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平成17年3月17日(木曜日)14時30分~16時20分
千葉県文書館6階多目的ホール
(1)事業の取り組み状況について
(2)環境保全対策について
ア)環境保全への取り組みに関する基本的な考え方
イ)都市計画決定権者の見解のフォローアップ(注)
ウ)環境保全対策の状況について
1.二酸化窒素の推移(S62~H15)
2.浮遊粒子状物質の推移(S62~H15)
3.浮遊粒子状物質の予測について
4.小塚山地区樹木移植の状況について
5.環境保全空間の整備の進め方について
6.特殊部等に係る予測について
7.(参考)高谷地区モニタリング調査(経過報告)について
(3)その他
(注)環境影響評価書に記載されている環境保全対策が事業の実施に際して適切に行われ、
内容が妥当なものであるかを確認すること。
事業者から説明された内容については了承された。
先般、事業者から一般部・専用部を平成19年度に一括供用することを目指してきたが、用地買収状況等の理由により、供用開始を平成20年代半ばとする旨説明があった。このことにより環境影響評価については、どのように対応するのか、見解を確認したい。
従来、平成19年度全線一括供用ということで取り組んできたが、用地の状況から19年度の一括供用は困難であり、今後の取り組みとしては、20年代の半ばを目標に進めていきたい。外かんの環境影響評価は平成8年度に都市計画決定にあわせて適切に実施されていると考えている。目標の供用時期が19年度が20年代半ばとなった場合であっても、大きな環境の変化はないものと考えており、現時点で再予測を行う必要性はないと考えている。
一つは環境影響評価法における規定の範疇であるかということであり、環境影響評価法自体は、着工までが射程であるので射程の範囲外となる。もう一点は、千葉県の環境影響評価条例の50条に記載内容等に変更ある場合、内容の変更があった場合には、変更届や報告が必要になる。事業者の氏名や住所、対象事業の目的・内容に変更があれば届け出を行ってもらう。評価書の目的や内容についての記載に変更はないとのことなので、特に届け出の対象にはならないと考えている。また、当時評価書の中で、知事からの意見ということで、当該予測は平成22年を対象とした長期の予測であること、また、先行して供用された同種の道路において現状が予測を上回る例もあることから、事業の実施に際して交通量等の予測条件の推移を確認し、必要に応じて予測・評価の見直し及び対策を検討すること、という意見を出している。これに該当するような状況になれば、知事意見に沿って、予測評価の見直しを行われたい。
環境影響評価における都市計画決定権者の見解として、事業の実施に際しては、交通量等の予測条件の推移を確認し、関係機関の協力の下、環境に関する調査・対策を検討する、としており、この見解に沿って対応して頂きたい。
特殊部等に係る予測については、資料のとおりジャンクション等の特殊部の予測手法の充実のため調査研究資料等の収集を行い、その一環として平成9年に外かん環境観測計画検討業務等を行い、大気汚染物質の濃度分布を相対的に把握するための調査を実施したとのこと。今後、こういった結果、大気環境の改善の状況、最新の予測手法など総合的に合わせて、当部会に説明いただきたい。また、それらを踏まえて、削減技術の導入などの検討状況も説明いただきたい。大気環境の改善は見られるものの、道路が交錯するジャンクションやインターチェンジ部は、環境保全対策のポイントと思うので今後もよく取り組んでいただきたい。
特殊部に係る予測に関しては、現在、都市計画決定時の環境担当部局からの意見を踏まえ、技術開発の動向や予測に関する研究事例の収集などを行っている段階である。今後、環境保全対策については、沿道の土地利用の状況や環境保全対策に関する技術的な知見を踏まえて検討して決定していく必要があると考えている。今後、具体的な検討に入る段階等、適切な段階において、それまでに収集した資料を説明するとともに、関係機関の協力を得ながら保全対策の検討を行っていきたいと考えている。
クロマツの移植は、試験施工を行いながらと伺っていたが、現在の状況、今後の予定はどうなっているか。
クロマツに関しては、平成13年度・14年度の2箇年度にわたり植物に係る学識経験者により構成するクロマツの保全に関する検討会を開催してきた。また、平成15年度からは、クロマツの保全検討委員会において示された技術的課題を踏まえ、保全を図る上で必要となる移植について、適切な移植方法を見出すため樹木の専門家による移植試験施工検討会を開催し、併せて試験施工を実施してる。移植試験施工は、平田2丁目の事業用地内のクロマツ3本を対象に昨年の3月に半分の根回しを行い、今年の2月に残り半分の根回しを実施した。昨年の根回しの状況は、1年を経過して新しい根が発根している状況が確認され、概ね順調に推移している。今後は、平成17年度の冬季に3本のクロマツの堀り取り、運搬、植付けを行う予定であり、併せて移植施工方法のとりまとめを行う予定である。
外かんにつきましては、平成13年8月に決定された国の都市再生プロジェクトや平成15年10月10日に閣議決定された社会資本整備重点計画に三郷から市川間の整備促進が位置付けられているように、首都圏の重要な道路である。首都圏のみでなく本県にとりましても東葛・葛南地域の交通混雑の緩和やまちづくりにとって大変重要な道路であり、整備を強力に推し進めていかなければならないものと考えている。本年10月から日本道路公団が民営化されるが、外かんについては、これまでどおり整備が進められるものと考えており、今後とも、整備促進が図られるよう積極的に協力したい。本部会でも、残る課題の解決に向け引き続き検討いただき、適切に環境保全対策が実施され、地権者や地元住民の理解と協力を得ながら、事業が一層促進されるよう、事業者の方々の更なる努力と、本部会員の方々の御協力を併せてお願いしたい。
環境の問題は地元住民にとって非常に大きな問題であるので、現時点でまだ確定していない環境保全対策や検討中の課題等については、地元の意向を十分に把握され、関係機関との連携を密にして、引き続き検討いただき、方向性が出てたところで説明いただきたい。また、関係機関にも引き続き協力をお願いする。
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