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千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/麻しん/風しん/リンク
2025年第6週(2025年2月3日から2025年2月9日)(PDF:855.2KB)
2025年2月3日から2025年2月9日までの期間(2025年第6週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年は第6週に4例の届出があり、累計届出数は13例となった。第6週時点では過去10年と比較し、昨年(2024年)に次いで多く、今後の発生動向に注意が必要である(図1)。
2025年に届出のあった13例の概要は、以下のとおり。
性別は男性7例(53.8%)、女性6例(46.2%)であった。年齢群別では60代及び80歳以上が各3例と多くなっていた。
また、2015年から2025年第5週までに届出のあった363例の概要は以下のとおり。
性別は、男性209例(57.6%)、女性154例(42.4%)であった。
年齢群別では、届出数の多かった2024年は、以前と比較し、30代、40代の割合が増えていた(図2)。
推定された感染原因・感染経路(重複あり)のうち、最も多く記載があったのは創傷感染で146例であった。
届出時点における死亡の報告は105例(死亡割合:28.9%:年別では15.6%~41.7%)であり、男性が65例、女性が40例であった。
血清群別では、A群が172例(47.4%)で最も多く、次いでG群が115例(31.7%)、B群が45例(12.4%)、C群が9例(2.5%)、その他・不明が23例(6.3%)であった(図3)。なお、2024年において、A群が占める割合は65.6%と2015年以降で最も高かった(年別では17.9%~65.6%)。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症して急激に進行する敗血症性ショック病態である。初期症状としては四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などで、発病から病状の進行が非常に急激で、発病後数十時間以内には軟部組織壊死、急性腎不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)を引き起こし、ショック状態から死に至ることも多い1)。その致命率は約30%に及ぶとされる2)。
原因菌には、A群、B群、C群、G群レンサ球菌が主なものとして知られている2)。
全国的に劇症型溶血性レンサ球菌感染症の届出数が増加している理由は必ずしも明らかではないが、2023年の夏以降、主な原因菌とされるA群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることが要因の一つである可能性があると考えられている2)。なお、A群溶血性レンサ球菌では、日常よくみられる症状として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂窩織炎、猩紅熱があり、これら以外にも中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを引き起こすことがある3)。
以下、厚生労働省ホームページのQ&Aから引用2)
Q 日常生活ではどのようなことに気をつけたら良いのですか?
A 劇症型溶血性レンサ球菌感染症に限らず、多くの感染症の予防には、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、基本的な感染防止対策が有効です。
また、発熱や咳や全身倦怠感などで食事が取れないなどの体調が悪いときは、かかりつけの医療機関などを受診しましょう。
「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」悩んだりためらうときに、医師・看護師等の専門家からアドバイスを受けることができる救急安心センター事業【#7119】に電話相談しましょう2)。
■参考・引用
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年1月の千葉県結核・感染症月報(2025年第5週週報)を掲載しています(2025年2月6日9時に一部訂正をしています)。
2025年6週の県全体の定点当たり報告数は、前週(7.50)から減少し、7.31であった。
2025年6週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
千葉県では2025年6週に3例届出があり、累計は38例となった。
2025年6週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年5週に1例届出があり、累計は6例となった。
2025年6週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2025年6週の県全体の定点当たり報告数は、前週(5.91)から減少し、4.10であった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年6週の県全体の定点当たり報告数は、前週(8.91)から増加し、8.98であった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年6週に届出はなかった(2025年2月12日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年6週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では、2025年6週に届出はなかった(2025年2月12日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年6週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
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