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更新日:令和4(2022)年3月14日
ページ番号:8644
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利根川両総水門、第1導水路、両総第1揚水機場、北部幹線の紹介です。
九十九里平野と佐原地域の農地へ送る農業用水と、房総導水路の都市用水を、利根川から取水するための水門が1門あります。大雨時、大須賀川の水位が利根川より高い間は、利根川へ排水する門としても利用されます。
また、佐原地域の内水を利根川に排水する水門が2門あり、1門は利根川水位が低い常時の排水のため、もう1門は利根川の水位上昇時に、第一排水機場を運転して強制的に排水を行うための水門です。
利根川の水位上昇時には閉じ、洪水の流入を防ぐ役割もあります。
利根川に向かって右側が用水用の水門
利根川両総水門で利根川から取水した農業用水と都市用水、最大毎秒17.47立方メートルを、第1揚水機場まで送るための1.2キロメートルの水路です。
洪水時には、導水路の途中にある第1制水門で洪水の流入を防ぎ、水門から約300メートル区間併走する大須賀川からの排水を、第1導水路に越流させ、大須賀川と一体的に排水路として利用します。
両総水門より。左が第一導水路、右が大須賀川。
正面の第一揚水機場まで導水する。
利根川から取り入れた水を、高台の北部幹線へくみ上げる施設です。口径1,200ミリメートル、出力800キロワットのポンプ5台で1日当り938,000立方メートル(最大毎秒14.47立方メートル)の水を標高差20mの高さへ押し上げます。農業用水のポンプ場としては、全国でも最大クラスの能力です。
ちなみに、このポンプ5台で、25メートルプールなら約20秒で一杯になります。また、ここで一年間にくみ上げる農業用水は、9,000万立方メートルにもおよび、印旛沼(1,970万立方メートル)のおよそ5杯分の量にあたります。
なお、昭和53年(1978年)に水資源開発公団(現水機構)による改築・追加工事で、口径1,100ミリメートル、出力900キロワットのポンプ2台が併設され、都市用水の最大毎秒3.0立方メートルを合わせ、第1揚水機場全体では最大毎秒17.47立方メートルを取水します。
山の上にある吐水槽まで水を押し上げる
ポンプの運転台数と回転数で揚水量を調整
第1揚水機場で汲み上げた農業用水と都市用水、最大毎秒17.47立方メートルを栗山川まで送るための7.5キロメートルの水路で、トンネル、開水路、サイホンで構成されます。
昭和50年(1975年)には房総導水路との共用施設となり、新たに毎秒3.0立方メートルの都市用水を流すため、水資源公団(現水機構)により開水路の嵩上げ等が行われました。
また、平成5年からの改修で、トンネル内面のコンクリート厚を増して補強し、断面が狭くなったため、通水断面を確保する副水路として、新たに円形トンネル7.3キロメートルが掘削され、複線化されました。
途中、大須賀川沿岸へ、用水を送るための支線が1路線あります。
万が一転落した時のための浮きを設置
北部幹線終点のトンネル出口から栗山川へ
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