ここから本文です。
更新日:令和4(2022)年12月9日
ページ番号:16544
木更津港は、東京湾の東岸のほぼ中央に位置し、横浜港・川崎港・東京港・千葉港と並んで首都圏の発展に寄与しています。
京葉工業地帯の一翼を担う工業港として、重点整備が進められ、臨海部に立地する鉄鋼業や木材などに関連した外貿貨物や、砂・砂利等の内貿貨物を中心に取扱うほか、近年では海外向けの中古自動車や中古建機の輸出を行うなど、千葉県南部地域における経済社会の基盤として、重要な役割を果たしています。
昭和43年4月に関税法上の「開港」及び重要港湾の指定を受け、さらに、鉄鋼業の国際競争力強化を図るため、平成23年5月31日に国土交通省から「国際バルク戦略港湾」(鉄鉱石)に選定され、拠点港としての整備が期待されているところです。
背後地には、木更津市、君津市及び富津市が所在し、これら3市の人口は合わせて約26万人を数え、海岸延長は28.447kmに及んでいます。
なお、平成26年1月15日の港湾法の改正により東京湾の開発保全航路が拡大したことに伴い、水域面積は約7,300haに変更されました。
江川地区は、木更津港の最も北寄りに位置した地区であり、全面に広がる浅場・干潟を利用した海苔・あさりの漁業生産基地となっており、当地域で活動する小型船の船だまりとして利用されています。
吾妻地区は、木更津港発祥の地で木更津市の海の玄関口であり、中心市街地に隣接する立地条件を活かした再開発により地域住民の憩いの場として、緑地を中心としたレクリエーション施設・マリーナ施設・旅客船埠頭施設・物揚場等の施設整備が計画されており、現在、親水空間、緑地等の整備を進めています。
木更津南部地区は、公共岸壁を中心とした物流拠点として、物流生産・都市機能などを集約した拠点整備を図っています。外貿貨物に対応するため、平成8年4月には木更津埠頭G岸壁、平成20年3月には木更津埠頭H岸壁を供用開始し、30,000D/W級の船舶が接岸できるよう整備しました。平成20年8月から中古自動車の輸出が開始され急激に取扱貨物量が増加しており、内外貿貨物の取扱拠点として今後さらに発展していくことが期待されます。
また、平成28年より、近年のクルーズ船寄港の需要増加を背景に、国の直轄事業においてクルーズ船受入れ施設が整備され、平成29年以降、クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」を寄港させており、港湾関係団体や旅行業者、販売業者等の幅広いメンバーで構成した「みなとまち木更津プロジェクト推進協議会」の地域一丸となったクルーズ船の誘致活動が高く評価され、平成30年12月に木更津市がクルーズオブザイヤー2018特別賞を受賞しました。
君津地区は、主に日本製鉄株式会社東日本製鉄所及びその関連企業の専用岸壁として利用されており、木更津港の取扱貨物量の大半を占めています。
富津地区は、昭和53年から開始された埋立が昭和60年度には慨成し、公共岸壁(うち富津埠頭F岸壁は耐震強化岸壁)が整備されています。また、株式会社JERA富津火力発電所や日本製鉄株式会社の研究施設などが稼働しています。
木更津港の公共岸壁は総延長1,980m、18バースあり、これは吾妻地区、木更津南部地区及び富津地区に分かれています。
また、物揚場等は総延長3,205m、荷捌地は196,421平方メートル、野積場は95,389平方メートルが整備されています。
大規模地震災害時の緊急物資輸送や産業活動の維持に対応した耐震強化岸壁が1バース整備されています。
今後、-12m・1バースの整備を計画しています。
〔整備済耐震強化岸壁の状況〕
東関東自動車道館山線、首都圏中央連絡自動車道などの広域幹線道路網と連携して、輸入木材の半製品化や船舶の大型化に対応するため、-12m岸壁の整備を進めており、2バースが完了して、さらに1バースの整備を計画しています。
木更津市の海の玄関口として、また、中心市街地活性化を支援するため、親水緑地や交流厚生用地等の整備を進めています。
優れた自然環境や広い空間(20.5ha)を活用した親水及び防災拠点としての緑地の整備を行っています。(現在は休止中)
〔主な設備〕
8.5m展望台、多目的広場等
2号道路第2橋梁について、旧基準で設計されているため、現行の耐震基準を満たすよう水平力分担装置や落橋防止装置の設置等、耐震補強工事を実施しています。
木更津市街地の背後を高潮から防護し、人命や財産又は社会経済活動を守るための事業で、天端高が不足している胸壁の嵩上げや陸閘の整備を行っています。
令和元年における木更津港の年間入港船舶は外航船1,052隻、45,484千総トン、内航船15,538隻、9,759千総トンであり、取扱貨物量は、外国貿易44,578千トン、内国貿易15,965千トン、合計60,543千トンとなっています。
このうち公共ふ頭を利用したものは、外航船、131隻、4,439千総トン、内航船6,743隻、3,077千総トンであり、外貿貨物量は549千トン、内国貿易貨物量は2,540千トン、合計3,089千トンとなっています。
詳しくは、千葉県港湾統計年報、数字で見る千葉港・木更津港。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください