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千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/麻しん/風しん/リンク
2025年第5週(2025年1月27日から2025年2月2日)(2025年1月分月報を含む)(PDF:1,012.8KB)
2025年1月27日から2025年2月2日までの期間(2025年第5週)(2025年1月分月報を含む)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています(2025年2月6日9時に一部訂正をしています)。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第5週における県内の小児科定点医療機関からの定点当たり報告数は、2週連続で増加し、第5週時点では直近5年間で最も高い0.46(人)となった(図1)。また、前週(第4週)時点において近隣都県(東京都、埼玉県、神奈川県、茨城県)を含め全国的に増加傾向にあることから1)、今後の発生動向に注意が必要である。
保健所管内別では、野田が1.25(人)と最も多く、次いで松戸が1.00(人)と続いた(図2)。
2025年第1週から第5週までに報告のあった累計132例の年齢構成は、0歳49例(37%)、1歳40例(30%)と、0歳及び1歳で約7割を占めた(図3)。
RSウイルス感染症は、RSウイルスを病原体とする、乳幼児に多く認められる急性呼吸器感染症である。潜伏期は2日から8日であり、典型的には4日から6日とされている。生後1歳までに50%以上の人が、2歳までにほぼ100%の人がRSウイルスの初感染を受けるが、再感染によるRSウイルス感染症も普遍的に認められる。初感染の場合、発熱、鼻汁などの上気道症状が出現し、うち約20%から30%で気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現するとされる。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の約50%から90%がRSウイルスによるとされる。早産の新生児や早産で出生後6か月以内の乳児、月齢24か月以下で免疫不全を伴う、あるいは血行動態の異常を伴う先天性心疾患や肺の基礎疾患を有する乳幼児、あるいはダウン症候群の児は重症化しやすい傾向がある。また、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者においては、肺炎の合併が認められることも明らかになっている。なお、年長の児や成人における再感染例では、重症になることは少ないとされている2)。
国内では、生まれてくる児の予防を目的として妊婦に接種するワクチンや、60歳以上を対象とするワクチンがある3)。また、早産児等のハイリスク児を対象に、重症化予防のために投与されるパリビズマブやニルセビマブがある2)。パリビズマブ及びニルセビマブは、地域におけるRSウイルス感染症の流行状況に合わせて投与時期を決めることが推奨されており4-6)、本県に関しては、日本小児科学会千葉地方会ホームページにおいて投与時期の提案が定期的に行われている7)。
主な感染経路は、患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったりなめたりすることによる接触感染である。特に家庭内にハイリスク者(乳幼児、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者)がいる場合、罹患により重症となる可能性があるため注意を要する2,3)。
飛沫感染対策
マスク着用(乳幼児以外)を含む咳エチケット
接触感染対策
・手洗いや手指衛生
・日常的に触れるおもちゃや手すりなどのこまめなアルコールや塩素系の消毒剤による消毒
■引用・参考
2)国立感染症研究所:2024年第15号<注目すべき感染症> RSウイルス感染症
3)厚生労働省:RSウイルス感染症Q&A(令和6年5月31日改訂)
4)日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:日本におけるパリビズマブの使用に関するコンセンサスガイドライン(PDF:419.2KB)
5)日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:日本におけるパリビズマブ適応追加に関連した注意事項(PDF:242.8KB)
6)日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会:日本におけるニルセビマブの使用に関するコンセンサスガイドライン(PDF:1,418.7KB)
7)日本小児科学会千葉地方会:千葉県におけるRSウイルス感染症流行予測とパリビズマブ/ニルセビマブ投与について
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年1月の千葉県結核・感染症月報(2025年第5週週報)を掲載しています(2025年2月6日9時に一部訂正をしています)。
2025年5週の県全体の定点当たり報告数は、前週(7.06)から増加し、7.50であった。
2025年5週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
千葉県では2025年5週に11例届出があり、累計は35例となった。
2025年5週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年5週に1例届出があり、累計は5例となった。
2025年5週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2025年5週の県全体の定点当たり報告数は、前週(11.88)から減少し、5.91であった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年5週の県全体の定点当たり報告数は、前週(7.33)から増加し、8.91であった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年5週に届出はなかった(2025年2月5日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年5週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では、2025年5週に届出はなかった(2025年2月5日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年5週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
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