平成30年度患者のための薬局ビジョン推進事業(薬ー薬連携)
県では、「患者のための薬局ビジョン」を推進するため、平成30年度に以下の事業を実施しました。
事業名
病院での薬剤管理を患者の生活モデルに合わせ、切れ目なく在宅に導入できる人材育成事業(薬ー薬連携)
事業概要
地域の拠点病院を中心として、薬学管理情報の共有化を図り、病院と薬局の連携を構築できる人材育成を図る。具体的には、「知識の共有化」と「技術(服薬指導)の共有化」を柱として、病院薬剤師と薬局薬剤師がそれぞれの業務を理解するために相互乗り入れによる研修を行うとともに、連携を図るためのマニュアルを作成する。
実施期間
平成30年4月18日(水曜日)から平成31年3月31日(日曜日)
事業内容
「知識の共有化」と「技術(服薬指導)の共有化」を柱として、病院薬剤師と薬局薬剤師がそれぞれの業務を理解するために相互乗り入れによる研修を行う。
知識の共有化
- 吸入指導・点眼、点耳、点鼻について、指導法等について共同研修を行い統一する。
- 病院における抗がん剤の化学療法について、薬局も内容を理解することにより在宅現場においても適切な薬剤管理指導ができるよう、レジメンの勉強会を行う。
- 入院時1日3回の処方を退院時には1日2回に変更するなど生活モデルに対応する服薬法の検討を行う。
技術の共有化
- 抗がん剤を使用している患者及び糖尿病、高血圧症の患者について、服薬指導等を標準化するための事例検討(小グループ討議形式)及びマニュアルをの作成する。
- 地域の連携を図るために、病院で販売している医療材料や高カロリー栄養補助食等のリストを作成し、地域で共有する。
事業概要
実施地域薬剤師会
松戸市薬剤師会・君津木更津薬剤師会・市原市薬剤師会
実施結果
【松戸市薬剤師会】
- 抗がん剤指導の研修において、レジメン等の情報共有を行った。
- 松戸市薬剤師会ホームページを活用し、抗がん剤のレジメンや患者指導資材、院内処方のレシピ、トレーシングレポート、研修会資料を掲載し地域における情報共有を図った。
【君津木更津薬剤師会】
- 共同研修会による知識の共有化を図った。
- 吸入薬の服薬指導の共有化を図った。
【市原市薬剤師会】
- 栄養剤の使い分け、吸入薬のデバイスの実技・実習、軟膏の服薬指導・混合の考え方の研修を実施した。
- 抗がん剤(XELOX療法)指導のポイントについて、院内での介入事例の実施及び薬局での介入事例の実際の研修会を実施した。
- 院内医療材料リストの開示を拠点病院内の販売店と調整している。
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