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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20854
日時 | 平成30年11月8日(木曜日)10時30分~11時05分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成30年11月8日知事定例記者会見(動画) |
知事
はじめに、海外トップセールスについて、お話をいたします。
今月15日から21日まで、シンガポール共和国及びベトナム社会主義共和国を訪問します。両国へのトップセールスでの訪問は初めてとなります。
まず、シンガポールでは、高品質でおいしい県産農水産物の輸出拡大に向けたセールスを実施いたします。
主な内容を御紹介いたします。
現地の食品バイヤーを招き、旬のサツマイモやキンメダイをはじめとした県産品の試食商談会を、県内の農水産団体の皆さまとともに開催いたします。併せて、食品バイヤーの責任者にお会いし、今後の取引開始や拡大に向けた意見交換を行う予定でございます。また、メディア等を招き、現地の有名レストランのシェフによる県産品を使ったオリジナル料理の試食などを通じ、千葉の食の魅力を体感していただくイベントも行います。
次に、ベトナムでは、団体旅行を中心とした本県への更なる観光客の誘致に向けた取組のほか、経済・人材分野での交流などを実施いたします。
主な内容を御紹介いたします。
社員向けに報奨旅行等を行っている現地企業の担当者を招き、本県観光の魅力をPRするセミナーや、現地旅行業者と県内観光事業者との商談会を開催いたします。また、ホーチミン市の要人とお会いし、経済分野での交流促進や、介護分野などでの今後のベトナム人人材の受け入れ支援に向けた意見交換を行います。さらに、今回は、初めて県内の介護事業者の方々にも御同行いただき、留学生や技能実習生に日本語の教育を行う人材育成施設を視察いたします。
今回の両国へのトップセールスにより、県産品の輸出促進や観光客の誘致、経済・人材分野での交流拡大の足がかりにしていきたいと考えているところでございます。
知事
次に、昨日、さいたま市で開催された九都県市首脳会議について、お話をいたします。
私からは、地域防犯力の向上について、九都県市が共同して取り組むことを提案いたしました。
昨年3月、本県で女児殺害事件が発生し、本年5月には新潟県でも発生するなど、痛ましい犯罪は後を絶ちません。また、窃盗や傷害事件など、身近で発生する犯罪は依然として多い状況でございます。
一方で、我が国を訪れる外国人観光客は近年急増しております。今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピックなど、さらに多くの方々をお迎えするに当たり、安全・安心を実感できる環境を整備することは大きな「おもてなし」の一つでございます。
そこで、首都圏における安全で安心な地域社会の実現に向けて、より効果的に地域防犯力の向上を図るため、その具体的な方策を九都県市共同で検討することを提案し、全会一致で了承されました。
このほか、今回の会議では、各都県市から提案のあった「防災・環境」をテーマとした共同取組のほか、福祉や外国人材の受け入れに関する国への要望を行うことなどを決定したところでございます。
知事
次に、「千葉のちから『中小企業・小規模企業表彰』」について、お話します。
県内企業の99.8%を占める中小企業は、本県経済の活力の源であり、地域の経済や社会の元気に欠かせない存在でございます。
本県では、事業活動を通じて地域の発展に貢献している皆さまを応援するため、3つの分野で表彰を行っております。今年度の受賞者を御紹介いたします。
1つ目は、中小企業・小規模企業表彰でございます。
木更津市の無農薬ブルーベリーを使い、工夫を凝らしたゼリーを開発し、地域のブルーベリー認知度向上に貢献した株式会社エンゼル薬局など、11社が受賞されます。
なお、このゼリーは、先月に開催したアクアラインマラソンでもランナーに振る舞われておりました。
2つ目は、商店街表彰です。
地域住民だけでなく、外国人観光客も参加するイベントを開催するほか、安心で優しい街を目指し、防犯カメラの設置や違法駐輪の取り締まりなどを行っている、習志野市の津田沼一丁目商店会など、3団体が受賞されます。
