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更新日:令和5(2023)年11月16日
ページ番号:8439
花粉飛散量は昨年の半分以下となる見込み
千葉県農林総合研究センター森林研究所では、平成21年11月から12月に県内のスギ林
45箇所において、平成22年春のスギ花粉量を予測するための調査を行いました。
その結果、花粉を飛散させる雄花の量は、全調査箇所で昨年以下となり、その量は昨年の
半分以下になると推定されました(図-1)。
したがって、平成22年春のスギ花粉総飛散量は昨年の半分以下になると予想されます。
なお、この量は昨年比で43%、平成7~21年の平均値の49%であり、調査が始まってから
の16年間では4番目に少ない量となります。
花粉の総飛散量は、花粉を飛ばすスギの雄花の量から予測します。雄花の量は、県内に
45箇所設定した調査林の着花指数により推定しています。
今回の調査では、45箇所の調査林の平均着花指数が、昨年の2,346に対して1,454と大幅
に減少しました(図-2)
この平均着花指数から、図-3のスギ林における雄花生産量との関係を使って雄花生産量
を計算すると、平成22年の雄花生産量は27.38g/m2(表-1,図-1)と推定されます。
この値は、平成21年の雄花生産量の推定値(63.20g/m2)の43%にあたり、平成22年春の
花粉飛散量は昨年の半分以下に減少すると推定されました。
スギ林内の40本のスギの上部に着生する雄花量を双眼鏡で観察し、着生状況を
A~Fの6段階に評価し、各ランクに重み付けの点数(100,60,50,40,5,0)を掛けて合計
したもので、0~4000の値をとります。
森林総合研究所の横山ら(1992)により考案されたもので、雄花(花粉)生産量との
相関が高いことが知られています。
スギ林1平方メートルあたりで生産される雄花の乾燥重量です。スギ林内に雄花
トラップを設置し、花粉放出後に落下する雄花を捕捉して測定しています。
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