ここから本文です。
ホーム > 環境・まちづくり > 環境 > ごみ・廃棄物・リサイクル > 3R(スリーアール) > ちばエコスタイル > ちば食品ロス削減エコスタイル > 米屋新蔵
更新日:令和5(2023)年11月24日
ページ番号:618203
米屋新蔵
千葉県鴨川市東町999−11
明治39年(1906)創業の老舗米穀商。創業以来100年以上天津小湊町(現鴨川市)で営業を続け、平成30年(2018)に現在地に新装移転しました。「おしゃれ米屋」をコンセプトに、明るくモダンな店構えで周辺の老若男女に親しまれています。鴨川シーワールドの観光客や亀田病院の見舞い客が帰りに立ち寄り、それがリピーターになってまた店を訪れるなど、早くも地域に根付いています。
品質の良さで消費者に浸透している千葉県の地域資源「長狭米」を主に扱い、そもそも「米を廃棄しない、無駄にしない」をモットーに営業してきました。現在、割れたり、商品価値のない規格外のお米は動物の飼料を作っている農家に卸しているほか、商品価値が弱くなった精米から少し期間の経ったお米は、三種の「ぬれ揚げ煎(せん)」に利用している。また長狭米を自家製粉した米粉と千葉の地域資源「千葉の地酒」、「ちばの卵」を使ったグルテンフリーの二種の「純米ばうむ」も開発し、いずれも人気商品となっています。
販売する米は一般の小売店ではなかなか見かけない1キロ小袋から用意され、3キロ、5キロ、10キロと細かく分けて米の計量枡(ます)を模した木製の陳列棚に並んでいます。店を運営する株式会社「新倉」で広報を担当する山川昭太郎さんは「増えているお年寄り世帯や、米を食べなくなったといわれる若い人に、精米したてのお米を必要なだけ買ってもらい、おいしいうちに残さず食べてもらいたいので」と小分けにした理由を説明します。建物の割に店舗が意外と小規模なのにはちゃんと訳があり、「お米が古くならないよう、並べる数をセーブしているから」。米を徹底的に使い切る意識の高さが店内にいきわたっているのです。しかし、1キロ単位で仕分けるには、大袋から正確に量った米を小袋に一つ一つ丁寧に移し替えなくてはならず、「手間や時間がかかるが、これも米を食べ切ってもらいたいのと、おいしさを普及させたい一心」で続けているといいます。
近所の方は、「ぬれ煎にもひじきや鰹節など鴨川の食材を使っているなど地場を盛り上げてくれている意気を感じる。他人に薦められるお店です」と言う。山川さんは「信念のあるSDGs(持続可能な開発目標)を掲げることで食品ロス削減になり、企業イメージがブランド化される。だから必ず販売促進や地元の活性化にもつながるはず」と言葉に力を込めます。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください