラの充実です。

森田県政が実現したアクアライン800円を維持するとともに、圏央道・北千葉道路の早期開通、長生グリーンライン・銚子連絡道路等の整備促進、新たな湾岸道路・千葉北西連絡道路の検討など、県内の高速道路ネットワークの整備を強力に進めるほか、県内の渋滞個所の解消を着実に進めるなど、道路・公共交通ネットワークの充実を図ります。

 

ビジョン6として、超高齢化時代に対応した医療・福祉の充実です。

超高齢化が進む中で、県民の生命を守るためには、県内どの地域においても、安心して医療や福祉が受けられる体制を整備していくことが重要です。そのためには、医療関係団体など、最前線で取り組んでいる関係者と意見交換をしながら、医療機関や介護施設等の機能分担・連携強化を進めるとともに、不足している医療人材、介護人材の確保を進めていきます。

 

ビジョン7として、子育て支援と教育の充実です。

千葉や日本の未来を担う子供たちと保護者を支援し、どんな社会の変化にも対応できる豊かな心を持つ保育と教育の環境を整えることは私たちの責務です。

多様な保育環境の充実を図るとともに、子どもの貧困対策・児童虐待対策に取り組み、どんな家庭に生まれた子であっても最善の未来を用意できる千葉県を作ります。

また、教育関係者との十分な意見交換を行った上で、県立学校だけではなく、小・中学校を含めた県内すべての学校教育の充実に取り組みます。

 

ビジョン8として、豊かな海づくり、里づくりです。

農林水産業への投資を着実に行うとともに、民間投資を呼び込む諸制度を構築します。さらに、食文化にまですそ野を広げ、ブランド化を進めます。そして、本県が誇る豊かな農林水産業や自然を千葉らしい文化・ライフスタイルにまで昇華させ、千葉県で生きることに付加価値をつけていきます。

 

そのほか、ビジョン9として、女性の活躍促進だけでなく、障害者やLGBT、外国人なども含めた共生社会の実現、ビジョン10として、県庁の行財政改革やデジタル化の推進、ビジョン11として、県と政令市の連携強化などを強力に進めてまいります。

 

東京の隣にありながら豊かな緑と海に囲まれた千葉。

過密化を良しとしてきた東京価値観に対して、広やかな環境で生きる、働く価値を力強く提示し、千葉の未来を切り開きます。

不確定な時代・気候危機の中で県民の命とくらしを守る県政を実現するため、職員・県民の英知を結集するべく、全力で取り組んでまいりますので、議員の皆さまのご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の挨拶とさせて頂きます。 

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?