3つ目は、従業員表彰でございます。
角田運送株式会社に長年勤務し、業務効率の改善に資するトレーラーの開発や、業務の安全管理に貢献した、吉野幸保さんをはじめ、2名が受賞されます。表彰式は、来週12日月曜日に、県庁で行います。
県では、元気な中小企業・小規模企業や商店街、地道な努力を続けられる従業員の方々を今後も幅広く紹介し、地域を支える中小企業の持続的な発展を支援してまいります。
知事
次に、期間限定のアンテナショップについて、お話をいたします。
千葉の魅力をぎっしり詰め込んだアンテナショップ「ちばI・CHI・BA」を、今月17日から来月15日まで、東京駅前のKITTE(キッテ)にオープンいたします。
4年目となる今年は、チーバくんの作者である、さかざきちはるさんのサイン会などのイベントを増やし、いつ来店してもにぎやかで楽しめるお店になりました。
また、開催期間中は、隣にあるカフェPRONTO(プロント)と協力して、オリジナルコースターを使った飲み物の提供や、特産品のプレゼントなども行います。
特に今年注目の新商品を2つ御紹介いたします。
1つ目は、茂原市の「葱ッペ餃子」です。今年8月の全国ふるさと甲子園グルメ部門で2位に輝いた、ねぎの風味豊かな餃子でございます。
2つ目は、富津市の「Minamiteiフロマージュ」です。食のちばの逸品コンテストで金賞を受賞しました、なめらかな口どけの洋菓子でございます。
また、来月1日を「チーバくんデー」として、私とチーバくんがお店に駆けつけ、一緒にPRします。
また、本日紹介できなかった商品も、自信を持ってお勧めしたいものばかりでございます。「もっと身近に千葉の良さを感じていただきたい」と思い、県内各地から地域の宝物をそろえました。御家族や仲間と誘い合って、ぜひお越しください。
知事
最後に、水産業振興の取組について、お話いたします。
本県では、「千葉のさかな」のイメージアップや消費拡大を進めるため、優れた県産水産物を「千葉ブランド水産物」として認定しています。
今年度は13品目を認定いたします。本日は、新たに認定した2品目を御紹介いたします。
1つ目は、「竹岡つりタチウオ」です。東京湾の富津沖で釣り上げられた大型のタチウオは、脂がのって、魚体も美しく、市場でも高く評価されております。
2つ目は、「金田産焼ばら乾海苔」です。太陽の光をたっぷり浴びる伝統的な養殖法で育った海苔は、うま味と風味が豊かで、香りや食感をより一層楽しむことができます。
このほか11品目を再認定し、「千葉ブランド水産物」は合計29品目となりました。千葉ブランド水産物は、県のホームページにおいて確認いただけるほか、地元のスーパーや道の駅、小売店などで販売されております。
なお、認定書の交付式は今月21日の水曜日に県庁で予定しております。
いずれも生産者のたゆまぬ努力や創意工夫により育まれた逸品でございます。本県が全国に誇る海の恵みを多くの皆さんに堪能していただきたいと、そのように思っております。
私からは以上でございます。
記者
よろしくお願いします。
私からは、まず、トップセールスについてお伺いします。今回のベトナムへの訪問の中では、外国介護人材の確保が目的の一つになってくると思います。今、国会などでは、外国人に在留資格を与えるか、外国人を労働者としてどう受け入れるかが議論になっています。そうした中、政治家としてお伺いしたいのですが、知事は、外国人をそういった形で受け入れることに、どういう考えを持っているのでしょうか。
知事
まず、今、日本において労働者不足になっていることは、これはまた事実ですね。それを国としてどのように解決していくか、これは日本の国力にもつながる、私はそのように理解しておりますから、今、国会で議論されていることは、私はそれは当然なことだと思います。
ただ、私は、やっぱり、これは課題もあると思うんですよ。日本に来て、例えば我が千葉県に来たらですね、やっぱり、しっかりとした日本語も覚えていただきたいし、それと同時に、千葉県で働いてよかったなと、そして、国家資格もしっかり取っていただいて、それから、千葉県にいてもらえることも、またお国に帰ることもあるでしょう。そのときに、多少なりとも貯蓄もできて、そして技能を持って帰っていただければと、そういうふうに私は思っております。
ですから、今、国でいろいろ議論されていることは、その前段階で、いろんな考え方、意見が出ているところで、私はそれを注視してまいりたいと、そういうふうに思っております。
記者
わかりました。そうしましたら、受け入れに関しては賛成というスタンスになりますか。
知事
大きく言えばですね。だから、先ほど言ったように、ただ来てくれ、ただ来いよ、ただやれよじゃなくてね、やっぱり、来ていただく以上は、きちっと受け入れ側もしていかなきゃいけないということ、それは私は当たり前のことだと思いますけどね。
記者
わかりました。ありがとうございます。
もう一点お伺いします。オリンピック・パラリンピックに関して、県内でボランティアの募集をしていますけれども、12月10日で締め切りになります。あと1カ月程度となりましたけれども、今の募集状況を教えてほしいのですが。
知事
募集人員3,000名に対して、まだ2,000人ぐらいなのかね。もうちょっとPRしていかなきゃいけないし、また、実は、都市ボランティアというのは、非常に、まさしく、フェイス・トゥ・フェイスじゃないけど、本当に顔と顔が合っていろいろおもてなしのできる大変大きな仕事なので、その辺を私はPRさせていただいて、多くの方に御理解を賜ればと、そのように思っております。
記者
では、まだあと1,000人ぐらい。当初は、このぐらいなら埋まるんじゃないかと思っていたのでしょうか。
知事
それは何ともね。だから、頼むよ、新聞に書いてくれよ。「俺もアクアラインマラソンを走った男だ」と、その気力で、「皆さん、どんどん応援してくれよ。おもてなし頼むよ」ということを皆さんとひとつ、私だけこんな踊ったってどうにもならないので、皆さんのお力を借りたいというのが本音でございます。
記者
あと1,000人を埋めるために県としてやっていくことは何かあるのでしょうか。
知事
今、担当部局、その辺いろいろ踏ん張っているみたいだから、ちょっと言って。
職員
県民生活・文化課でございます。
これまで、千葉市、あるいは一宮町、活動エリアで説明会を重ねてまいりました。あるいは、大学のほうにお邪魔して、直接学生さんに応募を呼びかけるという活動をしています。
今後も、残り1カ月ということで、3,000人に向けまして、引き続き、大学などで説明会を開催するなど、積極的に応募を呼びかけていきたいと考えています。
知事
どういうことをやったらいいかということをまだ周知徹底していない部分もあるんですね。だから、これを私ども、今、職員と一体となって、わかっていただけるように努力していると。よろしいですか。
記者
こちらからは以上です。
記者
よろしくお願いします。私からは2点伺います。
まず1点目、IRの誘致についてです。先日政府が行ったIR誘致に関する調査で、千葉市が誘致の申請を検討中と回答したという報道がありました。県の回答内容や、改めてIR誘致に関する県の姿勢やスタンスをお聞かせください。
知事
県としては、申請を行う予定はないという。その予定というのはどういうことだと、そういうことも言われるんですけど、千葉市が検討ということも言っております。昨日、九都県市で熊谷さんとも会ったんですけど、そんな話題出なかったんですよね。ですから、千葉市がこれからどうしていくのかということも含めて、また実際に相談を受ければ、県としても検討したいと思います。
ですから、そういうこともあるので、今の段階では申請を行うかどうか未定と、そのように書かせていただいた次第でございます。
下線部を訂正しました。
記者
2点目ですけれども、政府与党が今成立を目指している水道法改正案について伺います。
水道事業は民営化になじまないということで、新潟県議会などでは法案に反対する意見書を出して可決されるといった動きもありますが、千葉県としての認識や知事のお考えをお聞かせください。
知事
これもいろいろ大変難しい問題かと思うのですが、確かに、人口減少下において、水道施設の老朽化、人材不足等の課題に対応できるように、水道基盤の強化を図るためのものだと思います。既に人口が減少している地域を抱える本県においても、これは非常に大事な案件でございますので、注視してまいりたいと、そのように思っております。
いずれにしても、国会のほうで十分議論していただいて、将来にわたり水を安定的に供給していただける制度を構築していただきたいと、そのように思っているところでございます。
