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更新日:令和6(2024)年9月27日
ページ番号:344902
PRTR制度により有害のおそれのある化学物質の環境への排出量の把握等が開始されるとともに、国において、ADMERやMET-LIS等の大気汚染物質拡散計算プログラムの無償提供が行われ、事業者の皆様が自ら、自社工場から大気中へ排出する有害大気汚染物質のリスク評価が行える環境が整いつつあります。
こうした状況を踏まえ、県では、環境研究センターが中心となり、平成16年度からリスク評価の対象となる有害大気汚染物質の選定手法、ADMERやMETI-LISを用いた環境濃度予測シミュレーション手法及びリスク評価手法等について研究を行いました。
本ガイドブックは、これらの研究成果を基に、有害大気汚物質を取扱う事業者の皆様がリスク評価を実施する際に、取扱いに困難を感じられる、
等についての一連の作業を支援するものです。
有害大気汚物質を取扱う事業者の皆様が、本ガイドブックを参考に有害大気汚染物質のリスク評価を実施し、有害大気汚染物質の管理に活用していただければ幸いです。
なお、本ガイドブックのグリッドデータは平成16年度データを使用しておりますが、現在、更新が困難です。使用の際には現状と乖離があることにご留意ください。
環境リスク評価とは、環境中に排出された化学物質が人の健康や動植物の生息又は生育に悪い影響を及ぼすおそれのについて、科学的な方法により予測・評価することをいいます。
本ガイドブックでは、事業所から排出される有害大気汚染物質について周辺環境への暴露濃度を拡散計算プログラムを用いてシミュレーションし、暴露濃度と評価値とを比較して暴露濃度の余裕度を算出することにより行います。
評価は、大気環境基準値又は指針値のある物質については、暴露濃度とこれらの数値を比較し、大気環境基準値又は指針値のない物質については、MOE(暴露マージン)=評価値/暴露濃度とUF(不確実係数)を比較することにより行います。
PRTR届出事業者であって、トルエン、キシレン、酢酸ビニル及びジクロロメタン等の千葉県が選んだ50物質(PDF:81.6KB)を大気中へ排出する事業者を対象としています(県内年間合計排出量を評価値で除した値の上位50物質)。
有害大気汚染物質の環境リスクを評価する方法は、事業所のおかれた排出状況により異なりますが、本ガイドブックでは、大気中へ排出する場合を対象とし、土壌や水域へ排出する場合は対象としません。
リスク評価の手順は次の(1)から(5)となります。
まず、(1)の事業者のための有害大気汚染物質環境リスク評価方法ガイドブックをダウンロードし、熟読します。
次に(2)の拡散計算プログラムをダウンロードしパソコンにインストールします。これらの拡散計算プログラムには、操作マニュアルが添付されています。
区分 |
ファイル名 |
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risk-guide-all.pdf |
区分 |
ファイル名 |
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risk-guide-04.pdf |
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第5章(PDF:1,184.9KB) | risk-guide-05.pdf | |
第6章(PDF:1,400.1KB) | risk-guide-06.pdf | |
第7章~資料編(PDF:228.5KB) | risk-guide-07.pdf |
名称 |
プログラムの概要 |
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ADMERは、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)が開発した化学物質の大気環境濃度推定及び曝露評価を行なう拡散計算プログラムです。平成20年8月5日からVer2.5.0にバージョンアップしています。Ver2.5.0では、気象庁のアメダスデータのダウンロード機能の搭載や計算処理の高速化等の改良が行われています。 本ガイドブックでは、Ver2.0.2を対象として説明していますが、Ver2.5.0でも「6.ADMER関連データのダウンロード等」のデータを利用することにより拡散計算を行うことができます。 |
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METI-LISは、経済産業省により開発された有害物質の拡散予測が可能なプログラムです。平成20年6月25日からVer3.00にバージョンアップしています。 本ガイドブックでは、Ver2.0.3を対象として説明していますが、Ver3.00でも「7.METI-LIS関連データのダウンロード」のデータを利用することにより拡散計算を行うことができます。 |
WindowsXP,Windows7
Macintosh,Linux等のOSでは御利用になれません。また、マクロを実行するためMicrosoftExcel(2007Ver.は動作確認済み)が必要です。
ADMERは、対象事業所以外から排出される有害大気汚染物質の拡散計算を行いバックグラウンド濃度[計算結果1]を計算します。(1)データ作成マクロと(2)グリッド排出量作成用データをダウンロードし、(3)気象データを購入します。
