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イベント・活動

平成31年度|ボランティア通信

がんセンターでは、患者さんのお世話の他、楽しいイベントなどのボランティア活動を行い、患者さんとの心の交流を大切にしています。患者さんやご家族に、ボランティアとのふれあいにより、社会とのつながりを感じていただき、患者さんの生きる希望や力になるようにサポートしています。

令和元年度

ボランティア通信 77

エレガントで美しい歌声にしばし時間を忘れました

2019年度最後のイベント、千葉オペラによるボランティアコンサート“春を待ちこがれて”が2月13日(木曜日)午後6時半から、外来ホールで開催されました。優雅なロングドレス姿の合唱団13人と指揮の中村邦男さん、ピアノの堀井泉さんの総勢15人が、普段はなかなか味わえないような、楽しく豊かなリラックスタイムを提供してくださいました。

「荒城の月」で始まったプログラムは「花の街」「日本の歌メドレー」と続き、なかには「茶摘みの歌」で手拍子、「村祭り」では足で拍子をとるなど、患者さんも身体を使って音楽と一体になって楽しまれました。“みんなで歌おうの”のコーナーでは、メンバーが患者さんの席に散らばって、「どこかで春が」「早春賦」を一緒に歌う場面もあり、とても和やかな雰囲気。「ホフマンの舟歌」でデュオを務めた二人の年齢が合わせて168歳、と後からアナウンスがあり、若々しい歌声に、みなさんびっくりしました。「天使の糧を」「アヴェ・マリア」をソロで歌われた和泉由貴さんのソプラノは、外来ホールに響き渡る圧倒的な歌声。スマホで撮影する患者さんもいらっしゃいました。

アンコールで歌われた竹内まりあの「いのちの歌」では涙する方も。「病気になって、この歌の重みがすごく分かりました。コンサートの選曲がとても良かったです」と感想が寄せられました。千葉オペラのみなさん、素敵な時間をありがとうございました。

ボランティア通信 76

ひと足早いアニマルサンタさんから笑顔の贈り物

11月13日(水曜日)午後2時から、今年度3回目のアニマルセラピーが開催されました。2時前から楽しみに待っていた方。個別の訪問でベッドの上で一緒に過ごされた方。多くの患者さんやご家族、さらにスタッフを癒し、楽しませてくれた6頭のワンちゃんと3頭の猫ちゃん、ありがとうございました。動物たちのパワーが82名の参加者に注がれ、一時、病気を忘れて楽しい時間を持っていただくことができました。

今回で活動を引退するラブラドールレトリーバーのビーゴくんは、大型犬を希望された緩和病棟で大活躍。本館の会場から緩和までの通路を足取り軽く、まるでお散歩楽しい、というように歩いて5人の患者さんのお部屋に伺いました。昔シェパードやポインターを飼っていた患者さんは、「犬に触るのは久しぶり」と、いつまでも撫ぜてくださり、お別れの時には涙を流されていました。「この重さが魅力!」とベッドにビーゴくんをあがらせた患者さんは「子供のころにポインターやアメリカンコッカを飼ってました。触った感触が、いいですね」と終始ニコニコ。スマホで記念写真も撮りました。

一足早いサンタさんのコスプレで、患者さんたちに笑顔を届けてくれたビーゴくん。最後の訪問となった患者さんと、素敵なワンショットを撮ることができました。ビーゴくんこれまでの活動お疲れさまでした。そしてこれからも、元気で過ごしてくださいね。

ボランティア通信 75

秋の夜に響く弦の調べ、身動ぎもせず聴き入りました

今年で8回目を迎える「加藤玲名ヴァイオリンコンサート」が、10月31日(木曜日)午後6時半から外来ホールで開催されました。

バイオリンの小品や童謡、テレビで話題の曲など毎回素敵な曲をこれまで演奏されてきましたが、今回初めて本格的なクラシック曲、ブラームス作曲『バイオリンソナタ第2番作品100』を披露してくださいました。

マイクなしの生のバイオリンの響きと、高度なテクニックのピアノ伴奏(鹿目純子さん)…。第1楽章から第3楽章まで、美しく心地よいメロディーに誘われるように、会場に集まったみなさんは20分を超える曲を身動ぎもせずに聴き入りました。演奏後に加藤さんは「こちらで本格的な曲を演奏するのは初めてですが、聴いていただいてありがとうございました」とご挨拶。クラシックというよりバイオリンの生演奏を聴くのが初めて、という患者さんも中にはいらっしゃいました。リハーサル中の音を聴いた会計待ちの方は「思いがけなく初めてのバイオリンが聴けて良かった」と拍手を送りながら帰って行かれました。また「今日が退院の日でしたが、ちょっと延びてしまって。でも、おかげでバイオリンが聴けて嬉しい!」「G線上のアリアを弾いている指をじっと見ていました。生のバイオリンに涙が出ました」との声や、「生演奏ならではの音色の美しさを感じることができ、感激しました」と勤務後の病院スタッフからの感想も。加藤さん、鹿目さん、心に残る素晴らしい演奏をありがとうございました。

ボランティア通信 74

昭和の懐メロを聞いて、一緒に楽しく歌いました

松戸市を中心にボランティアとして、活動している“ざ・ちゃんどら~”のみなさんのコンサートを10月3日(木曜日)14時~15時 TV会議室で開催しました。

「ボランティアとしてのバンド活動を通して、人を繋ぎ、笑顔を紡ぐ」をコンセプトに、介護施設などを中心に活動しているグループです。「病院での演奏は初めてです」と言われていましたが、ギター、ウクレレ、珍しい二胡(にこ)や沖縄三線の音色と、女性ボーカルお二人の優しい声と笑顔で、とても温かい雰囲気の演奏でした。

ボーカルの方のリードでリラックスして、一緒に昭和歌謡を歌い、和やかな時間を共有しました。「東京ブギウギ」「瀬戸の花嫁」「港町十三番地」「花は咲く」「糸」。「世界に一つだけの花」をアンコールで歌いました。二胡の音色に誘われて足が向いて参加された方、マイクを向けられて一緒に歌う方、「明日の手術頑張るね」と、みなさん笑顔でお部屋に戻りました。ざ・ちゃんどら~のみなさん、一緒に歌って楽しかった!本当にありがとうございました。

ボランティア通信 73

心のこもったオシャレなケアグッズで患者さんをサポート

ボランティア支援室には、患者さんに使っていただく手作りの小物やケアグッズが、さまざま寄せられています。グループでの活動では、毎年700枚近くのタオル帽子を寄贈される千葉市生涯ボランティアの会「タオル帽子」さんと、写真右上のようなタオル&布帽子、点滴パックカバー、尿バッグカバーなど、新しいケアグッズの作成にも力を注いでくださっている「金平糖」さん。個人では、とてもオシャレな布帽子や猫の人形作成のTさん(写真右中)、季節の行事をかわいい壁飾りにして届けてくださるTさん(写真右下)、乳房全摘の患者さんに手編みの胸パッドで応援するKさん(写真左下)や布帽子のYさん、可愛い紙の指人形のIさんなど。グッズは1階のふれあい広場に随時展示配布しています。

患者さんからはグッズボランティアさんへ、お礼のメッセージが届いていますので、ここでご紹介します。「入院中に手作りの帽子とマスク入れをいただきました。夏らしい水色に花柄の可愛い帽子です。早速被ってみたら丁度よく、手縫いでビックリしました。フクロウの柄のように私にも福が来てくれることを待って治療を頑張ります。ボランティアの皆さんに心から感謝します」「今回とてもかわいい胸パッドを頂きまして、ありがとうございます。とても丁寧に、色合いも素敵。気持がほっこりしました」「通院中です。来院の時はケアグッズコーナーに立ち寄らせて頂いています。楽しみにしていて、病院に来るのも苦になりません。今回はキャップを頂きました。これからの季節にピッタリですね。嬉しいです」ボランティアさんの願いと、患者さんの思いが、グッズを通してつながっています。

