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更新日:令和6(2024)年5月28日
ページ番号:20016
本日ここに、9月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。
今回提案いたしました案件は、平成29年度の補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の13議案のほか、報告3件並びに平成28年度の決算認定についてです。
まずはじめに、新たな総合計画、行政改革計画及び財政健全化計画等について申し上げます。
総合計画については、5月に原案を公表し、県民や県議会、有識者の皆様、市町村から幅広く御意見を伺ってきたところです。
これらの御意見を踏まえ原案の見直しを行うとともに、871の具体的な事業と62の指標を盛り込み、計画案として、今議会に提案いたしました。
「くらし満足度日本一」を目指しこれまでの8年間で進めてきた実績をベースに、将来にわたって「日本一の光り輝く千葉県」であり続けるための基礎づくりを進めていく必要があります。
このため、この計画案は、これまで培ってきた千葉県ならではの強みである交流基盤や多様な魅力を活用しつつ、人口減少や少子高齢化といった課題への対応を図り、県民みんなの活躍により地域社会の充実や経済の活性化を図っていくことを重視して作成いたしました。
計画の名称については、次世代の若者や子どもたちが誇れるような光り輝く千葉県へ飛躍する、という意味を込めて、「次世代への飛躍輝け!ちば元気プラン」としたところです。
「くらし満足度日本一」を目指す基本構想の総仕上げとして、将来を見据えた千葉県づくりの指針としたいと考えております。
県を取り巻く環境の変化や厳しい財政状況への対応が求められる中、総合計画を着実に推進するためには確かな行財政基盤の確立が不可欠です。
そこで、新たな行政改革計画・財政健全化計画を策定することとし、この度、計画原案を取りまとめたところです。
今回の行政改革計画では、「組織改革・人材育成」、「仕事改革・働き方改革」、「資産改革」及び「公正・透明な行財政運営」の4つの改革の視点・基本的方向に沿って、業務の効率化やコストの削減などに取り組み、県庁全体のポテンシャルの最大化や生産性の向上を目指すこととしています。
また、財政健全化計画では、厳しい財政状況が見込まれる中、事務事業の見直しや県税収入等の自主財源の確保に引き続き取り組むとともに、中長期的に安定的な財政運営を行うため、更なる基金の積立・確保に努めるなど、「持続可能な財政構造の確立」を目指すこととしています。
さらに、行政改革計画・財政健全化計画と整合を図り、県有建物長寿命化計画原案を取りまとめました。
この計画原案では、庁舎、試験研究機関、学校、警察施設、公の施設について、財政負担の軽減や平準化を図りながら、大規模改修や建替え等を含む長寿命化対策を進め、県有建物の総量の適正化を図ることとしています。
行政改革計画・財政健全化計画及び県有建物長寿命化計画については、今後、これらの計画原案をもとに、県民や県議会の皆様の御意見を伺いながら、11月頃を目途に計画を策定したいと考えております。
続いて、今回提案いたしました議案の主な概要について申し上げます。
議案第1号は、平成29年度一般会計の補正予算案です。
今回の補正予算では、6月補正予算編成後の状況の変化を踏まえ、「くらし満足度日本一」の千葉を目指して、「子ども・子育て世代への支援」、「くらしの安全・安心の確立」など、緊急的に取り組むべき事業を計上しました。
また、年度間の財源の調整を図り、健全な財政運営に資するため、平成28年度の決算剰余金の2分の1を財政調整基金に積み立てるとともに、今後の県有施設の更新等に備えて、県有施設長寿命化等推進基金への積立も行います。
この結果、補正額は89億7,850万余円の増額で、補正後の予算額は1兆7,351億4,008万余円となります。
以下、補正予算案に計上した主な事業について、その概要を申し上げます。
一つ目は、「子ども・子育て世代への支援」です。
保育基盤の一層の充実に向け、保育士の定着及び保育の質の向上を図るためのキャリアアップ研修を行うほか、賃貸物件を活用した保育所を整備するための賃借料への助成や、保育所において医療的ケア児を受け入れるための看護師雇用への助成を新たに実施します。
また、私立幼稚園の教員の給与改善経費に対する助成を行うとともに、私立小中学校に通う児童生徒のいる低所得世帯を対象とした授業料負担軽減の実証事業を実施します。
二つ目は、「医療・福祉の充実」です。
医療機関が患者情報を共有して質の高い医療を提供する医療情報連携システムの導入助成について、対象医療機関の増加に伴い予算を増額するほか、医療・介護分野のさまざまな課題に対応するため、基金への積み増しを行います。
また、袖ケ浦福祉センターについて、平成30年度以降の指定管理者を指定するための債務負担行為を設定します。
三つ目は、「くらしの安全・安心の確立」です。
犯罪の予防や発生時の迅速な対応を図るため、主要駅周辺を中心に街頭防犯カメラを設置するとともに、110番通報に迅速かつ的確に対応するため、通信指令システムの更新を行います。
また、大雨等により崩落・倒壊した河川護岸の復旧工事を実施します。
四つ目は、「産業振興・社会基盤の整備」です。
総合スポーツセンター野球場について、耐震化と施設機能の充実を図るための改修工事を実施します。
また、県産木材の利用促進に向けた県営林の森林認証の取得や、銚子市の外川漁港の機能強化に向けた施設整備を実施します。
このほか、いすみ鉄道の鉄道基盤等の整備に対する補助について、必要な経費を計上します。
最後に、「千葉の魅力発信」です。
東京オリンピック・パラリンピックの開催を3年後に控え、本県の「おもてなし」を一層充実させるため、オール千葉でのおもてなし機運の醸成を図るとともに、農林水産物直売所等のおもてなし力の向上や、県の伝統郷土料理等の情報発信に向けた取組を推進します。
議案第2号から議案第4号までの3議案は、地方財政法に基づき平成28年度一般会計の決算剰余金の一部を財政調整基金に積み立てようとするものなど、いずれも特別会計に係る補正予算案です。
議案第5号から議案第7号までの3議案は、いずれも条例の一部改正に係るものです。
議案第5号は、知事の権限に属する事務処理について市への事務移譲を進めるため、議案第6号は、手数料の新設を行うため、議案第7号は、字の区域及び名称の変更に伴い水道事業の給水区域の規定の整備を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。
また、議案第9号は、江戸川第一終末処理場の施設建設工事委託に係る契約を締結するため、議案第10号は、設計変更に伴い九十九里有料道路に係る津波対策工事等委託の契約を変更するため、議案第11号は、県有地を不法に使用している相手方に対し土地の明渡し等を求める訴えを提起するため、議案第12号及び議案第13号は、千葉県袖ケ浦福祉センターの「更生園」及び「養育園」の指定管理者を指定するため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。
以上、このたび提案しました議案の概要等について御報告させていただきました。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
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