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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315159
(そうりゅうきょう)
重要文化財(工芸品)
昭和28年11月14日
香取市香取1697(香取神宮)
径20.5cm、縁の厚さ0.5cmの白銅製の鏡で、裏面の文様は中央に円形の鈕を挟んで天を蹴る雲龍を一対配している。外周沿いに「五龍雲乗形可鑄□己久安五年巳巳正月十一日甲午宜□□□重□」が、内側の龍の顔前に「奉」の銘文が鋳出されている。平安時代後期の久安5年(1149)に鋳造されたことを示し、裏面に文様があり鋳出の紀年名があるものとして現在知られている和鏡の中では最も古いものである。
銘文中の五龍は双龍の誤りと思われ、また、文様の一部もあいまいでぼやけた部分があり、銘文も字形が体をなしていない部分や不鮮明なところがある。平安時代に流行した和鏡とは趣を異にする部分が多く、中国の宋あるいは朝鮮半島の高麗の鏡に類似する文様である。おそらく輸入された鏡を模造して国内で作られたものと考えられる。
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