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更新日:令和4(2022)年6月1日
ページ番号:15088
春から夏にかけては野鳥たちの繁殖シーズンです。この時期は、地面に落ちて迷子になったように見えるヒナを見かけることが多くなる季節です。しかし、その子たちは迷子になっているのではありません。
ヒナを拾わないでキャンペーンポスター
共催:(財)日本鳥類保護連盟、(公財)日本野鳥の会、NPO法人野生動物救護獣医師協会
野鳥のヒナが卵からふ化し、成長する過程で初めて巣の外へ出ることを「巣立ち」といいます。よくテレビなどで、野鳥のヒナの「巣立ち」というと、力強くはばたいて、巣から一直線に遠くまで飛んでいく映像を目にします。また、人間の生活の上でも「巣立ち」、「一人前」、「自立」といったイメージでとらえられているのではないでしょうか?
ところが、私たちの身近な環境で繁殖している野鳥たちの「巣立ち」は、そんなイメージとはかなり違っています。
巣立ちビナは、親鳥(成鳥)とはかなり違って、幼い姿をしているものがほとんどで、次のような特徴がみられることがあります。
巣立ちビナは、巣だった後もしばらくは親鳥と一緒にいて、さまざまなことを学びながら一人前になっていくのです。
私たちが、いくら上手に巣立ちビナを育てたところで、親鳥に代わってこれらのことを教えるのは不可能です。ヒナが「落ちている」あるいは「一羽でいる」のをみつけても、それが巣立ちビナならば、近くの木の枝や、安全な草むらに移してあげるなどちょっとした手助けだけで十分です。適切な判断こそが、巣立ちビナを救う最良の方法です。
巣立ちしたばかりの巣立ちビナはうまく飛べません。枝へ飛び移るときに落ちてしまったのかもしれません。
近くに親鳥の姿が見えなくても、親鳥は必ずヒナのもとへ戻って世話をします。人がヒナのそばにいると、かえって親鳥はヒナに近寄れません。そのままにしてそっと離れましょう。
近くにネコやカラスがいて心配だというときは、近くの木の枝先になどおいてあげてください。
ヒナを巣に戻してあげてください。もし、戻せないときは、カップ麺などの容器やザルにヒナを入れて親鳥がいる巣の近くに置いてあげてください。
野鳥を許可なく捕まえたり飼養することは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律により禁止されています。
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