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更新日:令和5(2023)年11月9日
ページ番号:314269
千葉県教育委員会では「早寝早起き朝ごはん」国民運動を推進し、学校・市町村・関係機関と協働のもと、子供の基本的生活習慣の確立を目指し、子供とその保護者に向け、「早寝早起き朝ごはん」をスローガンとした啓発活動や情報提供を行っています。
子供たちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切です。しかしながら、最近の子供たちをみると、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という成長期の子供にとって当たり前で必要不可欠であるといわれている基本的生活習慣に乱れがみられます。今日の子供の基本的な生活習慣の乱れは、学習意欲や体力、気力の低下の原因の一つとして指摘されています。
(引用)平成29年度 食育白書 第2部 食育推進施策の具体的な取組
文部科学省が小学校6年生と中学校3年生を対象に実施した令和5年度「全国学力・学習状況調査」によると、毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあります(表1)。さらに、スポーツ庁が小学5年生と中学2年生を対象に実施した令和4年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、毎日朝食を食べる子供、適度な時間睡眠をとれている子供ほど、体力合計点が高い傾向にあります(表2)。
文部科学省「全国学力・学習状況調査(令和5年度)」調査結果をもとに作成
(引用)スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(令和4年度)
私たちの脳は“ブドウ糖”をエネルギー源として使っています。朝起きたときに頭が「ボーッ」としてしまうのは、寝ている間にブドウ糖が使われて足りなくなってしまうためです。朝食を食べないと、午前中、からだは動いても頭はボンヤリ、ということになりがちです。脳のエネルギー源のブドウ糖を朝食でしっかり補給し、脳とからだをしっかり目覚めさせましょう。ごはんなどの主食には脳のエネルギー源になるブドウ糖が多く含まれているので、朝から勉強や仕事に集中できるのです。朝食は一日を活動的にいきいきとすごすため大事なスイッチ。毎朝ちゃんとスイッチを入れましょう。
(引用)農林水産省HP「子どもの食育」
朝食を欠食すると身体にどのようなことが起こるのでしょうか。朝食を欠食して1日の食事回数を少なくすると、肝臓での中性脂肪やコレステロール合成が増大します。1日のエネルギー摂取量を同じにしても、食事回数が少なくなるほど体脂肪の蓄積が増加し、血清コレステロールや中性脂肪が高くなります。すなわち、肥満の原因の一つになります。
(引用)文部科学省「家庭で・地域で・学校でみんなで早寝早起き朝ごはん~子どもの生活リズム向上ハンドブック~」
生活習慣が乱れやすい時期にある中高生が、「早寝早起き朝ごはん」を意識して、自ら主体的に生活をコントロールする力を身につけられるよう文部科学省が作成した中高生等向けの普及啓発資料の活用を推進しています。主に中学生や高校生が自ら興味・関心を持って中身を読み、納得して実践に取り組みたくなる内容になっていますが、小学校高学年での活用も可能です。また、保護者が理解を深めるための資料としての活用も考えられます。
早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来
~睡眠リズムを整えよう!~
文部科学省作成ポスター
※資料のダウンロードを希望される方は、文部科学省HPまたは、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会HPへアクセスしてください。指導者用資料もダウンロードできます。
※資料の送付を希望される場合は、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会HPから依頼書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、メールまたはファックスでお申し込みください。
以下、「文部科学省普及啓発資料」の一部を紹介します。
平成18年に「早寝早起き朝ごはん」国民運動が開始して以降、幼児を中心とした就床時刻の改善は見られるものの、例えば、中学3年生の約7割が夜11時以降に寝ているといった状況が続いています。
睡眠に問題を抱えている場合、日中の眠気につながり、注意機能や課題遂行能力の低下につながることが知られています。子供の場合には、授業中に眠気を生じることなどから、学業成績の悪化につながるという科学的データも存在します。
また、睡眠には、心身の疲労を回復させる働きがあります。このため、適切な量の睡眠を確保することは心身の健康にとって重要です。アメリカの国立睡眠財団(National Sleep Foundation)によれば、必要と考えられる年齢別の睡眠時間は下表のとおりです。(2015公表)
年齢 | 限界最短睡眠時間 | 望ましい睡眠時間 |
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0~3か月 | 11~13時間 |
14~17時間 |
4~11か月 | 10~11時間 |
12~15時間 |
1~2歳 | 9~10時間 |
11~14時間 |
3~5歳 |
8~9時間 |
10~13時間 |
6~13歳 | 7~8時間 |
9~11時間 |
14~17歳 | 7時間 |
8~10時間 |
注)必要とされる睡眠時間の長さには個人差があります。
県教育委員会では、上記「文部科学省普及啓発資料」に掲載されている生活習慣チェックリストと睡眠チェックシートを活用した「睡眠チェック」を推進しています。「睡眠チェック」に取り組むことで、子供たちが、自らの睡眠の特徴を把握し、問題点を見つけ、改善方法を考えることができます。
生活習慣チェックリスト&睡眠チェックシート(PDF:240KB)
気づき |
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改善方策 |
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気づき |
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改善方策 |
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気づき |
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改善方策 |
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保健体育の授業で取り組む
「睡眠チェック」(3年生)
気づき | 就寝時刻が12時を過ぎている。 |
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改善方策 | 下校後に仮眠をしない。 |
気づき | 朝食の時間が短い。 |
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改善方策 | 朝食の時間を考えて早く起きる。 |
気づき | 睡眠時間が少ない。 |
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改善方策 | 寝る前にスマホを使う時間を減らす。 |
平成30年度 子供の生活習慣改善研修会
平成29年度 子供の生活習慣改善研修会
平成26年11月29日(土曜日)、千葉県教育会館大ホールにおいて「早寝早起き朝ごはんフォーラムinちば」を開催しました。当日は、「早寝早起き朝ごはん」に関する講演や実践発表等に300名を超える参加者が、熱心に耳を傾けました。
健康でいきいきとした生涯を送るためには、子供の頃から「バランスのよい食事」、「十分な休養・睡眠」、「適切な運動」という健康三原則を踏まえて調和のとれた生活を実践し、習慣化を図ることが大切です。
千葉県では、食育基本法に基づき千葉県食育推進計画を策定し、「ちばの恵みで まんてん笑顔」をキャッチフレーズに、市町村、関係機関・団体、ちば食育ボランティア、ちば食育サポート企業等とともに食育を推進しています。
令和4年度からの5年間を計画期間とする「『ちばの恵み』を取り入れたバランスのよい食生活の実践による生涯健康で心豊かな人づくり」を基本目標とした第4次千葉県食育推進計画では、I ライフステージに対応した食育の推進、II 生産から消費まで食のつながりを意識した食育の推進、III ちばの食育を進める環境づくりの3つの施策により食育を推進しています。
千葉県教育委員会では、第4次千葉県食育推進計画に基づき、学校における食に関する指導を充実させ、子供たち一人一人が楽しく「食」について学び、より望ましい食習慣を身につけられることを願い、様々な視点から取組を行い、食育を推進しています。
千葉県教育委員会では、子どもたちが自ら考え、自ら実践し、自ら評価するという健康・体力づくりの基礎を学び、生涯にわたる健康と人生は自分で守るという意識を持つことができるようにするため、「いきいきちばっ子健康・体力づくりモデルプラン」を活用した健康・体力づくりを推進しています。
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