ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 商工業 > 中小企業への技術開発支援 > 産業支援技術研究所 > 研究内容と研究ライブラリー > 研究ライブラリー(令和3(2021)年度)
更新日:令和6(2024)年4月26日
ページ番号:507857
食品・化学技術室 大垣 佳寛、海老原 昇
次長 宮崎 浩子
古谷乳業株式会社 高野 和也、白井 寛、石出 卓也
本研究では、ホエイ中に含まれるラクトフェリン(LF)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による分析方法を開発した。ブチル基を有するポリマー系逆相分配クロマトグラフィーカラムを用いることで、標準溶液やホエイ中のLFの分析を簡便に行うことが出来たが、乳からのLF回収率の向上が課題となった。
この方法を用いて生乳ホエイ及び、これをUHT殺菌した牛乳から抽出したホエイについてLFの定量分析を行った。その結果、生乳ホエイ中のLFは100ミリリットル中22.4ミリグラムと定量され、これは従来から報告されている値(100ミリリットル中20ミリグラム)とほぼ一致していた。一方、これをUHT殺菌した牛乳のホエイでは100ミリリットル中1.0ミリグラムと定量され、牛乳中には未変性のLFはほとんど存在していないと推定された。
食品・化学技術室 反町 公子、大久保 紘子
技術支援室 蓮見 薫
千葉県内で製造される発酵食品の内、ワイン、日本酒、醤油に着目し、これらに使用される市販乳酸菌を市販チーズスターターと共に牛乳に添加してフレッシュチーズを試作した。35℃の発酵経過において乳酸菌の影響はなく、チーズの味質は変化する可能性が示唆された。
生産技術室 城之内 一茂
材料技術室 石川 隆朗
千葉県産業支援技術研究所は県内企業のIoTシステム導入のための支援を行っている。その支援の際、様々な問題が生じている。IoTシステムはサーバ・クライアント形式で構築される。これは一般的なPC利用におけるスタンドアロン形式とは異なりITを業務としていない技術者、事務員には不慣れな形式である。そこで、ITに不慣れな方でもIoTシステムを構築できるフレームワークの作成を行うこととした。
本研究は平成31(2019)年度から令和3(2021)年度のプロジェクトであり、本稿はその概要を記載したものである。
生産技術室 冨山 和也、城之内 一茂、花澤 明洋
材料技術室 一箭 喜晴、吉田 浩之、中村 昌彦、山本 貴之
本県ではMIM(金属粉末射出成形)技術を応用した金属3Dプリンタを導入したため、今後予想される県内企業への需要に対して金属3Dプリンタへの高い知見を要求されるようになると考えられる。そのため、プリンタで作製される造形物に関して造形精度や内部面の観察について評価を行った。本報では、評価を通じて造形する段階での造形予測、技術力の向上などにつながったので報告する。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください