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更新日:令和5(2023)年4月14日
ページ番号:315123
(ふまのおおくす)
国指定天然記念物
大正15年10月2日
香取市府馬2395(宇賀神社)
この巨樹は、大正15年(1926)に指定された古い文化財である。このときにクスノキとして告示され、その後長い間クスノキとされてきたが、昭和44年(1969)に、文化財審議専門委員会の調査でタブノキの誤りであることが明らかとなった。 タブノキは、クスノキ科の常緑高木で、暖地の海が近い所に多く分布することが知られているが、内陸でも湿った環境でもタブノキが多く生育する。府馬の周辺は利根川からの湿った風があたる台地にあり、タブノキ林が発達している。府馬の大クスは、その中でもひときわ目立ち、樹高は約16m、根回り約28mで、根は隆起し、幹も凹凸が多く、神秘的な様相をしている。樹齢は明らかではないが1300年から1500年という説もある。
指定されているタブノキの北東側に7mほど離れたところにもタブノキがある。これは「子グス」と呼ばれ、もともとは指定木とつながっていたものである。指定木の枝が垂れ下がって地面に付き、そこに根を張って成長したと言われている。大クスと子グスをつないでいた元の枝は明治時代の終わりに枯れてしまったが、つながっていた頃のようすは、弘化2年(1845)に出された『下総名所図絵』に描かれている。
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