記者
ありがとうございます。
記者
よろしくお願いします。
まず1点目は、先ほどの質問にあったオリパラのところで2,000人ぐらいということですが、オリパラの都市ボランティアは、県内の千葉エリアが例えば1,700人とか、一宮が150人とか、5カ所の活動エリアでそれぞれ一定の定員があったと思います。例えば、その2,000人で、ここは大体満たしているけど、こちらはちょっと足りないみたいな、先ほどの話に大学での呼びかけもありましたが、新しい活動エリア内で呼びかけるといったことに取り組むお考えはないでしょうか。
知事
内訳について細かい数字を言ってください。
職員
県民生活・文化課でございます。
内訳ということで、各エリアごとでございますが、千葉エリアで大体65%、一宮エリアで84%、成田市内が4割弱ということで少ないのですが、成田空港エリアが67%、浦安エリアは100%を超えているという状況でございます。
成田エリアがかなり少ないという状況もありますので、今、成田市さんとともに、市内あるいは周辺の大学・高校に呼びかけを行っているところでございます。
知事
まだもうちょっと時間があるので、何とか周知していって、また御協力をいただけるようにしていかなきゃならない、そう思っております。
記者
その関連で、1カ月しかないので時間もありませんが、知事が改めて何かセミナーの会場に参加されて呼びかけるとか、あるいは県のホームページで「チーバくん」を使ってとか、その辺の知事としてのお考えがあったらお聞かせください。
知事
何かそういう機会はあるかね。
職員
ホームページでも特設サイトをつくってPRしていますので、その中でコメントを出す等々、いずれにしても、幅広い方々に呼びかけていきたいと考えています。
知事
何とかやらないとならないな。またちょっといろいろ考えます、アイデアを。またアイデアがあったら教えてください。
記者
あともう一点、発表関係でなく恐縮です。先日、市原のほうの土砂崩れ、幸い埋まった人はなかったということですが、再生土を使った太陽光パネル設置のための埋め立てを行う場所という話があります。県のほうでも、28年から林地開発の許可を中部林業事務所が出している案件だと思うので、今回の事故の受け止めと、そういうことを受けて、県内の林地開発をして再生土を使った埋め立てをしている場所に対して検査を行うとか、そういったお考えとか動きがあれば教えてください。
知事
これは本当に大変な問題だと思います。例えば、このたびの再生土の崩落事故を踏まえて、現在施工中の埋め立て現場については、改めて早急に状況を確認するよう、今、担当課に強く指示しているところでございます。
また、既に埋め立てが終了した現場についても、それぞれの現場の状況を踏まえて確認しているところでございます。
担当部局、その辺をちょっと詳しく。
職員
廃棄物指導課でございます。
県内には、現在、50カ所余りの再生土の埋め立て施工中の現場がございまして、人手の関係もございますが、早速、本日から現場の確認に行くことにしております。
また、既に終了した現場につきましても、今、知事がお話したように、現場の状況を見ながら順次確認してまいります。
知事
いずれにしても、しっかりやらさせていただきます。
記者
わかりました。うちからは以上です。
記者
よろしくお願いいたします。
ボランティア関係でお尋ねします。まだ1,000人ぐらい足りないという話の中で、今回、応募されている年齢層について、どこが一番ボリュームが多いか分析でわかっていますでしょうか。
知事
細かい数字をちょっと。
職員
県民生活・文化課でございます。
年齢層でございますけれども、大まかなものということで、若干データは古いのですが、40代、50代、60代の方々が一番多くて、10代、20代の若い方が少ないという状況がデータとして出てございます。
知事
やっぱり、40代、50代、60代というと、特に60代ぐらいになると、時間的余裕もあるし、それと同時に、それこそ、「もう今度はこういうオリンピック・パラリンピックは来ねえだろうな」という気持ちもあるので、何とか力になろうというのが強いと思うんですけど、若い人は、意外と、どうしても、日々の勉強、それから働きのほうが忙しくて、まだそっちまで余裕がないのかなという気もします。でもね、私は、特にホームページ等でも訴えてもらいたいと思うのは、やっぱり、「今回しかできないよ」と、そのような気持ちを持って、「これは千葉県の誇りにもなるし、あなたの一つ一つの行動がまさしく、千葉県、日本の良い印象になるんだよ。だから、ぜひ力を貸してください」というような形で呼びかけてまいりたいと、そのように思っております。
記者
発表案件の中小企業・小規模企業表彰に関連してです。常日頃、知事は、中小企業の支援は大切だということをお訴えになられていますけれども、中小企業にはさまざまな経営課題がある中で、特に事業承継に関連する問題は比重がかなり大きいかと思います。事業を継続させていく上で、県としてどういった支援ができるのか、お考えをお聞かせください。
知事
前も話したかもしれませんけれども、私、衆議院のときは、大田4区になれば、あそこは、中小企業、当時は零細企業とも言いましたけれども、中小零細企業の街でございました。私もずっと工場等を回ったりしました。その中で、当時はですよ、何しろ、「俺たちは世界に冠たる技術を持っているんだけれども、今これを開発するためには、もうちょっと時間と金が欲しいんだ」という。平たく言えばですよ。そういうものに私どもは、当時、国会議員として頑張ったという記憶もございます。
私は、やっぱり、中小企業の皆さんは、言うなれば、自分たちしかできないものを探求し、これをやるんだという意欲の強いところでございますから、その中小企業の魅力を出せるように県としても応援したいし、いろんな表彰等も、中小企業の皆さんに頑張ってくださいよと。また、それと同時に、そういうことを多くの皆さんに見せることによって、「おお、いいな、あれをやろう、これをやろう」という意欲が湧いてもらえればと、私はそのように思っております。
それと同時に、さっき言ったように、未来への事業投資に対しても、元気戦略を含めて、県としても応援してまいりたいと、そのように思っております。
付け加えることありますか。何かありましたらどうぞ。
職員
経済政策課です。
団塊の世代の方々が70代を迎えるに当たって、事業承継の問題は非常に大きくなってくると考えております。そうした中で、まずは、事業承継は非常に大事だと、また時間がかかるということをしっかりと認識していただくことが最初に重要なことだと考えております。今、商工会議所、商工会、あるいは税理士さん、金融機関も含めまして、いろんな関係機関と連携して、そういう気づきを与えること、さらに、それを進める方々に対して全体としての支援をしていくことを進めております。
知事
事業承継、言うなれば農業もそうなんですけれども、後継者問題は今非常に問題になっておりますけれども、それの万能薬はないんですけれども、一つの方策として、「やっぱり農業って格好いいよ。農業をやると明日があるんじゃないか」と。言うならば、こういう事業者もそうですよね。「俺たちのやってる仕事っていうのは日本に貢献してるんだ。いや、世界に貢献してるんだ。これには明日があるんじゃないか」と思っていただくように、私たちはしっかりと光を当てなきゃいけないし、そういう希望を持てるような政策を持っていかなければならないと私どもは常々考えているところでございます。
記者
ありがとうございました。
知事
ごめんなさい。国のIR調査への回答を、僕は「予定はない」と言ったの、「未定」と回答しています。すみません、訂正させていただきます。
記者
よろしくお願いします。
トップセールスの関係です。先ほど、お話にもありましたけれども、国会で、新在留資格創設のお話が議論になっているかと思います。事実上の永住が認められる2号の在留資格について、介護が対象から外れるのではないかという議論が一部報道にあります。トップセールスの人材獲得に向けて動かれる中で、今回、介護が対象から外れることについての受け止めと、現地で人材獲得に向けて売り込みをされるときに、どのような売り込み方をされるのか。
知事
記者さんおっしゃっているとおり、外れるのではないかと、そのような噂も出ております。ただ、今、実際に揉んでいるときでございますので、今、まだはっきり結果が出ておりません。ですから、出たら、私たちは右往左往するのではなくて、まず大事なことは、我が千葉県は高齢化が速いんですね。ここで、今ある制度の中で、いかに望みを持つか、これは留学生制度だと思うんですね。確かに国家試験というのは大変難しゅうございます。日本語も勉強してもらわなきゃ困ります。そして、私は、ちゃんとした国家試験を通っていただいて、そして、千葉県に定住していただく、そういう方策です。日本語学校も行かなきゃいかんでしょう。家賃もあるんでございましょう。そういう人たちに、どの程度まで国と違ったことを千葉県ができるかということも考えているのも事実でございます。よろしいですか。
記者
今後、2号の対象にすることを国に対して要望していく御予定はありますでしょうか。
知事
要望でもボンボンやっているからね。もうちょっと見ようと思っていますよ。そうすると光が見えてくるというか。だから、そうだな、もうちょっと見るしかないな。そして、千葉県は千葉県としても考えていかなきゃいけない。
ただ、私、いつも大事なことは、千葉県はこういうことをやる、各市町村としてはみんなどうだのああだのって、でも、こうしろああしろって、いろいろな御意見も賜ります。でも、その前に、とりあえず大枠ができたら、じゃあ、自分たちとしてそれがどうやってできるか。「どのような工夫をしたらこうなるんじゃないか。この部分がないから、お国よ、これをやってくれ」と、こういうのが私は大事だと思うんですよ。ですから、県も同じです、国も同じです、国から出てきた大きな枠を今度は自分が使い勝手良いように県としてもできることがあると思います。県としても、国にはできない県独自のものがあると思います。それに対して国に応援してもらうということもまた事実だと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。
記者
成田空港の機能強化をめぐって、昨日、着工の前提となる環境アセスメント手続の中で、知事として、そういった騒音対策等の徹底を改めて求める意見を出されたと思います。改めまして、機能強化に当たっての騒音軽減策、もしくはそういった騒音対策に対して、どういう思いで知事はお考えになっているのかお聞きしたいのですが。
知事
成田空港の歴史があります。大変悲しい歴史もありました。「騒音下、うるさいから大変だよね」って、はっきり言って、そこに住んでみなきゃわからないことも多々あります。ですから、機能強化、これはもう大事です。それは、地元のみならず、千葉県、いや、首都圏、日本にとっても成田の機能強化というのは大事だということは、皆さんもおわかりだと思います。だからこそ、私は、騒音下の皆さんに十分に話を聞く。だから、四者協議会で合意するときも、住民の皆さんに、200回を超えるような、いろいろお話も聞きました。
ですから、今回も、大事なことは、騒音下の皆さんをはじめ、地元の皆さんの意見を十分に聞くこと、それと同時に、その人たちがもろ手を挙げて賛成とは言わなくとも、まあしようがないかなと思われるまで頑張ってもらって、それと、未来があるという、言うならば、周りの環境も含め、地域の振興も含め、私たちができることはやろうじゃないかと、そのような思いでございます。
記者
わかりました。
あともう一点、関連してです。A滑走路で1時間の夜間延長を先行実施するということを成田空港会社が、来年の冬ダイヤ、秋からやりたいというような話があったと思います。その後、このことについて、空港会社から県のほうに説明が改めてあったのでしょうか。
知事
そのようなことは、こうじゃないか、ああじゃないかというのは、事務方のほうには入っていたと思います。
ですから、私は、大事なことは、しっかりと地元の人たちに理解していただくことが大事だし、ただこっちの都合でこうだぞ、ああだぞじゃなくて。それは空港会社の皆さんも理解していると思います。
職員
空港地域振興課でございます。
10月25日にNAAの夏目社長さんが会見で、特定の方針を伝えたところではないということでおっしゃっております。これについては、社長さん個人的には、2019年に冬ダイヤが望ましいとおっしゃっておりますけれども、今の段階では具体的なところまでの説明はございません。あくまでも事務レベルで、選択肢としては、2019年冬ダイヤか2020年夏ダイヤということで、2つの選択肢があるというレベルで聞いております。
記者
わかりました。ありがとうございました。
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