なお、(1)データ作成マクロの名称と(2)グリッド排出量作成用データの名称がガイドブックから変わっています。「ガイドブックにおけるファイル名」を「ダウンロードするファイル名」又は「解凍後のファイル名」に読みかえて御利用ください。
マクロの機能 |
ガイドブックにおけるマクロ名 |
ダウンロードするファイル名 |
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事業所地域区分の検索 |
事業所地域区分の検索マクロ.xls |
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グリッド排出量データ作成 |
ADMER入力ファイル作成用マクロ.xls |
これらのデータは、平成16年度PRTR届出データから作成されています。
また、これらのデータの使用は、本ガイドブックでの使用に限定されます。
なお現在、平成16年度データからの更新が困難です。使用の際には現状と乖離があることにご留意ください。
グリッドデータの区分 |
ガイドブックにおけるファイル名 |
ダウンロードするファイル |
ZIP形式ファイル解凍後のファイル名 |
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イ.届出ファイル千葉 |
mesh届出2004_千葉.txt |
― | |
ロ.届出外ファイル千葉 |
mesh届出外2004_千葉.txt |
mesh-out2004-chiba.txt | |
ハ.届出外ファイル茨城 |
mesh届出外2004_茨城.txt |
mesh-out2004-ibaraki.txt | |
ニ.届出外ファイル埼玉 |
mesh届出外2004_埼玉.txt |
mesh-out2004-saitama.txt | |
ホ.届出外ファイル東京 |
mesh届出外2004_東京.txt |
mesh-out2004-tokyo.txt | |
ヘ.届出外ファイル神奈川 |
mesh届出外2004_神奈川.txt |
mesh-out2004-kanagawa.txt |
Ver2.5.0では、AMeDAS気象データCD-ROMを購入する必要がありません。また、ADMER自体の機能を利用して、日射量、雲量及び放射収支量のデータをADMERのサイトからダウンロードします。
ADMERの計算条件設定に用いる計算パラメータです。
METI-LISは、対象事業場から排出する有害大気汚染物質の拡散計算[計算結果2]を行います。
対象事業所所在地の気象ブロックの地域区分(PDF:104.4KB)に対応した(1)気象データファイルと(2)期間・時間帯区分ファイルをダウンロードします。
なお、気象ブロックの地域区分については、6.ADMER関連データのダウンロード等(1)データ作成マクロの「事業所地域区分の検索マクロ」により判別することができます。
気象ブロックの地域区分 |
ファイル名 |
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1 |
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2 |
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3 |
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4 |
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5 |
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6 |
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7 |
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8 |
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9 |
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10 |
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11 |
ファイル名 |
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METI-LISの計算に用いる、計算対象物質の性状パラメータと粒子状物質の粒径情報です。
リスク評価は、[計算結果2]と[計算結果3](=計算結果1+計算結果2)と評価値を比較することにより行います。
詳細は、ガイドブックの次のページをご覧ください。
項目 |
ページ |
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対象事業所からの排出量を除いた排出量による大気拡散計算の実施[計算結果1] |
14 |
対象事業所からの排出量による大気拡散計算の実施[計算結果2] |
31 |
リスク評価の実施[計算結果2]・[計算結果3]と評価値の比較
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63 |
リスク評価に関する技術上の御質問は、千葉県環境研究センターまでお願いいたします。
大気騒音振動研究室
電話:0436-21-6371
ファックス:0436-21-6810
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