ボランティア通信 72

子どもにかえって夏祭りを楽しんでいただきました

病院職員のボランティア活動“ふれあい広場”による「第28回夏祭り」が、8月9日(金曜日)午後6時から開催されました。連日の猛暑にもかかわらず、夕方からちょっと涼しい風が吹き始め、会場となった駐車場は患者さんとご家族で賑わいました。写真右上は、おなじみとなったあめ細工のお店。写真右中段は、盆踊りのボアランティアとして参加された徳扇会のメンバーのみなさん。楽しい踊りをご披露してくださいました。

写真左上はケアグッズのボランティア金平糖さんのブース。すてきなタオル帽子や布帽子、布袋、アロママッサージの提供がありました。また、今回初出展のスマイル・キャンサーウォークちばのブースでは、10月5日にキャンサーウォークで使用するフラッグに、患者さんが手形とメッセージを書き込んでいらっしゃいました。病院スタッフでも初参加の農園部のブース(写真下段)では、自家栽培や調達した新鮮な野菜を配って大好評でした。

終了時には美しい月が輝き、楽しい夏の夜を過ごすことができました。ボランティアの皆さまお疲れさまでした!

ボランティア通信 71

若い人のきれいな声が聴け、元気が出て良かった!

昨年12月の初めてのコンサートに続いて、7月10日(水曜日)午後6時半から外来ホールで行われた「Gifts(ギフツ ) ゴスペルコンサート」。今回は3人の男性ボーカルと女性キーボードの構成で、素敵な歌声を熱唱。2階の待合室からも10人近い患者さんに、ホールを見下ろしながら、歌を楽しんでいただきました。

普段は児童・介護施設や、路上ライブでも活動しているGiftsのみなさん。リズムにのって頭を左右に振る患者さんもいらっしゃった「スマイル」という歌でコンサートがスタート。「愛をテーマにした自分たちの音楽を通じて、少しでも心をほっこりしてもらいたい」との思いや全国を巡った体験談、学生時代のメンバーのボランティア活動で得た貴重な経験を、歌の合間に語ってくださいました。

涙を流す患者さんもいらした「君は愛されるために生まれた」や、皆さんで体を動かしながら手拍子を打ち、指でLの字も作って盛り上がった「GOD IS LOVE」など全部で7曲を心を込めて歌いあげ、大きな拍手で最後を迎えました。

「若い人の声が聴けて良かったし、元気が出ました」「初めてのゴスペル。音楽にのれて、楽しかった」「きれいな声でしたね。身近で聴けて良かった!」とコンサート後に患者さんから感謝の声。メンバーのみなさん、東京から足を運んでくださり、お疲れさまでした。そして患者さんに愛を届けてくださりありがとうございました!

ボランティア通信 70

6月のイベントふたつ、すてきな笑顔がこぼれました

2019年度初のイベント「JAHAアニマルセラピー」(写真左上)が、6月12日(水曜日)午後2時から、テレビ会議室で開催されました。2歳~12歳のワンちゃん6頭と3匹のネコちゃん、飼い主さん、お手伝いのボランティアさんも加わって、個別訪問ご希望の患者さんの病棟を巡ったり、会場に足を運んでくださった患者さんやご家族、病院スタッフに和みの時間を提供してくださいました。緩和で待っていた患者さんは「よく来たなあ!あったかいね。ここに来てまで仕事してエライなあ」と笑顔いっぱい。ラブラドールのリンちゃんも、おとなしくなでられていました。

6月28日(金曜日)午後2時から、東病棟3階食堂で開かれた「MOTOKOメイクアップレッスン」では、「違う自分になれるのが楽しみ」という患者さんが、MOTOKOさんの登場を待っていらっしゃいました。ハリウッドで活躍されているMOTOKOさんは、「ご自分なりの美しさを引き出すのが、私の仕事です」とおっしゃり、患者さん一人一人に丁寧なアドバイス。眉を描いたり整えたり、アイライナーをちょっと引いたり、モデルになった患者さんがみるみる変わっていくのを、皆が真剣な表情で見つめて、最後は拍手が湧きました。「夏の感じでワクワクします」とネイルをした方も、とても嬉しそう。MOTOKOさん、アシスタントの青山さん、ネイルの安井さん(写真右上)、お忙しい中今年もありがとうございました。