日本病理学会剖検輯報事業について
千葉県がんセンター臨床病理部は、一般社団法人日本病理学会が実施しているNational Clinical Database(NCD)のプラットフォームを利用した剖検輯報事業に参加しています。
この事業は、日本全国の剖検診断情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
この事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供することができるだけでなく、日本の医療界全体にとって重要な疫学的情報を得ることができます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
1.剖検輯報に登録する情報の内容
2022年 9月以降、千葉県がんセンターで行われた解剖に関する情報(剖検診断、年齢、性別など)を登録します。剖検輯報に患者さんのお名前を登録することはなく、氏名とは関係のない管理番号を用いて登録します。管理番号と患者さんを結びつける対応表は当センターで厳重に管理し、NCDには提供しません。
2.登録する情報の管理・結果の公表
登録する情報は、それ自体で患者さん個人を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。
当センター、日本病理学会ならびにNCDでは登録する情報の管理にあたって、情報の取り扱いや安全管理に関する法令や取り決め(「個人情報の保護に関する法律」、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等)を遵守しています。
データの公表にあたっては、日本病理学会が承認した情報のみが剖検輯報として公表されます。登録するデータがどなたのものであるか特定されることはありません。
3.ご遺族様へ(登録の拒否や登録情報の確認)
データを登録されたくない場合は、登録を拒否して頂くことができます。臨床病理部のスタッフにお伝えください。また、登録された故人のデータの閲覧を希望される場合も、当科のスタッフにお知らせください。
本事業への参加に関してご質問がある場合は、当部のスタッフにお伝えください。また、より詳細な情報は下記の関連リンクをご覧ください。