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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20850
日時 | 平成30年9月6日(木曜日)10時30分~11時16分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成30年9月6日知事定例記者会見(動画) |
知事
今日、起きてテレビをつけたら、やっぱり災害というのはいつ起こるかわかりませんね。本当に注意しなきゃいかんです。
今週は、台風21号が関西地方に甚大な被害をもたらしました。また、本日未明、北海道において、最大震度6強を観測する大きな地震が発生いたしました。
被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
自然災害は年々甚大化しております。県民の皆さまには、日ごろの備えをしっかりとしていただくように心からお願いを申し上げます。
知事
次に、秋の全国交通安全運動について、お話をいたします。
県内で今年、交通事故で亡くなられた方は、昨年よりも速いペースで増えており、昨日までに、その数は114人に上るなど、非常に深刻な事態でございます。また、これからの季節は日没が急に早まるため、夕暮れ時から夜間にかけて交通事故が増える心配がございます。
そこで、今年は、「ハイビーム上手に使って事故防止」をスローガンに、今月21日から30日まで運動を行います。
期間中は、「子供とお年寄りに思いやりを持った運転」や「夕暮れ時と夜間の歩行中や自転車の事故防止」などを重点として取組ます。
運動の実施に先立ち、今月18日には、千葉市のあいりす幼稚園の園児の皆さんや関係団体の方々にお集まりいただき、県警白バイ隊などが参加する「出動式」を行います。
また、今月27日には、千葉市生涯学習センターにおいて、夕暮れ時や夜間に身を守ってくれる反射材の利用を呼びかける「交通安全フェアちば」を開催いたします。
さらに、今月30日には、印西市のイオンモール千葉ニュータウンにおいて、「交通事故死ゼロを目指す日啓発キャンペーン」を行います。
このほかにも、県内各地で交通安全キャンペーンを実施いたします。
夕暮れ時から夜間に外出するときは、歩行者の方は、明るい服装や反射材を身につけて、ドライバーから目立つようにいたしましょう。また、ドライバーの皆さんは、ハイビームを上手に使って、歩行者や自転車を早目に発見するように心がけましょう。
そして、誰もが安心して暮らせる「交通安全県ちば」を実現してまいりたいと、そのように思っております。
知事
次に、男女共同参画社会の実現に向けた取組について、お話をいたします。
女性がより活躍するためには、共に家庭をつくるパートナーである男性が家事・子育てに取り組めるよう、男性の意識改革や、仕事と家庭の両立を支援していくことが必要です。しかしながら、これまで、男性向けの取組は必ずしも十分ではありませんでした。
そこで、「男性の仕事・子育て両立支援シンポジウム」を、来月28日、日曜日に、三井ガーデンホテル千葉において、官民が連携して開催するところでございます。
シンポジウムの概要を御紹介します。
第1部では、プロレスラーの蝶野正洋さんが、「蝶野流!仕事・子育てモチベーションアップ術」をテーマとした講演を行います。
第2部では、「男性の家事・子育てへの参画、育児休業の取得促進に向けて」をテーマとしたパネルディスカッションを行います。パネリストには、仕事と生活の両立支援などに積極的に取り組んでいる県内事業所から、子育て中の男性や人材部門の管理職の方をお招きいたします。
このシンポジウムは、女性にも男性にも幅広く参加いただける内容となっております。明日から申込みが始まりますので、多くの皆さまの御参加をお待ちしております。
今後とも、「男女がともに認め合い、支え合い、元気な千葉の実現」を目指して、官民一体となったチーム千葉で取り組んでまいります。
知事
次に、「ちばの魅力発信隊」について、お話をいたします。
現在、若者を中心に多くの皆さんがインターネットを使って情報を集めるとともに、自ら情報を発信しております。中でもSNSの一つであるフェイスブックは、幅広い年代に利用されているところでございます。
そこで、本県では、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、千葉の魅力をフェイスブックを使って全国に発信していただく「ちばの魅力発信隊」の隊員を募集しております。隊員には、県内外の100名を超える方々から応募をいただきました。そして、いよいよ本日、発信隊のフェイスブックページを開設し、千葉の魅力の発信を始めたところでございます。
ここでは、隊員の皆さんが千葉県内で出会ったおいしい食事、美しい風景、そして温かいおもてなしなどを紹介しているところでございます。「ちばの魅力発信隊」で検索してみてください。新たな千葉の魅力に出会えるかもしれません。ぜひ多くの方に御覧いただきたいと思います。
なお、「ちばの魅力発信隊」では、新たに隊員を募集しております。皆さんが見つけた、まだまだ知られていない千葉の魅力を、全国に発信していただくことを期待しております。多くの御応募をお待ちしております。
知事
最後は、「この時期にお勧めの耳より情報」でございます。
今回は、今まさに旬を迎えている「ぶどう狩り」について御紹介いたします。
本県には、首都圏にお住まいの皆さんが日帰りで気軽にぶどう狩りを楽しめる観光農園が約30カ所ございます。園内には、巨峰などの定番品種から、シャインマスカットなど、近年人気の品種、一般の小売店では見かけない珍しい品種など、さまざまな品種が栽培されております。たわわに実ったさまざまなぶどうの中から、自分で好きなものを収穫して、購入することができます。
また、ぶどう園の中には、ぶどうの食べ放題やバーベキューを楽しめるところ、小さなお子さんや車椅子の方も安全に楽しめるところもあります。
「ぶどう狩り」は、10月中旬ごろまで、香取市や東金市をはじめ、県内各地で体験できます。色鮮やかなぶどうが実る棚の下で、甘くてみずみずしいおいしいぶどうを味わいながら、のんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
私からは以上でございます。
記者
よろしくお願いします。
まず、今朝、地震が北海道でということで、起きた直後ですので、まだまだ情報把握は進んでいないとは思いますが、千葉県としても恐らく支援などをしていくことになるかと思います。今のところ、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
知事
最大震度6強を観測する大きな地震が発生いたしました。本当に、台風が来たり地震が来たり、自然災害というのは、いつ何どき、どこに来るかわかりません。それと同時に大事なことは、まさに自助・共助・公助でございます。こういうときこそお互いに助け合う、これが大事だと思います。
例えば、今回、北海道から本県に対して応援要請の状況はどうかとのことでございますが、7時20分に総務省消防庁から千葉県に緊急消防援助隊出動の要請があり、県から千葉市に要請いたしました。
じゃあ、詳しくは、担当部局、説明してください、その辺を。
職員
危機管理課でございます。
ただいま知事から説明がありましたように、7時20分に総務省消防庁から千葉県に対して緊急消防援助隊の出動の要請がございました。これを受けまして、千葉市に要請をいたしまして、千葉市は7時40分に、ヘリコプター1機と隊員4名でございますが、航空小隊を既に北海道に向けて出動させているところでございます。
そのほか、今後の応援要請の拡大に備えまして、現在、県内の消防本部に対しまして、今後の出動可能部隊について照会をかけさせていただいております。
また、そのほかの庁内各部局の対応でございますけれども、今現在で、警察、災害派遣医療チーム(DMAT)、災害派遣精神医療チーム(DPAT)、この3つにつきましては要請があり次第出動できるように待機しているという報告を受けております。
知事
千葉県としてもできる限り協力させていただきたいと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。
次に、これから議会が始まりますが、9月の補正予算案が発表されておりますので、それに関して1点伺いたいと思います。
一番大きなものは、地震の話と関係しますが、ブロック塀の倒壊事故を受けた対策ということで8億5,000万円ほど計上するということです。恐らく、緊急性のあるものを先におやりになって、まだ残っている部分を次の予算で対応していくというお話だと思います。北海道ですけれども、こういう地震も起こりまして、安全対策として県民の方々が十分安心できる体制に早くできるように、これで十分と言えるかどうかということですが。
知事
何事もこういうことに関しては十分というものはないと、そのように思っております。それは、私たちが想像できない想定外のこともありますので。しかし、私たちは、今までの経験のもとの中で、できる限りのことをやっていかなければならないと、そのように思っているところでございます。
ですから、今度、9月の補正予算案においても、まず、県立学校などにおけるブロック塀等の安全対策、それから、台風に備えて、河川の堤防・護岸の整備・補修等の実施をしっかりとやっていこうと、そのように思っております。
また、補正予算案には、そういう災害とは別に、JR上総一ノ宮駅東口の整備、サーフィンが来るわけですから、人の流れも十分に加味しながら、整備に対する補助、また県内の機運醸成、言うなればおもてなしの強化、そういうことをもこの予算内には含めたつもりでございます。
よろしいですか。
記者
ありがとうございます。
補正予算に関連して、県のものというわけではありませんが、以前、エアコンの話が会見でも出たかと思います。今、県内あちこちの市が9月補正等で対応するということで、相当な勢いで設置が進みそうですが、一部、財政状況で、そんなに簡単にはできないところもあるようで、この1年ぐらいで、東西格差的なものと言ったら何ですが、エアコン設置状況にも差が出そうな感じになっております。県として、今後、県内のなかなか設置できないような市町村に対する支援等、お考えになっていることがあれば。
知事
まず、私、先々週でございますか、県としてもいろんな支援を考えてまいりたいと。これは、私、何度も、お国のほうにもいろいろと事情を説明し、お願いしているところでございまして、菅官房長官がそれに対して理解を示してくれた発言もあり、そのような形になっているということは大変良いことでございます。
ですから、県といたしまして、各市町村に国庫補助金制度や国の財政措置等の活用について周知・助言する、これは大変大事だと、そのように思っております。
また、より一層のエアコンの整備に対する財源確保、これは引き続き国に働きかけてまいりたいと思います。
まずは、今まで私が言ったことをしっかりとやらさせていただいて、そしてまた、県としても、いろんな形において、もちろん、良い環境で勉強していただくことが一番よろしゅうございますので、あらゆる暑さ対策を再検討するように関係部局に指示したところでございます。
記者
ありがとうございます。私からは以上です。
記者
よろしくお願いします。大きく分けて2点、お伺いします。
まず1つ目は、今朝行われたコンプライアンス推進本部会議で議題となりました不適切な事務処理のミスについてお伺いします。
一昨日、4日にも入札ミスが判明して、今年度では既に20件近い不適正な事務処理が相次いでいる状況です。今日出された対策に即効性を求めるのは無理があると思いますが、今日発表された対策で実効性は確保できたとお考えでしょうか。
知事
県民の皆さまの信頼をなくすような事務的ミスが続いたということは、本当に申し訳ないと、そのように思っております。おわび申し上げます。
二度とないようにしなきゃいけないし、信頼を回復することにまずは全力を挙げているところでございます。
私、今日、会議で言ったことは、幹部の皆さんに強く言ったことは、それは、人間ですから、完璧と言っても、これは不可抗力というのもあるし、それは非常に難しいかもしれないと。でも、よくそのミスを見て、じーっと見ていくと、これは本当にどうしても無理かなという、しょうがないかなという反面、相当数は、単純的と言いますか、お互いに声をかけ合ったり、もうちょっと注意すれば、できたんじゃないかと、こんなことは起きないで済んだんじゃないかと、そういうことが必ずあると。私は、その報告を見ていて、これは、もうちょっと気を引き締めてやったり、また、周りの人間が、「おい、それはどうなってるんだ」と、「これはこうじゃないか」と、お互いに助け合ってミスがないようにしていくならば、相当数は減ると思いますし、また、県としても、そんなことは起きないように、全く起きないようにしていかなければならないと。
今回は、私、相当、自分の気持ち的にも強く言ったつもりでございますし、やっぱり、県の職員というのは聡明ですよ。頭いいですよ。そして、やれば必ずできるんですよ。私は、そういう彼たちに信頼を持っておりますし、私ども含めて、みんなで頑張ろうという気持ちをより一層醸成してまいりたいと、そのように思っております。
記者
関連してです。県外ですけれども、ある自治体の部署では、積算額などをチェックする際に、入札事務を担当する本来の担当者だけではなく、ほかの工事の積算の担当者を同席させることによって、ほかの人の目を入れるということで、1日以上かけて設計書ミスがないかを確認しているところもあるようです。その結果、2年間で100件の工事があってもミスはゼロという実績を上げているところもあると。
今朝発表された対策は、若干、表面的な対策のように私には映るのですが、もっと具体的なところに踏み込むべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
知事
記者さんのお気持ちも十分わかりますし、私も、まずは一歩、もうそんなことは言っていられないですね、どんどんどんどんやっていかなきゃいけない。だから、今おっしゃったようなことも、事実、進めております。担当部局、どうぞ。
職員
技術管理課でございます。
積算ミスの対応でございますけれども、まずは、今回の事象を踏まえまして、新たに積算誤りの防止に特化した研修につきまして、県土整備部の出先機関、チェックする課長、主任等を招集して、早急に、まずは研修で周知徹底していく予定でございます。
あと、チェックの際には設計書チェックシートでチェックしておりますけれども、そちらのほうも改善して再発防止に努めてまいる所存でございます。
知事
本当に、どんな企業においてもミスというのは出てくる。それを起こさないように、私たち、より一層、皆さんも同じだと思うんですけど、努力している。
ですから、私たちも、今回のことは、重く、大変重く受け止めて、県庁一丸となって、こういう単純ミスが起きないように、気を引き締めてやってまいりたいと、それが私たちの気持ちでございます。
記者
もう一点、話題は変わりますけれども、12日から五輪の都市ボランティア募集が始まるかと思います。この課題ですとかネックに、ボランティアの自己負担ですとか日程が想定されるのではないかと思います。まず、交通費などは自己負担ですし、仕事ですとか勉強のことを考えると2年先の日程はまだ読めない人も多いと思います。大会当日だけではなく、選考のための面接を受けなければいけない、研修も受けなければいけない、そういった日程も押さえなければならない中で、ボランティアを確実に確保するための方策等、負担軽減のための工夫をお伺いしたいのですが。
知事
ボランティアは、ある意味で、善意にお願いするところでございますよね。でも、善意といったって、やっぱり、人が動けば、汗もかくし、おなかも減るわけですよ。それと、やっぱり、犠牲にしなきゃいけないところも出てくる。それをいかに私どもがカバーできるか、少しでもお手伝いできるかということを考えてやっていかなきゃいけないと私は思っております。県としても、その辺、非常に試行錯誤しながら、いろんな人の意見を聞きながら、今、実際にやっているところでもあり、その辺は、じゃあ、詳しく説明してください。
職員
県民生活・文化課でございます。
都市ボランティアについては、9月12日から募集を開始する予定でございます。今後、9月9日に成田で募集の説明会等々を行って、これからのボランティアに向けた説明等々をさせていただきたいと思います。
それから、3,000人集まるのかというところでございますが、ボランティアにつきましては、昨年度から、「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」ということで、29年度には1,000人ほどに受けていただいております。これまで、そういったことを踏まえて募集事務をやってまいりました。
それから、ボランティアについて、いろいろな課題があるということがございました。これについては、例えば研修は、土日も含めて、皆さんが参加しやすい日程を工夫したり、あとは、暑さ対策もありますけれども、ボランティアの方々が気持ち良く活動できるように、県としては、昼食の提供だとか、あるいは交通費の一部提供だとか、そういったことも含めて対応していきたいと考えております。
記者
2年後なので先が読めないところもあると思います。その点の対策というとなかなか難しいと思いますが。
職員
例えば、今の大学1年生、2年生は、大学の中にいらっしゃるので先が見えるところもありますが、3年生、4年生は、就職されたり、あるいは、どこで仕事をするかもわかりませんので、そういったところが一つの課題にはなるのかなと考えています。
先日、8月に、国が経済界に対して、仕事をする中でボランティアの活動がしやすい休暇制度を進めていただきたいということで、経済界のほうもそれを踏まえて対応していくというお話もありましたので、県としては、今後、募集のチラシ等々、経済界、あるいは大学にも丁寧に説明しながら対応していきたいと考えています。
知事
ボランティアというのは善意でございますから、社会全体も、ボランティアで頑張った人たちを認めるような、そういう形をつくっていってほしいなと、そのように思っております。
記者
最後に一点、関連してですけれども、平昌オリンピックの際に、先ほども暑さということがあったと思いますが、待遇を不満として大会ボランティアが2,000人辞退する事案もありました。直前辞退などが起きれば運営に対する大打撃になるかと思いますけれども、現時点で、どのように防いでいこうと思われていますでしょうか。
知事
やっぱり、人間ですから、いろんなことが出てくると、「冗談じゃねえ」と思う人も出てくるでしょうけれども、でも、その辺は、しっかりと、県としても、お国としても、こういう条件でこうでということをあらかじめしっかりと周知徹底するということも、御理解賜るということも大事ではないかなと、そのように思っております。
担当部局、どうぞ。
職員
都市ボランティアについては、特に地元千葉でおもてなしをしたいという方々が多数応募していただけると考えておりますので、県としては、先ほどの交通費の一部支給だとか昼食の提供だとか、あるいは暑さ対策、それから休憩等を工夫しながら、ボランティアの方々が本当に気持ち良く活動できるようにということで環境を整備してまいりたいと考えています。
記者
よろしくお願いいたします。私からは、自民党の総裁選についてお聞きしたいと思います。
7日、総裁選が告示になります。自民党の総裁選は次の総理を決める選挙ということで、総裁選にはどういった論戦を期待されますでしょうか。
知事
もっと客観的に言わせていただきますと、今、本当に、北朝鮮、韓国、中国、ロシアと、いろんな関係において非常に微妙なときに来ておりますよね。その中で、トランプさんという方はああいう方でございますから、そういう意味においては、日本の政治を安定しておかなきゃいけないなと、そのように思っているところでございますけどね。
記者
知事は、自民党の国会議員時代から、安倍さん、石破さん、両氏と交流がおありだと思いますけれども、2人の政治家としての魅力、長所はどういったところだと御覧になっていますでしょうか。
知事
ここまで来たお二人でございますから、それはもう、政治的才能も実力も素晴らしいと私は思います。ただ、じゃあ、トランプさんとどっちが合うのかなと思うと、何となく、安倍さん、非常に、歴代の総理の中でも相当うまくつき合っているのかなと、そのように思いますけどね。
記者
知事は国政選挙のときには親しい方の応援演説に入られることもありますけれども、今回の総裁選に何かしらの形でコミットされるお考えはありますでしょうか。
知事
いや、ないです。
記者
わかりました。ありがとうございます。
記者
まず、地震のことで伺います。今回、知事からお言葉がありましたが、台風、地震と続きました。関西の台風では関空がああいう状態になって、今回の地震では新千歳空港が機能していないということで、国の重要なインフラが次々と被害を受けています。成田空港を持つ千葉県として、今回の災害が相次いだことを受けて、対応の見直しですとか、新たに知事としてお考えになっていることがありましたらお願いします。
知事
海の災害、言うなれば、成田空港は陸地にありますから、それは大丈夫なのかなと、そのようには思いますが、今度は、風、雨、それから地震、これは千葉県にとっても大変重要でございます。ですから、関西空港のああいうのを対岸の火事とするのではなくて、また私たちも、より一層引き締めながら、いろんなことを想定して、しっかりと成田空港を日本の表玄関としてやっていかなきゃいけないと、そう思ったところでございます。
記者
ありがとうございます。
続いて、先週も伺いましたが、風疹のことについて伺います。
昨日、また県でも風疹患者数の発表がありましたが、今年の県内の患者数だけで全国の去年の数字を上回っている状況ということで、全国でも非常に懸念すべき状態が千葉県で続いています。まず、このことについて、危機感を含めた知事の受け止めをお願いします。
知事
風疹といいますと、私たちの時代は、私も、「あれっ、風疹やったのかな」とか「どうだったろう」というふうなことはあるんですけど、大体、あのころは、みんなやっているんですね。だから、意外と免疫力はあると思うんですが、ただ、この風疹が怖いのは、妊婦さんがもし感染したりすると、非常に母体に影響がある、お子さんに影響があるということでございます。だから、これをまず防ぐためには、もちろん、これからお子さんをつくろうと思っている女性、それから周りにいる家族、旦那さんも含めて、周りにいる皆さんがまず注意をしなきゃいけない。じゃあ、どんな注意かと。例えば、免疫力を確認する検査を受けることができるんですよね。それは、もちろん一定の要件はありますが、検査は無料でやっていただけます。ですから、周りができることは必ずあります。特に身近な人たち、これはしっかりやっていただきたいなと、そのように思っております。
記者
全国で一番数が多い状況が続いていることについて何かお感じになることはありますか。
知事
何でかなと私も思っているんですけども、記者さん、どう思いますかね。記者さんだったら全国ネットだろうから。
記者
予測がつかないです。交通機関等、同じ電車に乗ったりするということもあるのかもしれませんけれども。
知事
そうですね、千葉県というのは、そういう意味では、空港も持っているし、ディズニーランドもありますし、いろんなそういうところもあるものですから、多くの方が大変集まるところじゃないかなと。だからこそ、まず私ども、「それだからだめだ」で終わるんじゃなくて、「それだったら、どうやって私たちはそれを防ごう。予防しよう」ということをしっかり考えなきゃいけないと思います。
記者
ありがとうございます。
最後に、その上で、今後、この流行の流れでいけばオリンピックごろにまた患者が増えるのではないかと予測する専門家もいるそうです。千葉県として、検査は無料でできるということでしたけれども、今後、それよりも踏み込んだ対応をお考えでしたらお願いいたします。
知事
人数で言うと、ちょっと減ってきていることも事実なんですね。
じゃあ、その辺の対応のことを詳しく、担当部局。
職員
疾病対策課でございます。
先週につきましては11人ということで、若干減りつつあります。ただ、もちろん予断は許さない状況でございますので、私どもといたしましては、抗体価検査につきまして、各種広報媒体を活用して普及に努めていきたいと考えております。
知事
いずれにしても、「俺は大丈夫だろう」とか「私は大丈夫だろう」じゃなくて、やっぱり、こういうものというのはわからないですからね。見えないですからね。だから、一人ひとりが絶対、特にそういう環境にある人は、しっかりと自分で責任を持ってやっていただきたいと私は思います。もちろん一定の要件はあるにしろ、無料で検査が受けられるわけですから、「ちょっと忙しい」じゃなくて、やっぱり、子供のため、奥さんのため、そして家族のためにも、ぜひ検査をしていただきたいと、そのように思っております。
記者
どうもありがとうございました。
記者
よろしくお願いします。私は、前の幹事社さんの質問にもあった、コンプライアンス推進本部の事務ミスについて一点お伺いします。
知事も相当強く言ったということで、引き締めていただきたいというお話はあったと思いますが、一方で、今日も資料で出ましたけれども、既に5月に臨時部局長会議で副知事からお話があって、総務部長名で通達して、6月7日にも部課長会議で知事から指摘しています。ただ、6月7日に関しては、その翌日にも2件の報道向けの発表事案がありました。再発防止のところでも、例えば、決裁文書で決裁としてはんこを押すということと情報を共有したという認識ではんこを押すということが混在していたというお話がありました。多分、知事が決裁するときには、知事の決裁は最終的な決裁なので、きちんと確認してやっているというお話だと思うのですが、そういう若干ルーズなところが今年は何でこんなに出ているのかというところについて、知事はどう受け止めていらっしゃるのか。
知事
本当に、私のほうが聞きたいくらいで、もう、頼むよと。今日も言ったんですけど、「低投票率と言われていても、3回、県民の皆さんから、私たちは100万を超える票をもらったんだ。それだけ信頼されているんだよ。だからこそ応えるようにしっかりやらなきゃいかん」と、そういうことを言ってね。そういう単純ミスでこういう信頼がトコトコと崩れるようになったら、あっという間に崩れちゃうんですよ。ですから、ここまで私が言って、あとは一人ひとりが踏ん張っていただかないとね。
でも、私たちとしても、そういう人たちがより一層気を引き締められるように、いろんな会議、いろんな研修等も含めて、しっかりやらさせていただきます。
記者
あともう一点は、何日か後ですが、9月10日は世界自殺予防デーで、千葉県の自殺対策の効果は出ているのか。平成29年以降の統計で県内の自殺者数が初めて1,000人を割っていると思いますが、一番多いときは1,400人ぐらいいましたから、どういう効果があって減ってきているのかということと、そうとは言え900人はまだ多い数字ですので、今後も減らすための取組について、お考えがあればお聞かせください。
知事
そうですよね。自ら命を絶つということは本当に残念ですよね。でも、私たちみんな、病気になっても何になっても、死なないようにと一生懸命頑張っているわけです。その中で、もちろん、いろんな御事情はあるにしろ、自ら命を絶つということは大変残念でならないし、また、そういう人たちが少しでも前向きに頑張れるような施策というのも考えていかなければならないと、そのように思っているところでございます。
自殺にしろ何にしろ、人間って、何かを決断しようと思うときというのは必ず、予兆というか何か。台風だって、はじめからドンと来るわけじゃないですよ。風がふわっと吹いてきて、雲が動いてきて、そうなるものです。ですから、そこを察知して、例えば、特に学生さんなら、小学生や中学生とかは、先生方も、今はもう少人数ですよ。私たちのころは57名、58名ですから。今は少人数になってきているわけですから、その辺をしっかり見ていただくようにすると、それと同時に、家庭との連絡もしっかりやっていくと、思い直してくれる人は必ず出てくるだろうと、私はそう思っているんですけどね。
だから、おもしろいですよ。前に、私が俳優のころ、森田塾なんていう青春塾をやっていて、いろんな悩みだとか相談されるんですよ。そうすると、私が、「何言ってんだ、お前、男だろ、そんなものどうってことねえよ、頑張れよ!」なんて、これは言っちゃいけないそうですね。悩んでいる人は、「そうか」とまず聞いてあげて、ゆっくり聞いてあげて、そしてやっていかなきゃいけない。私は、そんなのわからなかったです。「馬鹿言ってんじゃないよ、お前、これから生きていけばいっぱいいいことあるぞ、お前、よし、頑張ろうや」なんて言うと、かえって落ちちゃうというんですよね。だから、本当に、人の心というのは方程式ではないですし、だからこそ、家庭、また学校に行けば先生、そして、できたら友人、お互いに助け合うという気持ちを持っていただきたいなと、そのように思っております。
記者
ありがとうございました。
記者
よろしくお願いします。
オリンピックの話になります。今、サーフィン会場は一宮で正式決定されていると思いますが、サーフィン界からは、木更津にできる予定の人工波施設の併用だったり、そっちに変更を求める声もだんだん大きくなってきていると聞いていて、今の知事のお考えとしてはいかがですか。
知事
やっぱり、オリンピックのサーフィンといったら自然がいいでしょう。人工で波をやって、それは、とんでもない災害があって自然のところでできないというなら、それは別として、やっぱり自然のところで、思いっきり頑張ってもらいたいなと、そのように思っていますけどね。いいですよ、千葉の波。行きました?
