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更新日:令和4(2022)年9月15日
ページ番号:524020
※環境依存文字であるローマ数字、囲み文字を数字に変換しています。
様々な社会的変化を前向きに受け止め、「知」「徳」「体」のバランスの取れた「生きる力」やコミュニケーション能力、創造性など人間本来の普遍的な力を備え、将来、社会で活躍し、千葉県の未来を担う人材を育成します。
IoTやAIなど技術革新の進展が社会や生活を大きく変えていくSociety5.0時代が到来しつつある中で、新型コロナウイルス感染症による生活や経済への影響もあいまって、社会の変化が加速度を増し、複雑で予測困難となってきています。こうした時代において、全ての子どもたちが夢や目標を持ち、将来、生まれ育った地域や世界で活躍することができるよう、個々の能力や可能性を最大限に伸ばし、千葉県の未来を担う人材を育成することが求められています。このため、学校教育においては、子どもたち一人一人が自分の良さや可能性を認識するとともに、他者を尊重し、多様な人々と協働しながら、人生を切り拓いていける力を育成することが必要です。そしてその基礎となるのが自己肯定感です。
現在、日本の子どもたちの自己肯定感は諸外国と比べて低いと言われています。ありのままの自分を受け入れ、自信を持って他者や社会と向き合いながら想定外の変化も前向きに受け止め、不透明な時代を自分らしく生き抜くために、子どもたちに「知」「徳」「体」のバランスの取れた「生きる力」を身に付けさせることが必要です。
そのため、学力の重要な3要素とされている「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」を柱とした資質・能力を身に付けさせるととともに、幼児期から自然の中での遊びや外遊び等、五感を通して学ぶ体験活動の機会を充実するなどして、豊かな情操や規範意識、コミュニケーション能力や創造性など人間本来の普遍的な力を育むことが重要です。さらに、学校や社会における課題に対し、体験的な活動を通して、子どもたちが主体的に解決策を考え、提案するなど、様々な場で子どもの参画を促し、積極的に行動する姿勢を育むことも必要です。あわせて、健康で安全な生活を営むために必要な身体能力、知識、望ましい生活習慣を身に付けさせる必要があります。
また、障害のある子どもたちについては、一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な指導や支援を行い、自立と社会参加を見据えた力を育成していくことが重要です。
子どもたちの学習意欲を高め、学力向上を図る取組を重点的に進めるとともに、ICTを有効活用した学習活動を充実し、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、学びの質を高めます。読書活動の推進や外国語教育の充実にも取り組んでいきます。
また、子どもたちの自己肯定感、自己有用感などを育成し、豊かな心を育むために、学校の教育活動全体を通した道徳教育を推進するとともに、いじめ防止対策を道徳教育と一体的に進めていきます。あわせて、学校教育、家庭教育、地域社会での活動の中で、山、川、海などの自然環境を活用したり、人・社会等と直接関わったりするなど五感を通して学ぶことができる体験活動を推進します。
健康・体力づくりについては、体育・健康に関する活動の充実を図るとともに、感染症対策も含めた体系的な保健教育、家庭や地域と連携した食育などを推進していきます。
さらに、障害のある子どもの一人一人の教育的ニーズを把握して、連続性のある「多様な学びの場」における教育内容や指導方法の改善・充実を図るとともに、障害のある子どもに対する相談・支援体制を充実させます。
また、子どもたちの発達の段階に応じて、特別活動を要にしつつ、各教科等の学びと将来の職業との関連などを考えさせる系統的な一貫性のあるキャリア教育を、学校の全ての教育活動を通じて推進します。
あわせて、生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期の教育の充実を図るため、幼児教育に携わる職員の専門性の向上を図るとともに、幼児教育から小学校教育への円滑な移行に資する取組を進めます。
加えて、子どもたちが郷土や国の歴史や伝統文化を受け止め、愛する心を持つとともに、国際社会の担い手となるための教育を推進します。
子どもたちの学習意欲を引き出し、学力向上を図るため、効果的な学習指導を進めることができるよう、教員の授業力の向上を図るとともに、子ども自身が、自らの学習上の課題を正確に把握し、目標を立て、達成に向けて努力するための効果的な学習教材の提供を行います。
また、各教科等においてICTの活用を進め、全ての子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の取組を進めます。
さらに、子どもたちの読書への関心を高めるとともに、読書に親しむ習慣の定着を図り、子どもたちの読解力や創造力、思考力、表現力等の育成を推進します。
あわせて、子どもたちが世界への視野を広げ、外国語で自らの考えを発信し、コミュニケーションを図ろうとする態度を育てる取組を進めます。
子どもたちの自己肯定感や自己有用感を育むとともに、一人一人が自己を見つめ、人間としての在り方や生き方を自覚し、人生をより良く生きるために、その基盤となる生命を大切にする心や他人を思いやる心、規範意識などを養う道徳教育を推進します。
また、いじめの早期発見、早期解決のための組織的な対応、教育相談体制の充実、外部機関との連携強化に向けた取組を推進します。
さらに、より良い学校生活を築くための体験的な活動である学校行事や、自然や人・社会等と直接関わる体験活動を通して、学校教育、家庭教育、地域社会での活動の中で、他者の役に立ったり、課題の解決に主体的に参画したりした経験などの積み重ねにより、子どもたちが自己有用感に裏付けられた自己肯定感を感じられるようにするとともに、課題に向き合う姿勢を育みます。
加えて、共生社会の実現に向けて、障害のある人や高齢者等を含めた他者への理解やボランティア精神のかん養、グローバル社会に向けた異文化への理解等を図るために全県を挙げて取り組んできたオリンピック・パラリンピック教育の理念を継承する取組なども通じて、自他を尊重する人権意識の啓発を推進します。
学校生活における体育・健康に関する活動の充実とともに、家庭や地域と連携して基本的な生活習慣の見直しや改善を図ります。また、運動部活動指導員の配置に取り組み、専門的な部活動指導を受ける機会を増やすなど、生徒のニーズに応じた活動を推進します。
また、児童生徒が、健康の保持増進について自ら考え、主体的に判断し、望ましい行動に結び付けるための指導の推進など、学校保健の充実を図ります。
さらに、栄養教諭を中核に学校・家庭・地域が連携し、鮮度が良く栄養たっぷりでおいしい千葉県産の農林水産物である「ちばの恵み」を取り入れた食育を推進します。
通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校など障害のある子どもたちの「多様な学びの場」の環境整備と、関係者、関係機関の連携強化により、就学前から高等学校及び特別支援学校卒業までの切れ目ない支援体制の充実を図り、一人一人の子どもの能力や可能性を最大限に伸ばす取組を推進します。
また、入院児童生徒を対象としたオンラインによる遠隔指導や、タブレット等の活用により教科指導の効果を高め、児童生徒の情報活用能力の育成を図るとともに、視線入力装置などを活用して、障害による学習上の困難を改善・克服できるようにするなど、ICTの適切な活用により教育の質の向上を図ります。
さらに、就職を目指す特別支援学校生徒を対象に、企業等で実施する実習の充実を図ります。
学校における全ての教育活動を通じて、家庭や地域、産業界等との連携の下、働くことの意義や尊さ、学校における学びと自らの将来との関連などを考えさせる系統的なキャリア教育を推進します。子どもたちに目標を持たせるとともに、それぞれの社会的・職業的自立に向けて必要となる能力や態度を身に付けるために、キャリア教育に係る教職員の意識と指導力の向上を図ります。
また、将来の労働市場を見据え、社会で求められ活躍することのできる人材を育成するために、地元企業等と連携した専門的職業教育の充実に向けた取組や、地域で必要とされる人材育成のための教育の充実を図ります。
さらに、障害のある生徒の学校卒業後のくらしが豊かなものとなるよう、福祉や医療、労働関係機関と連携し、就労支援の充実を図ります。
子どもたちの将来に大きな影響を与え、義務教育以降の教育の土台となる幼児期の教育の充実が重要であることから、保育教諭、幼稚園教諭、保育士などの確保に努めるとともに、資質・能力の更なる向上に向けて、職員の経験年数や各施設の状況に応じた研修を充実します。
また、幼児教育アドバイザーを県内の幼稚園、認定こども園、保育所等に派遣し、教員等の指導力向上や、教育課程、指導計画等に係る指導助言を行い、各施設の状況に応じた教育・保育の質の向上を図ります。
あわせて、「子ども・子育て支援制度」の実施主体である市町村を支援していきます。
さらに、幼児期に育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校の教員との意見交換や合同研究の機会等を設けることなどにより、円滑な接続を図ります。
子どもたちが郷土や国の歴史、伝統文化、風土に対する関心や理解を深め、尊重する態度を身に付けるとともに、郷土や国を愛する心と誇りを持ち、自信を持って発信することができる力を育むための教育活動を充実します。
また、日本人としての自覚とアイデンティティの確立、異文化理解を重視した教育活動の推進を図るとともに、オンラインも活用した姉妹校交流や海外留学に関する支援、短期海外派遣等の事業を充実させ、社会のグローバル化に対応し、国際社会における日本の役割を意識しながら、世界で活躍することのできる人材の育成を目指します。
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