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更新日:令和5(2023)年4月6日

ページ番号:315122

阿玉台貝塚

(あたまだいかいづか)

阿玉台貝塚

種別

国指定史跡

指定日

昭和43年5月2日

所在地(所有者)

香取市阿玉台1012ほか(香取市ほか)

概要

阿玉台貝塚が位置する黒部川流域は、河川の開析によって大小の支谷が複雑に入り組んだ地形を形成し、縄文時代各時期に貝塚群が展開する地域として著名である。

同じ香取市に所在する国史跡良文貝塚の西方約1.2kmに位置し、台地上部から、斜面へ廃棄された貝層が、台地平坦部を囲むように4か所に点在している。さらに、昭和63年(1988)の調査で、台地平坦部にも小規模ながら貝層が分布することが判明した。

明治27年(1894)に行われた東京帝国大学の八木奘三郎らによる調査以来、数次にわたる発掘調査によって縄文時代中期を主体とした土器をはじめ、石器、貝輪等が出土している。貝塚を構成する貝は、ハマグリ、シオフキ、アサリが多く、海の貝を主体とした貝塚であることが分かる。他に魚類(スズキ・クロダイ・マダイ)・鳥類(キジ・ワシ)・両生類(カエル)・ほ乳類(イノシシ・シカ・イタチ)の骨も検出されている。

この貝塚から発見された土器は、霞ヶ浦沿岸に分布の中心をもつ約5千年前の縄文時代中期前半を代表するもので、この貝塚の名前から「阿玉台式土器」と命名され、関東地方における縄文土器編年の標式資料となっている。粘土には金雲母とよばれる鉱物が混ぜられているため、光に照らすとキラキラ光るのが特徴である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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