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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20617

知事定例記者会見(平成22年1月28日)概要

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[平成22年1月28日知事定例記者会見(動画)]

知事定例記者会見概要

日時

平成22年1月28日(木曜日)10時30分~11時12分

場所

本庁舎1階多目的ホール

項目

  1. 千葉県在宅緩和ケア支援センターの開設等について
  2. 千葉県民禁煙推進大会の開催について
  3. ちばの食育シンポジウム2009の開催について
  4. 早春の観光キャンペーン「きらきら房総春いっぱい」のこれからの見どころについて

  知事発言

  【千葉県在宅緩和ケア支援センターの開設等について】

知事

おはようございます。
まず初めに、県ではがんになっても自宅で安心して療養していただくための相談支援を行う「千葉県在宅緩和ケア支援センター」を本日開設いたしました。
住み慣れた地域での在宅療養を希望するがん患者さんにとって、痛みなどの苦痛を和らげながら、家族と一緒に安心して質の高い療養生活を送れることが大切でございます。
「在宅緩和ケア」とは、そのためにかかりつけ医師や訪問看護師、介護関係者、ボランティアなどの方々がチームを組んで、がん患者さんとご家族の方を支えるケアのことを言います。
平成19年度に県が実施した「がんに関するアンケート調査」によりますと、48.3%の方ががんの終末期には自宅で過ごすことを希望しております。しかし、実際に自宅で亡くなった方は8%程度に過ぎず、この在宅緩和ケアの充実が求められているところでございます。
そこで、県といたしましては、このたび、在宅療養を希望するがん患者さんとご家族をより一層支援していくための拠点として、「千葉県在宅緩和ケア支援センター」を県がんセンター内に開設することとし、本日から相談業務を開始したところでございます。
このセンターの主な機能を3つご紹介いたします。
まず、1つ目は、在宅緩和ケアに関する「相談支援」機能でございます。毎週水・木・金の午前9時から午後4時まで、相談専用電話でがん患者さんとご家族の不安や悩みに看護師などの専属の相談員がお答えいたします。
また、在宅緩和ケアに携わる医療従事者などからの相談にも対応してまいります。
電話番号は、043-264-5465でございます。ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
2つ目は、「情報の収集と提供」機能でございます。在宅緩和ケアを提供できる施設の実態調査などを行って、情報を収集し、今年度中に作成する予定のホームページで、在宅緩和ケアに関する情報を順次、皆様に提供してまいります。
そして、3つ目として、在宅緩和ケアに関する理解を深めていただくために、各種フォーラムや講演会等を開催してまいります。
今年度は明後日、1月30日の土曜日に、千葉市文化センターで「千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を開催いたします。
フォーラムでは、在宅緩和ケアに取り組まれている医師の方による「在宅ホスピスのすすめ」と題した基調講演がございます。
また、「がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして」というテーマで、医療・看護・福祉等の関係者に加え、患者のご家族の方にも参加いただいて、パネルディスカッションも行う予定でございます。
在宅緩和ケアに携わる方はもちろん、ぜひ多くの県民の皆様にも、このフォーラムにご参加いただき、この問題に対する関心と理解を深めていただきたいと、そのように思います。
そして、また在宅緩和ケアについて、不安や悩みをお持ちの方は、このたび県が設置した支援センターにお気軽にご相談くださいませ。
もう一度申し上げます。専用相談電話の番号は、043-264-5465でございます。

 【千葉県民禁煙推進大会の開催について】

知事

次に、がんの予防など、たばこによる健康被害を防ぐための「禁煙」の取組みについてお話しいたします。
たばこの煙にはたくさんの有害物質が含まれるため、たばこを吸っていると、がんや脳卒中などの危険度が一気に高まります。特に妊娠中の方の場合、胎児にまで影響を及ぼします。また、吸っている人だけではなく、周りの人にも本人以上に健康被害を与えてしまいます。
このため千葉県といたしましては、県民の皆様の健康を守るため、喫煙する人の割合を、男性は現在の34.8%から26%以下に、女性は10.8%から6%以下に減らすことを目標に禁煙を推進してまいります。
そして、このたびその一環として、2月6日、土曜日の午後3時から、千葉駅ビル6階のペリエホールで「千葉県民禁煙推進大会」を開催いたします。
現在、県民の喫煙率は年々低下傾向にあるものの、若い女性の喫煙率が比較的高い状況にあることから、今年度は特に「若い女性の喫煙」をメインテーマといたします。
主な内容をご紹介いたします。
まず、「たばこの美容の関係」などについて、内科医や歯科医などの先生にご講演をいただきます。
また、ご自身もたばこをやめられた経験のある女優の沢田雅美さんを交えて、「若い女性の喫煙について」考えるパネルディスカッションもあります。
入場は無料でございます。若い女性を中心に、ぜひたくさんの県民の皆様にお越しいただきたいと、そのように思います。
禁煙することで、自分自身を肺がん、脳卒中など様々な病気から守るだけでなく、ご家族や友人をたばこの害から守ることができます。たばこを吸う人は、この大会をきっかけに、禁煙にぜひともチャレンジしていただきたいと、そのように思います。

 

  【ちばの食育シンポジウム2009の開催について】

知事

次は、「食べること」の大切さや正しい知識を子どものころから学んでいただく「食育」に関する話題でございます。
千葉県は、大地と海からの豊富な農産物や水産物に恵まれた日本屈指の農林水産県でございます。県では、このポテンシャルを生かして、子どものころから「食」や「農」について考えたり、健全な食習慣を身につけることで、健やかな体と豊かな心を育む「食育」を推進しております。
これを実現していくためには、学校や家庭、そしてボランティアや企業、各団体などの皆様がお互いに協力し合い、それぞれの地域に根差した食育活動を継続的に進めていくことが大切だと思います。
そこで、県では、「ちばの豊かな食卓づくり~元気なちばをつくるために~」と題しまして、明日1月29日に「ちばの食育シンポジウム」を開催いたします。会場は、千葉市の京葉銀行文化プラザでございます。
主な内容をご紹介いたします。
まず、「地域に根ざした食育推進活動の動向」と題した基調講演では、地域ぐるみで食育に取り組んでいる全国の活動事例をご紹介いたします。
また、県内で食育活動に取り組むNPOや、ボランティア、教育関係者、そして企業の方々による「パネルディスカッション」では、地域に根ざした食育活動やその推進役となるボランティアの方々の大切さなどについて考えます。
さらに、食育に取り組む団体による「食育活動の展示・交流コーナー」や、参加いただいた皆様への「ちばエコ農産物」のプレゼントなどがありますので、明日はぜひ会場の方にお越しください。
多くの県民の皆様にこのシンポジウムに参加いただき、「食育」について考えるきっかけにしていただければと思います。
そして、子どもから大人まで、県民の皆様一人ひとりが毎日の食生活を大事にし、「食の宝庫ちば」の豊かでおいしい食の恵みを健康づくりに生かしていただきたいと、そのように考えております。

