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この区間は昭和34年から始めた中小河川改修事業でのその大半の拡幅護岸等の工事を終了していたものであり、未施工の区間は、第一次激特事業で拡幅護岸、第三次激特事業での次のステップである計画河床まで掘り下げる工事を実施しました。すでに拡幅護岸等の工事を完了していた区間は、総合治水対策特定河川事業計画で計画流量の改訂を行ったことにより、再改修の必要が生じましたが、これは、計画河床の高さを変更して対応するもので、既設護岸に根継工を施して河床を掘り下げる工事、それにより影響を受ける道路橋の舗装工事を行い、概ねの改修を終了しました。
(改修後の真間川中流区間の写真)
区間 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
真間川下流部 (真間川水門~ 大柏川合流点) 延長L=4,750m |
S34~S53中小 S54~H12総合治水 S56~S60第一次激特 H5~H9第三次激特 |
10~63 メートル |
110 毎秒立方 メートル |
真間川中流部 (大柏川合流点~ 国分川合流点) 延長L=1,600m |
S34~S53中小 S54~総合治水 S56~S60第一次激特 S63~H8都市小 H9~H13都市基盤 H5~H9第三次激特 |
2~5 毎秒立方 メートル |
20 毎秒立方 メートル |
真間川上流部 (国分川合流点~ 江戸川) 延長L=2,250m |
S34~S53中小 S54~総合治水 S56~S60第一次激特 S61~H8都市小 H9~H13都市基盤 |
40 毎秒立方 メートル |
40 毎秒立方 メートル |
大柏川の真間川合流点から浜道橋までの区間は総合治水対策特定河川事業に加え、第一次、第二次激特事業や河川災害復旧助成事業などで、拡幅事業等の整備を実施し、計画の深さまで掘り下げ工事も完了しています。
(改修後の大柏川下流区間の写真)
区間 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
大柏川 (事業計画) 延長L=4,506m |
S54~H12総合治水 S56~S60第一次激特 S61~H2第二次激特 H元~H5助成 H5~H9第三次激特 H7~H9都市小 H9~都市基盤 |
3~8 毎秒立方 メートル |
60 毎秒立方 メートル |
(国分川上流区間の写真)
国分川では、松戸市和名ヶ谷地先の獅子舞橋から市川市須和田地先の真間川合流点に至る延長約4.38kmを改修区間とし、河道の拡幅整備と関連する国分川調節池、国分川分水路の整備を行い、水害に対する安全度の向上を図る計画としています。
下流の1.9kmの区間を第一次、第二次の河川激甚災害対策特別緊急事業で、その上流0.6km区間は総合治水対策特定河川事業で計画に沿った河道の拡幅を進め、堀の内橋までの改修を平成10年末でほぼ完了しました。
現在は平成6年度から着手した国分川調節池の整備と併せ、この上流区間(堀の内橋~獅子舞橋区間1.9km)の河道の拡幅を進めています。
なお、最上流端にあたる獅子舞橋から黎明橋までの1.2kmについは、松戸市により平成6年度から整備が進められ、平成18年度までに改修を完了しています。
(国分川上流区間の標準横断図)
区間 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
国分川 (事業計画) 延長L=5,560m |
S54~総合治水 S56~S60第一次激特 S61~H2第二次激特 H6~H8都市小 H9~H18都市基盤 |
5~18 毎秒立方 メートル |
35 毎秒立方 メートル |
国分川の水害に対する安全度は、国分川分水路と国分川調節池の整備によるところが大きく、平成9年度の国分川分水路の完成により水害に対する安全度の向上を図りました。
(春木川排水機場と春木川水門の写真)
かつては市川市菅野地先から上流の松戸市河原塚付近までを春木川と呼び、真間川の支川でしたが、途中の市川市堀の内地先で分かれる国分川が本流として整備され、春木川はバイパス的存在となりました。
その後、一級河川として指定する際、本流の国分川を真間川の支川とし、春木川は国分川の派川としました。
そして、現在の計画(総合治水計画)では、春木川に国分川の洪水を分流させないこと、つまり、春木川を自己流域の洪水だけを流す川へとその機能を大きく変えることとなりました。
なお、当初の計画では春木川の堤防は真間川や国分川の堤防と連続させる計画としておりましたが、沿川流域は地盤の低い盆地状の地形を成しており、この計画では堤防(コンクリート特殊堤)が突出し、街を分断し、都市機能や景観的に好ましい状態とはいえませんでした。
(春木川の標準横断図)
区間 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
春木川 延長L=2,210m |
S54~総合治水 H5~H9第三次激特 |
1~5 毎秒立方 メートル |
10 毎秒立方 メートル |
また、多大な経費と長い事業期間が見込まれ、全てが完成するまではほとんどその効果が発揮されないことなどから、平成5年の災害を契機に真間川の内水河川として独立させる計画に変更しました。すなわち、春木川の河口に水門と排水機場を設け洪水を処理することとし、河川激甚災害特別緊急事業等で整備を進め、平成11年度までにそれら関連施設を完成させました。
