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イベント・活動

令和2年度|ボランティア通信

がんセンターでは、患者さんのお世話の他、楽しいイベントなどのボランティア活動を行い、患者さんとの心の交流を大切にしています。患者さんやご家族に、ボランティアとのふれあいにより、社会とのつながりを感じていただき、患者さんの生きる希望や力になるようにサポートしています。

令和2年度

ボランティア通信 80

コロナ禍でもボランティアさんの活動パワー健在!

 2020年度は新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言の発令や10月に新病院のオープンと、千葉県がんセンターにとって激動の一年でした。病棟内で活動するボランティアの受け入れは、感染予防の観点から中止していますが、外来ボランティアとグッズ・ボランティア、園芸ボランティアのみなさんには、困難な状況の中、患者さん支援のための活動を続けていただきました。

 写真右上は外来入り口に立って、車椅子介助のお手伝いをする外来ボランティアさん。高齢の患者さんの通院では手助けが必要なことも多々あり、新病院でのご案内など様々な場面で活躍されています。旧外来玄関前の通路に花を飾って季節感を届けてくださる園芸ボランティアさんは、苗の植替えや手入れ、水やりを毎週行っています。写真右中は乳腺外来カウンターに置いてあるグッズボランティアKさん作成の胸パッド。利用された患者さんから「2月に手術を終えたばかり。Kさんの温かい気持ちあふれるグッズを見て、こちらも優しい穏やかな気持ちになりました」「受付で見つけ嬉しくなって頂きました。ありがとうございます」といった、お礼のメッセージが寄せられています。

タオル帽子へのメッセージでは「大変快適にありがたく使わせていただいています。縫い目も当たらないように工夫されていて、後ろのゴムのフィット感も良くて、本当にありがたいです」。バンダナ作成のOさんへは「これから髪が抜けるので使わせていただきます。とても明るい色使いで肌にも優しい布を使ってくださっているので使うのが楽しみです」の声が届きました。ボランティアさんにとっては、患者さんからの使い心地などの生の声が一番嬉しいようで、タオル帽子、布帽子などケアグッズへのメッセージは、必ず作成者に支援室からお届けするようにしています。

 ここでご紹介しているボランティアさんは全て無償の活動です。せめてケアグッズ作成の材料代など活動の支援ができればと、1階会計カウンターに募金箱を設置。頂いた募金はボランティア活動全般に使わせていただいております。

現在まだ休止中のイベントボランティアや緩和ボランティアが1日も早く再開でき、ボランティアさんのパワー全開で、患者さんの闘病生活の心強い支えとなってくれることを願わずにはいられません。

ボランティア通信 79

コロナ禍でもグッズ・ボランティアさん大活躍

 コロナ感染拡大により、院内で活動するボランティアの受け入れを中止しているこの時期、グッズ・ボランティアのみなさんからは、患者さんへ応援の手作りグッズを沢山頂いていますので、写真でご紹介します。左上からケア・グッズボランティアの「金平糖」さんのタオル帽子・保冷剤パックカバー・尿バッグカバー。左下はいつもおしゃれな布帽子を作成してくださる髙田さんからペアの布帽子とマスク。下中央はセンターの事務スタッフでもあるYさんの涼しげな布帽子。写真右の手作りグッズは、爪楊枝入れ・紙人形・布やフェルトでできた季節の壁飾りと絵葉書。いずれもベッドサイドにちょっと飾っておきたい癒しのグッズです。

 右下の写真は、緩和ケア病棟で活動するアロマボランティア「森の聲」さんから、マッサージはできないけれどせめてアロマの香りをお届けしたい、と匂い袋にしてプレゼントされたもの。お見舞いの方にも好評です。このほか「タオル帽子」の会からは270枚ものタオル帽子をお届けいただいており、病棟や1階のふれあい広場、通院化学療法室などに配布しています。また園芸ボランティアグループは、酷暑の中、外来玄関や緩和病棟のベランダのプランターの水やり活動中です。

 こうした活動に患者さんもスタッフも、いつも励まされています。ボランティアの皆さま、本当にありがとうございます。

ボランティア通信 78

病院スタッフもボランティアで手作りマスクに挑戦!

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、医療スタッフ用マスクの供給不足が危惧された4月半ばに、がんセンターで手作りマスクのプロジェクトがスタートしました。マスクの作製、材料購入資金の寄付、ガーゼや耳掛け用ゴム・布地の寄付などの呼びかけに応えてださったのは、病院スタッフ、その家族やお仲間、外部のグッズボランティアやサポートチームの皆さん。ボランティアでマスク作りに挑戦し、直接患者さんと接することのない病院スタッフに約600枚のマスクを配布しました。

 手作りマスクの作製には、型紙作り、布地の裁断、折り目のアイロンがけ(写真右)、ミシン縫い、耳掛け用紐の取り付け―といった工程があります。そのすべてを一人で作業した洋裁上手の方はもちろん、洋裁は苦手だけど、という方にも裁断や紐付けの作業に参加してもらい、約1か月で目標の枚数に達することができました。完成したのは、カラフルな模様を着けるだけで気分がアップしそうな手作り感あふれるマスク(写真左上)。つけ心地の良い立体マスク(写真左下)は、これまで素敵な布帽子を作製してくださっているグッズボランティアのTさんから寄贈されたものです。配布を受けたスタッフからは「手持ちのマスクが不足していたので、とても助かりました。使い心地もいいし、洗えるので大事に使いますね」と好評でした。普段は外部のボランティアの皆さんから、病院に力を貸して頂いてきましたが、今回は院内スタッフによる、院内スタッフのためのボランティア活動、を実現することができました。これぞ「がんセンターの底力!」と実感しました。