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更新日:令和6(2024)年1月17日
ページ番号:333746
千葉県は利根川や江戸川の最下流に位置するため、千葉県営水道の水源水質は決して良好とはいえません。また上流域で水質事故が発生すると大きな影響を受けます。
そのため、千葉県営水道では定期的な水質調査を実施し、水源の状況を監視しています。また、水源の水質保全を推進する協議会などに参加し、関係機関と連携して水質改善を進めていきます。
船による水源水質調査
高滝取水場取水口
千葉県営水道では現在、柏井浄水場東側施設、福増浄水場、ちば野菊の里浄水場の3浄水場に高度浄水処理を導入しています。
このほかの浄水場については引き続き高度浄水処理導入を検討するとともに、導入までの間は原水の水質状況に応じた粉末活性炭注入等により安全でおいしい水道水の供給に努めています。
今後は、老朽化した栗山浄水場の浄水機能をちば野菊の里浄水場へ移転し、併せて高度浄水処理を拡充する事業を進めていきます。
ちば野菊の里浄水場
オゾン発生器
オゾン接触池
高度浄水処理とは
千葉県営水道では、通常の浄水処理過程にオゾンと粒状活性炭(生物活性炭を含む)による処理を組み込んだ高度浄水処理の導入を推進しています。オゾンの強力な酸化・分解力と活性炭による吸着により、かび臭原因物質や微量有機物質などの低減化に大きな効果があります。
高度浄水処理をした水道水が更に多くのお客様に行き渡るように、粉末活性炭による処理の水道水と高度浄水処理の水道水を給水場等でブレンドして、送水しています。
河川名 | 浄水場名 | 高度処理導入状況 | 浄水処理方式他 |
---|---|---|---|
江戸川 | ちば野菊の里浄水場 | 導入済み | オゾン+生物活性炭処理 |
江戸川 | 栗山浄水場 | 未導入 | 粉末活性炭処理(ちば野菊の里の水をブレンド) |
印旛沼 | 柏井浄水場(東側) | 導入済み | オゾン+粒状活性炭処理 |
利根川 | 柏井浄水場(西側) | 未導入 | 粉末活性炭処理 |
利根川 | 北総浄水場 | 未導入 | 粉末活性炭処理 |
河川名 | 浄水場名 | 高度処理導入状況 | 浄水処理方式他 |
---|---|---|---|
高滝ダム湖 | 福増浄水場 | 導入済み | オゾン+生物活性炭処理 |
塩素は、病原菌などの消毒のために使用するもので、水道水の安全性確保に必要不可欠なものです。
一方、水道水中に残留する塩素の濃度が高いと、水道水のおいしさを損なうため、残留塩素濃度低減化試験の実施により、安全を確保した上で多くのお客様が塩素臭を感じないレベル(0.4mg/L以下)を目指していきます。
そのために、細かな塩素濃度管理が可能な塩素多点注入方式の導入を進めるとともに、管網末端での塩素濃度の管理を検討します。
カルキ臭は、塩素消毒によって生じる独特のにおいであり、水道水のおいしさを損なう要因の1つです。
千葉県営水道では、カルキ臭の原因物質についての情報収集やカルキ臭の評価方法の検討を行い、カルキ臭の少ない水道水に向けた調査研究を進めます。
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