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更新日:令和6(2024)年1月19日
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千葉県水道局では、お客様のおいしい水への要望を実現するため、「おいしい水づくり計画」(平成18年度から27年度まで)を策定しました。
「おいしい水づくり計画」は、国の定める水質基準よりも厳しい独自の水質目標を設定するとともに、その目標達成に向けて様々な技術的な取組を行ってきました。こうした技術的な取組の成果が、この10年間で水質検査結果だけでなくお客様の意識調査にも現れてきました。一方で、未達成な目標や計画を進めるうちに新たな課題も見つかりました。
ここでは、「おいしい水づくり計画」の10年間の取組と成果について紹介します。
老朽化した古ヶ崎浄水場に代わる施設として、平成19年度に高度浄水処理を導入したちば野菊の里浄水場を稼働しました。
(参考)高度浄水処理の拡充
震災などの緊急時対応策として、各配水区域を62のブロックに細分化しました。
配水区域の細分化(ブロック化)とは
|
配水区域の細分化に合わせ、62ブロック全てに水質自動監視装置を設置し、水質管理体制を強化しました。
(参考)水質自動監視装置による監視
水温別に3段階(夏期・春秋期・冬期)から4段階(最夏期・夏期・春秋期・冬期)に塩素の注入管理を見直したことにより、浄水場・給水場における塩素の注入量が減り、残留塩素濃度を低減することができました。
水質センターが、平成24年8月に優良試験所(水道GLP)の認定を取得しました。
(参考)水道GLP認定の取得
きめ細かな塩素注入管理が可能な多点注入方式を、平成25年度に誉田給水場に導入しました。
実際に使用されている受水槽で残留塩素濃度の時間変化を測定し、受水槽内の塩素消費量の予測式を独自に開発しました。
「おいしい水づくり計画」では、水道水に対してお客様が抱く「不安感」や「おいしくない」という「マイナスイメージ」から、水道に対して「安心感」や「おいしい」というプラスイメージへの転換を図り、水道水への「信頼感」や「満足感」を向上させることを将来目標としました。
お客様アンケート調査結果から、「飲み水としての満足度」が計画策定時の30%から平成27年度には78%と向上し、大きな成果を上げることができたと考えています。また、「おいしさ」や「安全性」についての評価も着実に向上しています。
飲み水としての満足度の推移
おいしさについての推移
塩素臭についての推移
安全性についての推移
「おいしい水づくり計画」における水質目標について、残留塩素を除き、概ね目標を達成する見込みとなっています。
項目 |
国の定める基準等 |
おいしい水の水質目標 |
平成26年度の達成状況※1 |
|
---|---|---|---|---|
残留塩素 |
1mg/L以下 |
0.4mg/L以下 |
未達成 |
|
臭気強度(TON) |
3以下 |
1(臭気なし) |
達成 |
|
2-MIB※2 |
10ng/L以下 |
1ng/L以下 |
ほぼ達成 |
|
ジェオスミン※2 |
10ng/L以下 |
1ng/L以下 |
達成 |
|
有機物(TOC) |
3mg/L以下 |
1mg/L以下 |
達成 |
|
色度 |
5度以下 |
1度以下 |
達成 |
|
濁度 |
2度以下 |
0.1度以下 |
達成 |
|
総トリハロメタン※3 |
0.1mg/L以下 |
0.03mg/L以下 |
達成 |
|
トリクロラミン |
ー |
検査体制が整い次第目標値を設定 |
※4 |
※1:平成27年度の達成状況は現在集計中です。
※2:かび臭の2-MIB、ジェオスミンの用語解説は以下のページをご参考ください。水のQ&Aその16
※3:総トリハロメタンの用語解説は以下のページをご参考ください。水のQ&Aその17
※4:トリクロラミン単独での目標設定を見送り、今後はトリクロラミンを含むカルキ臭全体として評価することを検討します。
残留塩素については、蛇口での平均残留塩素濃度を0.4mg/L以下に目標設定し、残留塩素低減化に向けた様々な取組を行ってきましたが、計画期間内での目標達成には至りませんでした。
「おいしい水づくり計画」を策定し、10年間にわたり様々な取組を進めた結果、多くの成果が得られた一方で、課題も見つかりました。
課題 | 今後の方向性 |
---|---|
残留塩素濃度がまだ高い | ほとんどの方が塩素臭を感じない0.4mg/Lを目指す |
カルキ臭が味を損なう | 水道水の味を損なう要因の調査・研究に取り組む |
貯水槽水道の管理状況 | 無清掃や長時間の滞留による水質悪化を解消する |
水道水を飲んでいただけない | おいしくなった水道水を利き水などでPRする |
お客様に伝わる広報 | 一方的に「伝える」広報から「伝わる」広報を目指す |
お客様との意識のギャップ | お客様と連携・協力した施策を推進する |
水道水への漠然とした不安 | 不安解消のため、お客様に安全性を確認していただく |
これらの課題や、継続すべき事業が残されており、また、今後もお客様の満足度を高いレベルで維持していくためにも、引き続きおいしい水づくりに取り組むこととし、「第2次おいしい水づくり計画」を平成28年3月に策定しました!
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