また、平成8年度からは、春木川水門~春雨橋区間の河道改修にも着手し、現在用地取得と併せ工事を進めています。
これによって水害に対する安全性の向上を図るとともに、地域の利便性の向上にも取組んでいます。
(国分川調節池の航空写真)
一次改修が完了している真間川本川の根本樋門から国分川合流点までの区間の河道は、総合治水計画では、現有能力に据え置くこととし、国分川の洪水は上流域を国分川分水路でカットし、中流域をこの調節池によって対応することとしています。
国分川調節池は2本の市道で上池・中池・下池に分けられ、上池と中池が国分川分の洪水を調節し、下池が春木川分の洪水を調節する計画となっています。
これらの調節池は、平成6年度に治水緑地事業として用地取得に着手しました。
そして、平成7年度から住宅宅地等整備促進事業を、更に平成8年度からは床上浸水対策特別緊急事業と総合治水対策特定河川事業を併せて用地の取得を促進し、平成12年度からは用地の取得が済んだ区域から掘削工事を進め、平成25年度末に調節池の整備が完了しました。
施設名 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
国分川調節池 | H6~H8治水緑地 H8~総合治水 H8~H12床上 H8~H18促進 |
― | 303,000 立方メートル |
また、この調節池を都市域に残る貴重な空間として活用を図るため、平成15年3月に地元代表、学識経験者、行政等からなる「国分川調節池整備検討委員会」や、地元住民と市民団体等からなるワークショップ「国分川調節池を考える会」により整備基本計画を策定しました。
基本計画では調節池としての治水機能の確保を前提として、市川市内で急速に失われてきた多様な自然環境復元を図る「自然環境復元ゾーン」、市民が自然の中で活動する「散策・休憩ゾーン」、運動やイベントなどの利用ができる「多目的利用ゾーン」等が提案されています。
更に、平成19年には「国分川調節池を育む会」が組織され、市民と行政の協働により基本計画に基づいた利用計画、運営管理の検討を進めています。
(国分川分水路(トンネル区間)の内部の写真)
(国分川分水路の分派点の写真)
(柳原排水機場)
国分川沿川におけるたび重なる浸水被害に対し、下流の市街地において河道の十分な拡幅工事が行えないことから、松戸市和名ヶ谷地先において国分川の洪水の一部を分派し、トンネルで江戸川(坂川を経由)に放流する施設です。
昭和48年に松戸市が事業主体として工事に着手し、昭和58年までに用地の確保(取得・区分地上権の設定)ともに開削部の工事などを行いました。
その後、昭和59年度からは千葉県の事業としてトンネル掘削工事を進め、平成5年度末にはトンネルや分水施設などが完成し通水を開始しました。
区間 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
国分川分水路 延長L=3,362m |
S48~S58都市小 S59~H5総合治水 S62~H5促進 |
― | 100 毎秒立方メートル |
また、関連する坂川下流部1.8kmの改修、江戸川合流点の柳原排水機場の改築を平成8年度末で完了し、全ての施設が完成しました。なお、現在は、東葛飾土木事務所が管理しています。
これらの完成により、国分川沿川及び下流市街地の浸水被害の軽減に大きく寄与しています。
(大柏川第一調節池の航空写真)
真間川流域の総合治水対策の一環として、下流部市街地河道の計画洪水流量配分を低減させ、効率的で流域内治水バランスが確保できる治水計画を図るため、大柏川中流部に建設した調節池です。
全体面積は約16ヘクタールであり、昭和54年度から都市河川治水緑地事業で用地取得に着手しました。更に、平成7年度からは総合治水対策特定河川事業、床上浸水対策特別緊急事業として用地取得を促進し、平成13年度から本格的な掘削工事を進め、平成17年度に治水施設の整備を終了しました。
この調節池の上部については、市民と行政の協働で利用計画を定め、「自然環境創造型」の調節池を目ざして整備を行いました。
現在は、調節池の一部を市川市の「大柏川第一調節池緑地」として市民の皆さんへ開放しています。
施設名 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
大柏川第一調節池 | S54~H8治水緑地 H7~H16総合治水 H7~H12床上 |
― | 254,000 立方メートル |
(大柏川第二調節池の航空写真)
大柏川第二調節池は、大柏川上流域でたびたび発生する浸水被害の軽減を図り、下流に対し、安全に洪水の流下を図るため、鎌ケ谷市中沢地区を中心とし、船橋市・市川市区域も含め約19haの面積の洪水調節池を、大柏川の最上流部に建設するものです。
平成9年度に事業着手、平成18年度から用地の取得に着手し、現在は事業効果の早期発現を図るため、概ね用地取得が完了した上流部から整備を進めています。
施設名 | 事業名と時期 | 実施前 | 計画 |
---|---|---|---|
大柏川 第二調節池 |
H9~総合治水 | ― | 101,000 立方メートル |
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