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更新日:令和6(2024)年9月27日

ページ番号:353815

評価値|事業者のための有害大気汚染物質環境リスク評価方法ガイドブック

評価値一覧表評価値の出典

 評価値一覧表

評価は、大気環境基準値又は指針値のある物質については、これらの数値と比較し,大気環境基準値又は指針値のない物質については、MOE(暴露マージン)=評価値/[計算結果3]とUF(不確実係数)とを比較します。

不確実係数が10,000という大きな数値となっている物質が6物質あります。こうした大きな不確実係数の物質については、データの収集と検討が必要な物質であり、慎重な評価が必要となります。

評価値一覧表

番号

物質名称

環境基準・指針のある物質

その他の物質の評価値
(μg/立方メートル)

その他の物質のUF
(不確実係数)

1

亜鉛の水溶性化合物

-

238

10

2

アクリルアミド

-

24

10

3

アクリル酸

-

2,700

10,000

4

アクリル酸エチル

-

3,600

100

5

アクリル酸メチル

-

1,667

10

6

アクリロニトリル

2

-

-

7

アセトアルデヒド

-

49,000

1,000

8

アセトニトリル

-

30,000

1,000

9

二-アミノエタノール

-

12,000

10,000

10

エチルベンゼン

-

120,000

100

11

エチレンオキシド

-

430

10

12

エチレングリコールモノエチルエーテル

-

9,300

100

13

エチレングリコールモノメチルエーテル

-

2,300

100

14

エピクロロヒドリン

-

360

300

15

一・二-エポキシプロパン

(別名酸化プロピレン)

-

13,000

1,000

16

キシレン

-

22,000

100

17

クロロエチレン

(別名塩化ビニル)

10

-

-

18

三-クロロプロペン

(別名塩化アリル)

-

3,000

1,000

19

クロロベンゼン

-

71,000

10,000

20

クロロホルム

18

-

-

21

クロロメタン

(別名塩化メチル)

-

18,000

1,000

22

酢酸二-エトキシエチル

(別名エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)

-

34,000

100

23

酢酸ビニル

-

31,000

100

24

四塩化炭素

-

5,700

1,000

25

一・四-ジオキサン

-

83,000

1,000

26

一・二-ジクロロエタン

1.6

-

-

27

一・二-ジクロロプロパン

-

12,400

10,000

28

オルト-ジクロロベンゼン

-

2,400

10,000

29

ジクロロメタン

(別名塩化メチレン)

150

-

-

30

N・N-ジメチルホルムアミド

-

5,200

100

31

スチレン

-

26,000

100

32

テトラクロロエチレン

200

-

-

33

一・一・二-トリクロロエタン

-

1,700

100

34

トリクロロエチレン

200

-

-

35

一・三・五-トリメチルベンゼン

-

88,000

1,000

36

トルエン

-

29,000

10

37

ニッケル化合物

0.025

-

-

38

ヒドラジン

-

3

10

39

フェノール

-

4,500

10

40

一・三-ブタジエン

2.5

-

-

41

フタル酸ビス

(二-エチルヘキシル)

-

12,000

100

42

ふっ化水素及びその水溶性塩

-

405

10

43

ヘキサメチレン=ジイソシアネート

-

6

100

44

ベンゼン

3

-

-

45

ホルムアルデヒド

-

100

10

46

マンガン及びその化合物

-

48

10

47

無水マレイン酸

-

95

10

48

メタクリル酸メチル

-

18,000

100

49

アルファ-メチルスチレン

-

64,000

10,000

50

メチル-一・三-フェニレン=ジイソシアネート

(別名メタ-トリレンジイソシアネート)

-

2

30

 

  1.  MOE:Margin of Exposure(暴露マージン)
    今の暴露量がヒトのNOAELに対してどれだけ離れているかを示す係数でNOAEL/暴露量により算出する。この値が大きいほど安全への余地があるということを示しています。
  2.  NOAEL:No Observed Adverse Effect Level(無毒性量)
    無副作用量、最大有害無作用レベル、最大無毒性量と訳すこともある。何段階かの投与用量群を用いた毒性試験において有害影響が観察されなかった最高の暴露量のこと。
  3.  UF:Uncertainty Factors(不確実係数)
    疫学研究から得られたデータや動物実験値をヒトに適用するときに、データそのものが持っているばらつきやヒトとヒトの個人差、動物実験結果をヒトに適用すること等による評価の安全性を確保するために適用する係数

