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更新日:令和6(2024)年6月18日

ページ番号:663920

保育の質の充実に向けた調査事業の実施結果について

1.調査の目的

 千葉県では、豊かな体験を通じて、子どもの資質や能力を一層育めるよう、保育の質の充実に向けた様々な取組を実施しています。

 この調査事業では、保育の質の更なる確保・向上のために、保育所等における保育の状況を調査・分析しました。

2.調査対象

 県内の保育所等の5歳児がいるクラス(100か所程度)

 (1)対象区域:県内の人口10万人以上の市の区域内

 (2)対象施設:認可保育所及び認定こども園(保育所型・幼保連携型)

 (3)選定方法:

(A)県内の人口10万人以上の市から本事業への協力を得られる市を選定

(B)当該市内の対象施設から抽出した施設のうち、協力を得られる保育所等を確保

3.調査時期

 令和5年5月から令和6年3月

4.調査方法

 本調査では、幼児版の「保育環境評価スケール第3版(以下、「ECERS-3」とする。)」(Early Childhood Environmental Scale, 3rd Edition, Harms et al., 2015; 埋橋訳, 2016)を用いた実地調査と、対象施設の施設長及び担任保育士に対する質問紙調査を行いました。

 ECERS-3とは、専門のトレーニングを受けた調査員を各保育所等に派遣し、461指標について、約3時間半の観察を通して、「達成」「不達成」のいずれかで評価し、「空間と家具」「養護」「言葉と文字」「活動」「相互関係」「保育の構造」のサブスケール(分野)ごとに点数をつけるものです。この指標は、各保育所等における特色ではなく、すべての子どもに共通するニーズが満たされているかという観点で、子どもの保護の面(保健と安全管理)・社会的及び情緒的発達(相互関係・望ましい態度・習慣の育成等)・知的発達(学びの活動)という側面から幼児教育の質を評価します。1点が「不適切」、3点が「最低限」、5点が「よい」、7点が「とてもよい」と解釈できます。

5.調査委託先

 学校法人慶應義塾 慶應義塾大学SFC研究所

6.調査結果

 千葉県内の認可保育所及び認定こども園 74施設108クラスを対象に調査したところ、結果は以下のとおりとなりました。

サブスケール(分野) ECERS-3の評価 指標
空間と家具 4.147 室内空間、家具、掲示物、粗大運動遊びの空間や設備
養護 4.973 食事、排せつ、衛生、安全
言葉と文字 3.531 言葉や文字の理解、絵本
活動 2.512 音楽、ごっこ遊び、自然体験、遊びの中・日常生活の算数
相互関係 5.800 保育士や子ども同士のかかわり
保育の構造 5.275 移動時間と待ち時間、自由遊び、集団活動
全体 4.008
  • 評価のサブスケール(分野)の特徴として「相互関係」「保育の構造」が高く、「活動」が低い結果となりました。
  • 県全体の平均点は4.008点となりました。過去の他自治体での悉皆的な調査と単純な比較は難しいものの、結果は良好と言えます。

  • ECERS-3と施設の属性を突合したところ、「設立からの年数」が長いほど、ECERS-3の点数が高い傾向にありました。また、「園庭がある」クラスのほうが、ECERS-3の点数が高い傾向にありました。なお、本調査は抽出調査であり、また、ECERS-3と施設の属性の相関に着目したもので、その他の要因を同一条件に調整する統計処理はしておりません。

保育の質の充実に向けた調査委託業務報告書(PDF:1,237.3KB)

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部子育て支援課保育班

電話番号:043-223-2324

ファックス番号:043-222-9939

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