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報道発表案件

更新日:令和4(2022)年8月9日

ページ番号:308976

平成27年度企業庁土地関連事業の決算見込みの概要について

発表日:平成28年8月8日

造成土地整理事業会計

土地造成整備事業会計

造成土地整理事業会計及び土地造成整備事業会計

成28年度から「企業土地管理局」に引き継がれた「企業庁」の土地関連事業については、平成25年度から平成27年度を清算期間として、保有土地の分譲、公共施設の引き継ぎを推進してまいりました。

算期間の最終年度となる平成27年度の東京湾臨海部等の土地分譲等を行う「造成土地整理事業会計」及び千葉ニュータウン地区等の土地分譲・造成等を行う「土地造成整備事業会計」の両会計を合わせた決算見込みの概要は、次のとおりです。

1.平成27年度決算見込みについて

(1)収益的収支決算見込み額

  • 収益的収入は、幕張新都心や浦安等を中心に土地の処分が順調に進み、308億円となりました。
  • 収益的支出は、土地分譲に係る現金支出を伴わない売却原価や、公共施設の引き継ぎに要する修繕費等を計上したことなどにより、371億円となりました。
  • この結果、収益的収支は63億円の赤字となりました。
    なお、赤字については、未処分利益剰余金を充てることとなりました。

(2)資本的収支決算見込み額

  • 資本的収入は、工業用水道事業会計からの貸付金返還金の収入があったことなどにより7億円となりました。
  • 資本的支出は、工業用水道事業会計への出資金30億円や学校等の公益施設負担金の支出が19億円あったことなどから51億円となりました。
  • この結果、資本的収支は44億円の支出超過となりました。
    なお、支出超過額については、損益勘定留保資金で補てんします。

(3)保有資金等

  • 平成27年度は、土地の処分が順調に進んだことから、年度末の保有資金は、前年度末から182億円増加し、723億円となりました。なお、未処分土地は前年度末から185ヘクタール減少し、391ヘクタールとなりました。

2.今後に向けて

成28年4月に企業庁の土地関連事業を引き継いだ企業土地管理局は、保有土地の処分を迅速かつ着実に進めるため、地方公営企業法を適用し、平成30年度までは、管理者を置き運営することとしています。

  • 今後の支出見込みとしては、千葉ニュータウンの公益施設負担金や、工業用水道事業会計への出資金などで923億円が見込まれています。
  • 一方、収入見込みは、現時点で貸付金や割賦未収金等で608億円の債権があるものの、収入の大宗を占める土地分譲収入は、経済情勢に左右されやすく、不確実な部分もあります。
  • 今後とも、企業土地管理局では、企業ニーズに柔軟かつ機動的に対応しながら、保有土地の処分を進めてまいります。

各会計ごとの決算見込みの詳細は次のとおりです。

 1.造成土地整理事業会計

成土地整理事業会計は、平成24年度までに造成した東京湾臨海部の工業用地、業務用地、住宅用地及び県内各地の内陸工業用地等の分譲、貸付及び管理等を行う会計です。

(1)地処分の状況

成土地整理事業会計では、前年度末で約255ヘクタールあった未処分土地については、約95ヘクタールを処分し、平成27年度末では約160ヘクタールとなりました。

(2)益的収支決算見込み額(土地分譲等に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

(土地分譲収入)

(土地貸付収入)

(特別利益)

28,985

(23,913)

(3,050)

(177)

20,734

(12,133)

(2,290)

(4,459)

8,251

(11,780)

(760)

(△4,282)

支出(2)

(土地分譲原価)

(一般管理費)

(特別損失)

23,398

(11,551)

(8,331)

(2,618)

60,341

(11,405)

(5,854)

(42,384)

△36,943

(146)

(2,477)

(△39,766)

調整額(3)

0

0

0

収支差(1)-(2)+(3)

5,587

△39,607

45,194

 

  • 収益的収支決算見込み額は、収入が土地分譲収入などで289億85百万円となり、前年度と比べ82億51百万円増加しました。これは、幕張新都心や浦安等の土地分譲収入が前年度と比べ117億80百万円増加したことなどによるものです。
  • 支出は土地分譲原価や一般管理費などで233億98百万円となり、前年度と比べ369億43百万円減少しました。これは、公共施設の引き継ぎのための修繕等に係る一般管理費が増加したものの、地方公営企業会計基準の見直しによる保有資産の評価替えなどに伴う特別損失等が397億66百万円減少したことなどによるものです。
  • この結果、収支差は黒字に転換し、純利益は55億87百万円となりました。

※地方公営企業会計基準の見直しによる保有資産の評価替え(平成26年度から適用)

(1)分譲土地のうち時価が帳簿価格より下落しているものについて、その差額を計上。(低価法)
(2)貸付土地のうち時価が帳簿価格より50%程度以上下落しているものについて、帳簿価格と回収可能額との差額を計上。(減損会計)

(3)本的収支決算見込み額(基盤整備に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

(貸付金返還金)

718

(700)

1,250

(1,250)

△532

(△550)

支出(2)

(出資金)

3,189

(3,000)

179

(0)

3,010

(3,000)

収支差(1)-(2)

△2,471

1,071

△3,542

  • 資本的収支決算見込み額は、房総臨海地区工業用水道事業の施設建設のために行った、工業用水道事業会計貸付金の返還などで、収入は7億18百万円となっています。
  • 支出は出資金などで31億89百万円となり、前年度と比べ30億10百万円増加しました。これは、工業用水道事業会計の財務基盤の強化のため30億円の出資を行ったことなどによるものです。
  • なお、収入額が支出額に対し不足する額24億71百万円は、損益勘定留保資金で補てんします。

※損益勘定留保資金:収益的収支予算における費用のうち現金の支出を必要としない費用(土地分譲原価等)の合計額。

(4)金残高

平成27年度末の資金残高は432億11百万円で、前年度末から189億79百万円増加しました。これは、幕張新都心や浦安等の土地処分による現金収入が増加したことなどによるものです。

(単位:百万円)

平成26年度末資金残高

A

平成27年度

平成27年度末資金残高

(A+B-C)

現金収入B

現金支出C

24,232

29,938

10,959

43,211

 2.土地造成整備事業会計

地造成整備事業会計は、千葉ニュータウン地区の業務用地、住宅用地等の分譲、貸付、管理等や成田国際物流地区の土地の造成等を行う会計です。

(1)地処分の状況

地造成整備事業会計では、前年度末で約321ヘクタールあった未処分土地については、約90ヘクタールを処分し、平成27年度末では約231ヘクタールとなりました。

(2)益的収支決算見込み額(土地分譲等に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

(土地分譲収入)

(土地貸付収入)

1,765

(990)

(337)

4,212

(3,227)

(651)

△2,447

(△2,237)

(△314)

支出(2)

(土地分譲原価)

(一般管理費)

(特別損失)

13,689

(2,822)

(3,557)

(6,866)

25,242

(4,154)

(803)

(19,830)

△11,553

(△1,332)

(2,754)

(△12,964)

調整額(3)

0

24

△24

収支差(1)-(2)+(3)

△11,924

△21,006

9,082

  • 収益的収支決算見込み額は、収入が土地分譲収入などで17億65百万円となり、前年度と比べ24億47百万円減少しました。これは、千葉ニュータウン地区の分譲は好調だったものの、土地分譲収入が都市再生機構と過年度収入の調整を行ったことなどにより、22億37百万円減少したことなどによるものです。
  • 支出は土地分譲原価や保有資産の評価損などで136億89百万円となり、前年度と比べ115億53百万円減少しました。
    これは、分譲や公共施設の引き継ぎのための工事等に係る一般管理費が27億54百万円増加したものの、地方公営企業会計基準の見直しによる保有資産の評価替えなどに伴う特別損失が129億64百万円減少したことなどによるものです。
  • この結果、収支差である純損失は119億24百万円となり、前年度に比べ赤字幅は90億82百万円縮小しました。
    純損失については、未処分利益剰余金を充てることとなりました。

※未処分利益剰余金:営業活動の結果発生した過去からの純利益の累積で、特定の使途目的を与えられていないもの。

(3)本的収支決算見込み額(基盤整備に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

(負担金)

0

(0)

323

(319)

△323

(△319)

支出(2)

(工事費)

(公債費)

(負担金)

1,938

(26)

(0)

(1,911)

10,185

(997)

(6,500)

(2,600)

△8,247

(△971)

(△6,500)

(△689)

収支差(1)-(2)

△1,938

△9,862

7,924

  • 資本的収支決算見込み額は、収入が千葉ニュータウン地区の造成が完了し、工事負担金等が皆減となったため、前年度と比べ3億23百万円の減少となりました。
  • 支出は学校等の公益施設負担金などで19億38百万円となり、前年度と比べ82億47百万円減少しました。これは、平成26年度に企業債の繰上償還を行い、全ての償還が完了したことなどによるものです。
  • なお、収入額が支出額に対し不足する額19億38百万円は、損益勘定留保資金で補てんします。

(4)金残高

平成27年度末の資金残高は291億6百万円で、前年度末から8億12百万円減少しました。これは、都市再生機構と過年度収入の調整を行ったことなどにより、千葉ニュータウン地区の土地処分による現金収入が減少したことによるものです。

(単位:百万円)

平成26年度末資金残高
A

平成27年度

平成27年度末資金残高

(A+B-C)

現金収入B

現金支出C

29,918

4,578

5,390

29,106

3.上記1及び2の合計

成土地整理事業会計及び土地造成整備事業会計の土地関連2会計を合わせた平成27年度決算見込みの状況は次のとおりです。

(1)地処分の状況

処分土地の面積は、前年度末の約576ヘクタールから、約185ヘクタールを処分し、平成27年度末では約391ヘクタールとなりました。

(2)益的収支決算見込み額(土地分譲等に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

30,750

24,946

5,804

支出(2)

37,087

85,583

△48,496

調整額(3)

0

24

△24

収支差(1)-(2)+(3)

△6,337

△60,613

54,276

純損失は63億円となり、前年度に比べ赤字幅は543億円縮小しました。

(3)本的収支決算見込み額(基盤整備に係る決算見込み額)

(単位:百万円)

区分

平成27年度A

平成26年度B

増減額(A-B)

収入(1)

718

1,573

△855

支出(2)

5,127

10,364

△5,237

収支差(1)-(2)

△4,409

△8,791

4,382

支出超過額は44億円となり、前年度に比べ44億円減少しました。

(4)金残高

(単位:百万円)

平成26年度末資金残高

A

平成27年度

平成27年度末資金残高

(A+B-C)

現金収入B

現金支出C

54,150

34,516

16,349

72,317

土地処分による現金収入が増加し、前年度から182億円の増となりました。

4.今後に向けて

成28年4月に企業庁の土地関連事業を引き継いだ企業土地管理局は、保有土地の処分を迅速かつ着実に進めるため、地方公営企業法を適用し、平成30年度までは、管理者を置き運営することとしています。

(1)今後の支出見込みとしては、千葉ニュータウンの公益施設負担金や、工業用水道事業会計への出資金などで923億円が見込まれています。

(2)一方、収入見込みは、現時点で貸付金や割賦未収金等で608億円の債権があるものの、収入の大宗を占める土地分譲収入は、経済情勢に左右されやすく、不確実な部分もあります。

(3)今後とも、企業土地管理局では、企業ニーズに柔軟かつ機動的に対応しながら、保有土地の処分を進めてまいります。

参考資料

(1)成土地整理事業会計の損益計算書及び貸借対照表

損益計算書(平成27年4月1日~平成28年3月31日)
(収益的収支に計上される営業活動等に伴う土地分譲収入等やそれに係る費用等の報告書)

(単位:百万円)

費用

収益

営業費用

20,194

営業収益

27,170

営業外費用

564

営業外収益

1,618

特別損失

2,618

特別利益

175

当期純利益

5,587

 

 

合計

28,963

合計

28,963

収益が290億円、費用が234億円により、56億円の黒字となりました。

貸借対照表(平成28年3月31日)
(収益的収支及び資本的収支の結果、保有する資産、負債及び資本を表示した報告書)

(単位:百万円)

資産

負債及び資本

固定資産

263,526

固定負債

1,878

完成資産

59,865

流動負債

3,768

未成事業資産

-

繰延収益

0

流動資産

43,308

負債計

5,646

 

 

資本金

190,359

 

 

剰余金

65,192

    評価差額

105,502

 

 

資本計

361,053

合計

366,699

合計

366,699

当期純利益により、剰余金は56億円増加し、652億円となりました。

(2)地造成整備事業会計の損益計算書及び貸借対照表

損益計算書(平成27年4月1日~平成28年3月31日)
(収益的収支に計上される営業活動等に伴う土地分譲収入等やそれに係る費用等の報告書)

(単位:百万円)

費用

収益

営業費用

6,666

営業収益

1,666

営業外費用

153

営業外収益

70

特別損失

6,866

特別利益

25

 

 