  【早春の観光キャンペーン「きらきら房総春いっぱい」のこれからの見どころについて】

知事

最後は、観光の話題でございます。千葉県では、ただいま「きらきら房総春いっぱい」をテーマに、早春の花々や新鮮な海の幸、多彩なイベントなど、冬でも暖かい房総の魅力を堪能していただく観光キャンペーンを開催中でございます。
今日は、これからの主な見どころをご紹介したいと思います。
初めは、色とりどりの「花」の魅力でございます。
2月に入ると、県の花として親しまれている「菜の花」が見ごろを迎えて、南房総では黄色い菜の花に囲まれてのドライブや、菜の花摘みなどを楽しむことができます。
館山市の「房総フラワーライン」では、約7キロにわたって道沿いに菜の花が咲き乱れ、南房総市の「道の駅とみうら・枇杷倶楽部」には東京ドームが丸ごと1個入るほどの巨大な菜の花畑が出現いたします。
また、いすみ市と大多喜町を走る「いすみ鉄道」の車窓からも、沿線の至るところに黄色い菜の花が咲きわたる風景をお楽しみいただけます。これは本当に大変きれいでございます。心も和みます。
それから、2月は紅白の梅の花も見ごろを迎えます。戦国時代末期の城郭遺跡である横芝光町の「坂田城跡」は、白梅を中心に1,500本の巨木があり、県内最大級の梅林として例年多くのお客様で賑わっております。
また、成田山新勝寺の大本堂裏側に広がる「成田山公園」でも、りんとした気品のある紅梅・白梅の花が参拝客の目を楽しませてくれます。ここでは、2月11日から3月14日まで「梅まつり」が開催されます。日曜・祝日には、園内の西洋庭園で津軽三味線や琴などの演奏もあり、梅林の中でひとときの風流をご堪能いただけたらと、そのように思っております。
次に、2月に県内各地で開催される魅力的な「イベント」を3つご紹介させていただきます。
まず、その成田山新勝寺で、大相撲力士や大河ドラマ出演者等が豆をまくことで有名な「節分会」が2月3日に開催されます。豆まき式では、大豆のほか、本県の特産品である殻付落花生が約400キログラムも撒かれるそうでございます。当日は、私も参加して「福は内」と唱えてまいります。
2つ目としては、この季節の風物詩となりました「かつうらビッグひな祭り」でございます。2月20日から始まります。勝浦市の街中がひな祭り一色になり、中でも遠見岬神社の60段の石段に飾られる「石段飾り」は圧巻でございます。
3つ目は、2月14日に南房総市の高家神社で特別に披露される「庖丁式」でございます。この神社は日本で唯一、料理の神様を祀っており、料理関係者やみそ・しょうゆの醸造業者などからも信仰を集めていると聞いております。
最後に、おいしい「食」の魅力についてご紹介いたします。
料理の神様が見守ってくれているので、千葉の旅にはおいしい出会いがたくさんあります。アワビ、キンメダイ、アンコウ、生ノリなど、「食の宝庫」千葉ならではの新鮮な海の幸、磯の幸を使った料理や、「なめろう」などの郷土の誇る味にきっと、皆様、満足していただけると思います。
また、いちご狩りで楽しんでいただく完熟いちごの甘くみずみずしい味もおすすめでございます。
このほかにも本県の魅力はまだまだたくさんございます。ぜひ、県内各所を訪れて発見していただきたいと思います。
キャンペーンも中盤を迎えますが、私もこれから栃木、群馬、山梨のテレビにビデオレターで出演するなど、また、テレビ、ラジオ、マスコミ等に早春の千葉の魅力を十分、一生懸命、県内外に大いにPRしてまいります。どうぞ県民の皆様もお友達だとか、親戚の方に、早春の千葉県のすばらしさを宣伝していただけたらと、そのように思っております。
この機会に、より多くの皆様に千葉を満喫していただき、千葉のファンになっていただきたいと、そのように思っております。
私からは以上でございます。

  質疑応答

記者

おはようございます。かずさアカデミアパークの件について伺いたいのですが、県として新年度以降の支援をあきらめるというか断念する、その判断に至った理由はどの点にあるのか伺いたいのですが。

知事

かずさアカデミアパークが非常に業績が悪いと、それは去年あたりから聞いておりました。しかし、何とか再生に向けて頑張ってほしいと。事業計画等も含めて出してほしいと。そして、絶えず県からの融資をあてにするようではだめだ、独立独歩と、そのようなことを県として言っておりました。
しかし、1月中旬あたりでございますか、非常に苦しいという話を聞き、また民事再生ということも聞きました。その後、会社自体が民事再生申し立てを決断したと聞いております。
これから裁判所等が入りまして、いろんな形が出てくるとは思いますが、これからスポンサー等も含めて、県としてできることをしっかりと応援させていただきたい、そのように思っています。