 評価値の出典

評価値の選定は、化学物質の毒性評価が示されている次のデータベース等から評価値を収集しました。

  • 大気汚染に係る環境基準
  • 有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値(指針値)
  • 化学物質の環境リスク評価 第1巻~第4巻(環境省)
  • 詳細リスク評価書[産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター CRM:Research Center for Chemical Risk Management]
  • IRIS(Integrated Risk Infomation System EPA:Enviromental Protection Agency)
出典一覧表

番号

物質名称

環境基準・指針値

環境省 NOAEL

環境省暫定値

IRIS NOAEL

CRM NOAEL

ACGIH

日本産業衛生学会

労安法

室内空気指針値

1

亜鉛の水溶性化合物

-

-

-

-

-

有り

-

-

-

2

アクリルアミド

-

-

-

-

-

-

有り

-

-

3

アクリル酸

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

4

アクリル酸エチル

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

5

アクリル酸メチル

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

6

アクリロニトリル

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

7

アセトアルデヒド

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

8

アセトニトリル

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

9

二-アミノエタノール

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

10

エチルベンゼン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

11

エチレンオキシド

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

12

エチレングリコールモノエチルエーテル

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

13

エチレングリコールモノメチルエーテル

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

14

エピクロロヒドリン

-

-

-

有り

-

-

-

-

-

15

一・二-エポキシプロパン

(別名酸化プロピレン)

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

16

キシレン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

17

クロロエチレン

(別名塩化ビニル)

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

18

三-クロロプロペン

(別名塩化アリル)

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

19

クロロベンゼン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

20

クロロホルム

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

21

クロロメタン

(別名塩化メチル)

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

22

酢酸二-エトキシエチル

(別名エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

23

酢酸ビニル

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

24

四塩化炭素

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

25

一・四-ジオキサン

-

-

-

-

有り

-

-

-

-

26

一・二-ジクロロエタン

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

27

一・二-ジクロロプロパン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

28

オルト-ジクロロベンゼン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

29

ジクロロメタン

(別名塩化メチレン)

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

30

N・N-ジメチルホルムアミド

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

31

スチレン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

32

テトラクロロエチレン

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

33

一・一・二-トリクロロエタン

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

34

トリクロロエチレン

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

35

一・三・五-トリメチルベンゼン

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

36

トルエン

-

-

-

-

有り

-

-

-

-

37

ニッケル化合物

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

38

ヒドラジン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

39

フェノール

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

40

一・三-ブタジエン

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

41

フタル酸ビス

(二-エチルヘキシル)

-

-

-

-

-

-

-

-

有り

42

ふっ化水素

及びその水溶性塩

-

-

-

-

-

-

-

有り

-

43

ヘキサメチレン=ジイソシアネート

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

44

ベンゼン

有り

-

-

-

-

-

-

-

-

45

ホルムアルデヒド

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

46

マンガン

及びその化合物

-

-

-

-

-

有り

-

-

-

47

無水マレイン酸

-

-

有り

-

-

-

-

-

-

48

メタクリル酸メチル

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

49

アルファ-メチルスチレン

-

有り

-

-

-

-

-

-

-

50

メチル-一・三-フェニレン=ジイソシアネート

(別名メタ-トリレンジイソシアネート)

-

-

-

有り

-

-

-

-

-

出典

  • 環境省 NOAEL
    化学物質の環境リスク評価 第1巻~第5巻(環境省)から引用したNOAEL又はLOAEL
  • 環境省暫定値:
    化学物質の環境リスク評価の暫定評価シートから引用したNOAEL又はLOAEL
  • IRIS NOAEL:
    Integrated Risk Information System(EPA)から引用したNOAEL
  • CRM NOAEL:
    詳細リスク評価書(産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター)から引用したNOAEL
  • ACGIH:
    American Conference of Governmental Industrial Hygienists, Inc.による作業者の許容濃度
  • 労安法:
    労働安全衛生法による管理濃度
  • 日本産業衛生学会:
    日本産業衛生学会による作業環境許容濃度
  • 室内空気指針値:
    室内濃度に関する指針値(厚生労働省)

  1. ACGIH、労安法及び日本産業衛生学会による濃度は暴露状況(週5日、日8時間)で補正した数値である。
  2. アクリル酸メチルと無水マレイン酸の数値は、ENV暫定値であるが、それぞれACGIH、日本産業衛生学会が出典元であるので暴露状況(週5日、日8時間)で補正した。
  3. ENVの不確実係数は、動物実験であれば10、LOAELであれば10、短期間暴露であれば10、個人差10を採用している。CRM、IRIS及び室内空気指針値の不確実係数は出典によった。その他の数値については一律に個人差10を採用した。短期間暴露の期間によって係数を10より小さくすることも可能であるが、ガイドブックでは一律に10を設定した。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部大気保全課大気指導班

電話番号:043-223-3802

ファックス番号:043-224-0949

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