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更新日:令和4(2022)年7月14日
ページ番号:11036
「笑顔いっぱい!フレンドリーオフィス」認定された皆さまからの声
(~ヒアリング調査から~)
障害のある人を「雇用したきっかけ」と「思い」、雇用を考えている事業所への「メッセージ」を中心に伺いました。
昭和プラスチック株式会社代表取締役皆川悦子様
(平成20年10月25日認定認定番号第14号)
「私は、障害のある人を雇用するときに、障害のある人を知らなかったので、まず社員と共に特別支援学校を見学しました。そして、障害のある人の『できる能力』を知ったので、実習を受け入れました。」と受け入れる前に知ることからはじめた皆川代表。
「雇用するきっかけは、職場体験を春秋2回受け入れ、社員と何度か会議をしました。『特別視しない。差別をしない。甘やかさない。』など、現場で一緒に働く社員に一番理解してもらわなければ続かないと思いました。また、千葉県中小企業家同友会障害者問題委員会会長の森下さんからは、『皆川さんとこの仕事は、ピッタリの仕事だよ。』と後押しをされ、雇用を決めました。」とのこと。今では、箱詰め作業や検品作業を任せ、心強い戦力となり、雇用して5年目を迎えています。
「日本の社会においては、障害のある人を知ってもらう機会がとても少ないと感じています。障害のある人の雇用を促進する前に、知ってもらい、皆さんの偏見を取り除く努力が保護者の方と企業側どちらにも必要であると思います。」と皆川代表。
「親御さんからは、『子ども(障害のある人)に就労させるとかわいそう。』という声も時々聞きますが、本当にかわいそうなのはどちらでしょうか。働くことの素晴らしさを知ってもらうためには、親と一緒に来て、仕事を見学するのも一つの方法です。」
「障害のある人を知ってもらうためには、県立特別支援学校流山高等学園の生徒が駅前で製作物品等の販売を行っているように、直接社会に出て触れ合うチャンスを増やすといいと思います。
「私は、中小企業家同友会の女性部会に入っていますが、そこでも『障害者問題』を取り上げ、学びあっています。また、女性部会は千葉県中小企業家同友会の仲間に呼びかけ、多くの献品を募り特別支援学校のバザーに参加しています。」
「障害のある人が自分で仕事を見て、できるかできないか判断する様子を見た皆川代表は、「障害のある人にも仕事に触れるなどいろいろなチャンスが必要。」と語り、「障害者自身が経験しないと何ができるのかわからないのですから。このチャンスは、職場体験を増やすことも一つの方法であると思います。」とのこと。
「また、企業からの視点でもアドバイスをいただきました。「企業では、障害のある人を雇用したときに、『何をどうすればよいのか。』、『雇用したら企業だけで対応しなければならないのか。』などの多くの不安があります。雇用支援として、障害者雇用にかかる助成金制度や障害のある人の雇用に対し支援するジョブコーチ制度などがあることを知ってもらうことが大切です。」
「また、就労をはじめた障害のある人に対しては、自信をなくさないようにフォローアップする声かけがとても大切です。誰しもはじめから全てを覚えられる訳ではありません。例えば、作業が中断してしまった時は、『この後どうしたっけ。』、『次こうだけど、覚えているかな。』など繰り返し声かけをすることで乗り越えることができます。」とのこと。
「さらに、障害のある人をアピールする方法として、「障害のある人が自分自身の能力を棚卸しできるチャンスが必要」、「特別支援学校でも、障害のある人を紹介するときに、『○○ができる人がいるのですが、どうですか。』とアピールすることで企業にも理解してもらいやすくなる。」とのことです。
「学校側で本人ができることを把握し、「できることリスト」を作成し、紹介するのも一つの方法ではないかとのお話もありました。
「障害のある人を雇用して変わったことについて尋ねたところ、「仕事の教え方です。」と即答。「これまでの教え方は、大まかな教え方であり、手抜き部分があったことがわかりました。細やかな教え方は、社員教育にもなりますし、具体的な手順や方法など、教えるポイントが分かるようになりました。当たり前のことをもう一度見直し、お互いに快く働ける努力をすることができました。」と熱く語ってくれました。
「これからはもっと行政と学校が協力し、共に触れ合うチャンスを作っていただく必要があります。企業側は理解し合えば受け入れられると思います。当社はいつでも協力しますので、関心のある人は、いつでも見学に来てください。
「同じ命として共に幸せになるお手伝いができましたら嬉しいです。
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