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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315135
(とねがわかりゅういきのぎょろうようぐ)
県指定有形民俗文化財
平成18年3月14日
香取市佐原ハ4500
利根根川下流域は千葉県と茨城県の県境をなし、横(よこ)利根(とね)川、常陸(ひたち)利根(とね)川、浪(な)逆浦(さかうら)、与(よ)田浦(だうら)などの大小河川や湖沼群によって広い水郷地帯を形成している。そこは淡水魚の宝庫であり、また海からさかのぼる海水魚なども加えて絶好の漁場であった。このため、実に多種多様な漁具・漁法が工夫されてきた。
曳(ひ)き網や刺(さ)し網など大掛かりなものから、餌(えさ)や魚の習性を利用して仕掛けの中に誘い込むず(筌)・タカッポ・簀(す)立(だ)て、また魚にかぶせたりすくったりして捕るかぶせやおおげ、引っかけて捕る鰻(うなぎ)鎌(かま)やながら(延縄(はえなわ))、突き刺して捕るモリやヤス・どじょう叩(だた)きなど、さまざまな漁がこの地域では行われてきた。それは専門の漁師の仕事というだけでなく、農業の合間の楽しみとしても、また男の子達の遊びとしても身近なものであった。
大利根分館では、明治末期から昭和50年代頃まで利根川下流域で使われた漁具を収集してきた。また、現在も地元の職人たちが作りつづけている漁具なども集めている。これらは整理し分類することで、単なる道具ではなく、この地に暮らす人々の知恵と工夫、そして生活ぶりを読み取る貴重な資料となっている。この漁撈用具のうち、保存状態がよく、使用地などのデータが明らかな251点が指定対象となっている。
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