記者

重ねてですが、県としてできること、今考えられる中で、どのような施策があるのか。

知事

ただ、民事再生でございますから、これから裁判所がいろんなことについて精査してくると思うんですね。その事例が実際に上がってきた段階において、私どもそれに対応してまいりたいと、そのように思っています。

記者

昨年、政権交代して国の予算の形もいろいろと変わってきたかと思うのですが、それによって今、編成中の県の予算、例えば編成スケジュールが非常にタイトになっているとか、そういった影響が出ているようであれば、教えていただきたいのですが。

知事

事実、記者さんご案内のとおり、お国がああいう状態で、非常にタイトになってきた段階におきまして、しかし、私どもも、だからといって、どうだこうだと言っていられませんので、今、必死になって予算組みをしているところでございます。詳細をお聞きになりたければ、担当部局。

職員

予算の編成につきましては、今、編成中で中身は言えませんが、2月上旬に記者発表することになっていますので、その時にまた発表したいと思いますので、よろしくお願いします。

記者

あわせてもう一つお伺いしたいのですが、アクアラインの値下げに関してですが、国の方で高速道路無料化するという話も当初からいろいろと形がどうも変わりそうな感じはしますが、来年度の県の予算にどの程度計上するのか、そのアクアラインの値下げに対してどのように対応するのか、今のところのお考えをお聞かせください。

知事

もちろん、前にお話ししたとおり、社会実験としてのことは計画どおりやります。

記者

おはようございます。今の予算のことに関係して、八ッ場ダムのことをお聞きしたいのですが、埼玉の上田知事が国が凍結した本体工事分を独自に試算して、新年度予算に盛り込むということを表明されているのですが、千葉県の考え方やその方向性について、もし固まっていれば、教えてほしいのですが。

知事

上田さんがおっしゃっていますが、何しろ、記者さんご案内のとおり、今、予算(編成)の最中でございまして、県としても関係都県とともに事業の継続、推進を求めているところでございますから、それをも踏まえて、適切に対応してまいりたいと、そのように思っています。

記者

確認ですが、現時点では、まだその本体工事分を計上するということは、表明はできない。

知事

今、対応を考えております。

記者

検討中ということですか。

知事

はい。

記者

わかりました。ありがとうございます。

記者

先ほどがんの在宅緩和ケアの話で、相談窓口ということで大変いい試みだと思うのですが、知事自身は在宅医療を促進させるために、どのような取組みが必要とお考えになっていて、なおかつ、県として今後どういう支援が必要とお考えか、お聞かせください。

知事

県としての支援は、そういう開設等含めて、相談も含めてやるとお話ししましたけれども、それ以上に大事なことは、私の兄貴も4歳のときにがんで死んでいるんですけども、周りの人たちが、大きく言えば愛情ですよね。私は県としてこうやります、例えば、国としてこうやりますというと、それももちろん大事なんでございますが、周りの人たちがしっかりとがん患者さんに愛情を持って接していくという心掛けというのはものすごく大事だし、方程式で割ることのできない感情というのは、周りの人、身内の情だと私は思っていますので、そういう心構え等も県の方からいろんな形で発信してまいりたいなと、そのように思っています。

記者

おはようございます。かずさアカデミアパークの関係で2点伺いたいのですが、1点目は、さっきも質問されていて、私ももう一度、確認で伺いたいいのですが、県が支援を打ち切りという話が、会社さんの説明だと1月13日に新年度予算に盛り込まないという話があったというお話だったのですが、なぜそういう判断をされたのかというのを、1点伺えればと。

知事

民事再生を決断なさったのは会社の方ですよね。それを受けて、私どもいろいろ考えておりまして、先ほどの繰り返しにもなりますが、何度も、おんぶに抱っこではなく、いかに、例えば、去年の8月からアクアラインが安くなったんだから、これをこのように生かして、あのように生かして、言うならば独立独歩と、そういう計画というか、そういう前向きな攻めの考え方を望んでいたというか、希望していたんでございますが、上がってきたものに関しては、県の長期的な融資が基調になっているものですから、これでは非常に難しいなと。そう思っている中で、会社の方も決断したということでございます。

