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更新日:令和5(2023)年11月16日
ページ番号:8438
昨年に続き花粉飛散量はやや多め
千葉県農林総合研究センター森林研究所では、平成20年11月に県内のスギ林45箇所において、平成21年春のスギ花粉量を予測するための調査を行いました。
その結果、花粉を飛散させる雄花の量は、昨年に比べて県北部でやや少なくなりましたが、県南部では逆にやや多くなる傾向を示し、県平均の雄花生産量はやや多めになると推定されました(図-1)。
したがって、平成21年春のスギ花粉総飛散量は昨年に続きやや多めになると予想されます。
なお、この量は非常に多かった平成17年の半分程度ですが,平成7~20年の平均値よりも多く、最近の15年間では5番目に多い量となります。
花粉の総飛散量は,花粉を飛ばすスギの雄花の量から推定します。
雄花の量は県内に45箇所設定した調査林の着花指数により判定しています。
今回の調査では、45箇所の調査林の平均値が、昨年の2,246に対して2,346と
やや増加しました(図-2)。
着花指数とスギ林における雄花生産量の間には、図-3に示した関係が
あります。この関係と着花指数の平均値から推定される平成21年の雄花
生産量は63.20g/m2(表-1,図-1)となり、平成20年春(58.56g/m2)に
比べてやや増加すると予測されました。
また、この量は平成7~20年の平均値(55.04g/m2)よりもやや多く,最近の
15年間では、大豊作年と言われる平成7年、12年、17年の3年間を含めて5番目
に多い量となります。
スギ林内の40本のスギの上部に着生する雄花量を双眼鏡で観察し、着生状況を
A~Fの6段階に評価し、各ランクに重み付けの点数(100,60,50,40,5,0)を掛けて合計
したもので、0~4000の値をとります。
森林総合研究所の横山ら(1992)により考案されたもので、雄花(花粉)生産量との
相関が高いことが知られています。
スギ林1平方メートルあたりで生産される雄花の乾燥重量です。スギ林内に雄花
トラップを設置し、花粉放出後に落下する雄花を捕捉して測定しています。
君津市皿引2004年
君津市皿引2008年(今回)
富津市志駒2004年
富津市志駒2008年(今回)
富津市桜井2004年
富津市桜井2008年(今回)
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