記者
行きました。見に行きました。
知事
ぜひ、また見に来てください。
記者
あと、天候とかコンディションとかに左右されない人工波の施設を、知事としてはどういうふうに評価されていらっしゃいますか。
知事
人工波は、例えば練習とか、それからサーフィンという機運を盛り上げるためには、私はいいことだと思います。ただ、そこで試合をやれと言われると、やっぱり自然の波で挑戦していただきたいなと、そのように思いますけどね。自然だからこそ、いろんな波が来るんだから。いろんな波が来るからこそ、自分の今まで頑張った技術だとか勉強が生きるわけですよ。人工というと、大体同じような波ですよ。それを考えれば、私は自然の波がいいのではないかなと、そのように思っております。
記者
今、一宮の8月の波は小さいみたいな話も、サーフィンをやっていらっしゃる方からはチラチラ聞こえてきていて、テスト大会も今後やっていくとは思いますけれども、そういうものを経て、先ほど少しおっしゃっていました練習、例えばエキシビションみたいな形での併用、オリンピック期間中の人工波施設でのオリンピックとの連動も可能性としては検討されていますか。
知事
今はそういうことはありませんけれども、また森会長ともそういう話が出るかもしれませんけれども、現段階において、どうするこうするということはまだ決めておりません。
記者
わかりました。ありがとうございます。
記者
土砂災害の関連です。土砂災害の恐れがある危険箇所を指定する土砂災害警戒区域の本県の指定進捗率が全国ワーストNo.1(ナンバーワン)なのですが、西日本豪雨の際には、警戒区域に指定する作業を進めていたエリアでも甚大な被害がかなり出ていると。本県でも警戒区域の指定スピードは早める必要性があるのではないかと思うのですが、県としては人手が足りないという話も聞きますけれども、具体的に今後どういうふうに進めていくという、具体策、打開策を教えていただけますでしょうか。
知事
本当に、ワーストの話が出てくると私もつろうございますけれども、確かに、崖崩れだとかいろんなことが起きて、お亡くなりになったとか甚大な被害を受けたとかというと、「何だ、あそこは危なかったんじゃないか」とか、こういう話も出ることも事実でございます。
人は足りないの?担当部局、その辺ちょっと説明。
職員
県土整備部河川環境課でございます。
確かに、今、指摘がありましたとおり、指定率が全国最下位ということになっております。指定に先立っては、まず基礎調査を行い、現地の傾斜状況、地盤の状況、あるいは降雨の状況や土地利用状況等をよく調査し、適合した地域に対し、今度は関係する地権者の方を集め説明会を開催し、その後、市町村の意見も伺った上で合意がとれた地域を指定するというような作業を進めているところでございます。
ただ、きめ細かい対応を心がけているがために、結果的に指定数が少なくなってきているというような面もございます。基礎調査につきましては、今年度をもちまして一息つけるということもございますので、今後は地域の指定に向けまして傾注していきたいと考えています。
知事
記者さん、やっぱり、これは全国的な問題ですけれども、地権者の人にしてみると、ここが危ないだとかポンと指定されてしまうと、土地のいろんなこともあるわけなんです。ですから、これは千葉県だけじゃないですよ、全国的なものですけれども、そういうことも加味して、いろんなことで多くの地権者の皆さんに協力してもらわなければならない、そのように思っています。
ただ、記者さん指摘のように、やっぱり千葉県は遅いということは、私も今聞いてなるほどなと思ったので、より一層、土地所有者の人たちに御理解賜るように、そして迅速にやるように、努力してまいります。
記者
まさに今おっしゃったところですが、不動産価格が落ちるとか、住民の不安の声はあると思います。とはいえ、その声に配慮し過ぎると今度は指定が進まない、人命が救えなくなるという意味では、ある程度反対の声があったとしても速やかに指定を進めるということも必要ではないかと思うのですが、いかがですか。
知事
そうですね、やっぱり、私どもも何とか御協力してもらいたいということで職員も対応しているのでございます。ですから、皆さんが協力をより一層していただけるように、私たちも粘り強く交渉してまいりたいと、そのように思っております。
記者
いつごろまでに指定を終えたいというような目途というのは。
知事
今、どうなんですか。
職員
基礎調査が終わったことを踏まえまして、指定できる数ももっと増やしていきたいというふうにも考えております。相手がありますので具体的な目標はまだ定めてはおりませんが、今までのお話のとおり、なるべく早く、多く指定できるように頑張っていきたいと思っております。
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