記者

もう一点、先ほど業績が悪いことは去年あたりから聞いていたとおっしゃっていたのですが、恐らく、知事も当選されて千葉の中にこういうものがあるのというのをいろいろ聞かれた中の一つだったと思うのですが、話としては知事の就任される大分前からの計画だったので、おっしゃられる範囲で結構ですが、そもそも、三角構想から始まり、あのような施設を山の中につくる、その計画の妥当性ですとか、県が直接途中から貸し付けをせざるを得なくなるぐらいに経営環境が悪化していたわけですが、その計画の見通しについては甘かったのではないかと言わざるを得ないのではないかと、結果論ですが、あると思うのですが、そのあたりについては、知事は今、どのようなお考えでいらっしゃいますか。

知事

これがスタートしたのは19年前だと聞いています。ただ、これは県だけではなくて、地元の金融機関等も含めて、そういう人たちとともにやったんだと、そのように私は聞いております。当時は、アクアラインができるということで、これを活用しようということから始まったと聞いております。
19年前からですよね、これ。いろいろあったと思うんですけども。ただ、森田県政においては、もちろん過去のことについて精査していくことも大事ですが、私は絶えず前向きに、それこそ私がアクアラインが安くなってから、企業誘致を含めていろんなところへ行きました。そういう方々の見学会に私も行っていろいろ話しました。それは、はっきり言って、こういうものというのはすぐに結果が出ることはないです。でも、芽は出てきています。これは事実でございますので、これをもう一度きれいにして、みんなで頑張っていこうという方に私はかけたいと。その中において、県としてどのようなことができるかということをしっかりと考えてまいりたいなと、そのように思っています。

記者

最後に1点だけ。そうしますと、森田県政になって前向きにやっていかれるということですが、ただ、結果として貸し付けの部分が民事再生法でお金が戻ってくるのかどうかというところで、県民の税金が使われてしまったという現状は残ったわけですよね。この点については、いかがですか。

知事

それは現実として、今、こういう状態ですから、民事再生になるわけですから、今度は裁判所が間に入って、いろんなことが出てくると思いますので、それにのっとって関係団体といいますか、そういう人たちとも協議しながらやっていきたいなと、そのように思っています。

記者

先ほどのアクアラインの件でもう1問ですが、社会実験は計画どおり来年度もやるということですが、国との折半の部分に関しては、予算確保について、ある程度見通しはできているのか、この点、お願いします。

知事

大丈夫でございます。担当部局。

職員

道路計画課です。現時点、スタートから1年8カ月ということで、今のスキームでスタートしておりますので、その形で続けていきたいと。今現在、国が新しい高速のいろんな料金内容とか、まだ具体的になっていませんので、そこは国の考え方が出る中で、いろいろまた考えていきたいと思っています。以上です。

記者

先ほどのかずさアカデミアパークの件について、知事もアクアラインが800円に値下げになったことも踏まえて、企業誘致だというふうに熱心におっしゃっていらっしゃった矢先での経営破綻ということで、ちょっとタイミングが悪いのではないかと。要するに、企業誘致にとってはマイナスの影響が出るのではないかなという懸念もあるのですが、その点についてはどうお考えなのかということが1点と、少し前の知事会見でも質問が出たのですが、重ねてお尋ねしたいと思います。アクアラインの交通量がかなり好調に推移しているということで、当初、損失補てんの意味でつけていた予算が多少浮くのではないか。つまり、それほど計上する必要がなくなるのではないかという可能性もあるのですが、その点についてはどうお考えでしょうか。