当期純損失

11,924

合計

13,685

合計

13,685

収益が18億円、費用が137億円により、119億円の赤字となりました。

貸借対照表(平成28年3月31日)
(収益的収支及び資本的収支の結果、保有する資産、負債及び資本を表示した報告書)

(単位:百万円)

資産

負債及び資本

固定資産

45,198

固定負債

11,487

完成資産

40,770

流動負債

4,815

未成事業資産

8,785

繰延収益

1

流動資産

29,516

負債計

16,303

 

 

資本金

30,863

 

 

剰余金

79,471

    評価差額

△2,368

 

 

資本計

107,966

合計

124,269

合計

124,269

当期純損失により、剰余金は119億円減少し、795億円となりました。

(3)成土地整理事業会計及び土地造成整備事業会計を合わせた決算見込みの推移

未処分土地の推移

(単位:ha)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

278

255

160

造成会計

852

789

359

321

231

合計

852

789

637

576

391

未処分土地は、平成27年度に185haの土地を処分し、391haとなりました。

土地分譲収入の推移

(単位:百万円)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

12,661

12,133

23,913

造成会計

12,093

16,568

7,229

3,227

990

合計

12,093

16,568

19,890

15,360

24,903

土地の処分が順調に進み、前年度から95億円増の249億円となりました。

地区別の土地分譲収入の状況

(単位:百万円)

区分

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

12,661

12,133

23,913

 

 

 

幕張A

1,819

2,889

12,300

浦安2期

72

1,699

5,684

東葛飾北部柏

-

-

4,110

千葉北部関連中止

12

1

692

成田NT

5

5

636

松崎

191

55

155

木更津南部

315

171

152

富津

-

531

80

袖ケ浦椎の森

35

35

35

長浦

40

6

29

千葉港中央

218

341

18

東葛飾北部柏地区中止

-

-

11

京葉港

374

2,663

6

北袖ケ浦後背地

53

-

5

検見川

7,194

365

-

幕張C

1,098

136

-

浦安

792

1,070

-

東葛飾北部流山

-

1,995

-

その他

443

171

-

造成会計

7,229

3,227

990

千葉北部

7,023

3,179

863

千葉北部地区中止

206

48

127

合計

19,890

15,360

24,903

主な土地分譲収入は、幕張A地区、浦安2期及び東葛飾北部柏地区となります。

収益的収支の推移

(単位:百万円)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

△11,067

△39,607

5,587

造成会計

△8,801

1,882

△4,123

△21,006

△11,924

合計

△8,801

1,882

△15,190

△60,613

△6,337

資本的収支の推移

(単位:百万円)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

△3,763

1,071

△2,471

造成会計

△4,439

△14,939

△8,198

△9,862

△1,938

合計

△4,439

△14,939

△11,961

△8,791

△4,409

企業債残高の推移

(単位:百万円)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

-

-

-

造成会計

20,848

11,448

6,437

0

0

合計

20,848

11,448

6,437

0

0

資金残の推移

(単位:百万円)

 

平成23年度

平成24年度

平成25年度

平成26年度

平成27年度

整理会計

-

-

15,891

24,232

43,211

造成会計

53,027

53,064

37,928

29,918

29,106

合計

53,027

53,064

53,819

54,150

72,317

年の資金残は500億円程度で推移してきましたが、平成27年度は土地処分が順調に進み、年度末資金残は723億円となりました。

(4)な資産及び将来支出見込(平成27年度末見込み)

主な資産

 

主な資産

合計

内訳

整理会計

造成会計

保有資金

723億円

432億円

291億円

割賦未収金等

320億円

278億円

42億円

貸付金

288億円

288億円

-

未処分土地面積

391ha

160ha

231ha

主な将来支出見込み

 

将来支出見込額

合計

内訳

整理会計

造成会計

工業用水道事業会計への出資金

270億円

270億円

-

千葉ニュータウン公益施設負担金等

230億円

-

230億円

公共施設負担金等

216億円

216億円

-

補償費

70億円

70億円

-

成田物流土地造成費用

70億円

-

70億円

預り保証金

30億円

14億円

16億円

退職給付・賞与引当金

20億円

14億円

6億円

後継組織保有資産の修繕

17億円

17億円

-

合計

923億円

601億円

322億円

資料

平成27年度企業庁土地関連事業の決算見込みの概要について(PDF:170KB)

 

お問い合わせ

所属課室:管理部財務課予算第二班

電話番号:043-307-2429

ファックス番号:043-274-3236

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