知事

まず、今回のことはマイナスじゃないかということでございますけども、これははっきり言って、県が決定したわけじゃないんで、会社の方がこれにしてくれと申してきたものですから。ただ、会社自体がこれではっきりできませんと言う以上は、これ、どうにもならないですからね。それと同時に、これは考え方だと思うんですよ。そういう患部を抱えながらずうっとやっていた方がいいのか、それとも、ここで思いっきり、もう一度、さらにしてやり直そうといった方が、もし私が企業家なら、かえってこっちの方を選ぶ。ですから、私は、これは企業さんがどのように判断するか知りませんけども、必ずしもマイナスではないのではないかという考えでおります。

記者

アクアラインの社会実験の予算というのは、当初、NEXCO東日本の損失を埋めるためにつけられたはずなのですが、これだけ交通量が好調に推移してくると、それほど多くの金額をつける必要もなくなるのではないかなという気がするのですが。

知事

社会実験でございますから、その辺はちゃんと出てきましたら、また考えていかなきゃいけない。適切に対応してまいりたいと、そのように思っております。

記者

おはようございます。かずさアカデミアパークの件で、先日の県の商工労働部の会見で、今回のような事態に陥った原因について、単純にこれといったことではなくて、いろんな原因があると。県としても反省点や問題点があると思うというようなご回答があったのですが、知事が考える今回の経営破綻について、反省点や問題点が県にあるとすれば、どういったものが考えられるのかということと、あと1点、アクアラインの効果が、その会見の中でそれほどあったとは聞いていないという発言もあったのですが、そういったことに対して、今後の見通しや活用戦略などがありましたら、お願いします。

知事

それは記者さん、先ほど言ったように、企業誘致というのは、ぱっとそういういい要因が出てきたからって、ぱっとすぐ花開くというのは難しいと思うんですよ。ですから、先ほども言ったように、私もいろんなセールスをしております。でも、少しずつ芽は出てきたと、そのように思っていますし、実際にそういう可能性も出てきています。形は違ってもアクアラインが出たところの金田地区に、今度、アウトレットが大きいのができます。これは雇用が2,000人も出ると聞いています。そのように、いろいろ少しずつ出ていますから、アクアラインが800円に値下げになったことが影響が全くないとは思っておりません。
このような事態になった原因は何なんだと、そういうご質問でございますが、これも19年前からの話ですから、私も聞いた話しかないものですから、ただ、大きな要因というのは、アクアラインをうまく使って開発していこうと考えたんですよね。ところが、アクアラインが非常に高過ぎたということも大きな原因の一つではないかなと、そのように思います。ですから、本当にアクアラインを有効に使えるのはこれからなんじゃないかなという感じがしますね。
もちろんこれだけじゃないですよ。経済状況等も含めていろんなことがあったと思いますが、そういうのも原因の一つかなと、そのように思っております。

記者

かずさアカデミアパークのことですが、確かに知事が就任されるずっと前から続いている計画なので、何から何までご存じではないのかもしれませんが、かずさのこの構想自体、古くから議会ですとか、外部の有識者とかから計画そのもののずさんさというものはずっと指摘されていたものと聞いております。そういったそもそもの構想自体に緩さとか、見通しの甘さなどは、知事はどのように考えますでしょうか。

知事

今、答えたとおりなんですけども、遡れば、当時の経済状態等もあったと思います。それから、私の聞いたところによりますと、先ほどの話と重複しますが、アクアラインをうまく活用しての開発というのも聞いております。ところが、アクアラインの値段が非常に高かったということで、それがうまく使えなかったというのも要因の一つではないかなと思います。
それと、経済がバブルのときもあったでしょう。そんなようなことも含めて、いろんな要因があったと私は聞いております。

記者

では、最後に今回のかずさの破綻に関して、県としての責任はないというお考えということでよろしいでしょうか。

知事

これは森田県政においては、裁判所が入って、これからいろんな形で出てくると思いますが、何しろ再建に向けて、例えばスポンサー等も含めていろいろ協議して、再建に向けて協議を重ね、そして、いい結果を出させていくのが森田県政の役割だと、そのように思っています。

記者

森田知事はこれからのことを考えられるのがお仕事だから、そうだとは思うのですが、森田知事だけでなくて、これまでのかずさの構想をずるずる引き延ばしてきた千葉県の責任については、どうお考えかということです。

知事

それはおのおのお考えがあると思います。

記者

おのおのというのは。

知事

それは、今までそういう発想等も含めて、関係者がお考えになっているところもあるのかなと。ただ、私自身としては、何しろ森田県政においては、これをぴちっとやっていかなきゃいけない。それと同時に、過去のことも、私は聞き置いた部分が多いので、過去においてももう一度、検証していく必要はあるのかなと、そのように思っています。

記者

かずさについて重ねて伺いたいのですが、先ほど、知事は一度、さらにしてやり直すのもいいのではないかというご意見でしたが、例えば立地を考えているような企業から見れば、そういう民事再生したようなところに行きたいかと言われれば、それは慈善事業ではないですし、信頼を失うという面もあるかと思うのですが、そういうことに対する知事として、今、企業立地を進められている中で、影響というか、危機感という認識を改めて伺いたいのですが。

知事

ですから、ホテル等も含めて、実際、今でも事業は継続し、やっておりますので、私どもは、いろんなご意見がありますが、そういう一つでも心配のないようにやっていかなければならない。その辺の詳しいことについては担当部局から。

職員

企業立地課でございます。今の質問、知事の(発言)に補足させていただきますが、今回、民事再生を申し立てましたのは株式会社かずさアカデミアパークと言いまして、ホテルを運営している会社でございまして、それとよく混同されるのですが、いわゆる企業誘致を行っているかずさアカデミアパークというのはそういう地域のことですので、その誘致については、県とか地元市が今、まさしくアクアラインを使って一生懸命やっているところでございます。
ですから、一つは、そういう意味でいうと、誘致自体は知事も先頭になってやっていただいているので、それは逆に力を注いでいる状況でございます。
もう一つは、ただそうは言っても、真ん中でホテルをやっている会社がこういうふうになると信用がということが、今あったかと思うのですが、そういう意味も含めて、今、会社の方は事業は継続しております。また、私どもの方としても、なるべく早くそういう方向性が出るように、知事からもおっしゃっていただきましたが、県としてもいろんな形で対応していきたいということでございます。

記者

また違う話ですが、八ッ場についてですが、24日に前原国交相が地元住民の方々と対話を初めてなさったかと思うのですが、平行線だという意見も出ておりますが、知事としての住民対話に対する評価を伺いたいのですが。

知事

私は前もお話をしたかと思いますが、心の再検証が必要だと何度も言っておりました。ですから、それがとりあえずは対話という形で実現したということはよいことだと、そのように思っています。ただ、話自体は平行線だったと。
情報が錯綜しているんですけど、何回も言うようだけど、一回、中止というのを棚上げして、もう一度話し合った方がいいんじゃないかと思うんですけど。乗らないですね、幾ら僕が言っても。そう思ってるんですけども。そうすると、住民の方もより一層、話せるんではないかなと、そのように思っております。

記者

たびたび済みません。1点だけ確認します。かずさアカデミアパークの関係で、税金が使われたわけですが、今後の対応については協議しながらやっていきたいということですが、貸し付けたお金の、例えば、債権放棄だとか、あるいは資本金の減資だとか何だとかという話が来たときに、それは受けるという方向でよろしいですか。

知事

ですから、これは裁判所が入ってくるわけですから、その結果等も踏まえて、適切に対応してまいりたいと思います。

内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県在宅緩和ケア支援センターの開設等について
    →健康福祉部健康づくり支援課【電話】043-223-2400
  • 千葉県民禁煙推進大会の開催について
    →健康福祉部健康づくり支援課【電話】043-223-2666
  • ちばの食育シンポジウム2009の開催について
    →農林水産部安全農業推進課【電話】043-223-3088
  • 早春の観光キャンペーン「きらきら房総春いっぱい」のこれからの見どころについて
    →商工労働部観光課【電話】047-223-2412

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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