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更新日:令和6(2024)年5月31日
ページ番号:20771
日時 | 平成27年7月16日(木曜日)10時30分~10時59分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成27年7月16日知事定例記者会見(動画) |
知事
おはようございます。僕、風邪を引きましてね、クーラー。僕はいつも寝る前に切るんですけど、飲んじゃったから寝ちゃったんだよ。一発で咽喉をやられたんです。だから、皆さん、こういう時期です。夏の風邪って治りづらいから、ぜひ皆さん、忙しい時ですけれども、気をつけてくださいね。
はじめに、エボラ出血熱の関係でご報告申し上げます。
昨晩、厚生労働省からエボラ出血熱の疑似症患者の報告があり、本日、午前7時に「健康危機管理対策本部会議」を開催し、庁内の情報共有を図り、対応を行ったところでございます。
先ほど、厚生労働省から、エボラ出血熱の検査を行った結果、陰性が確定したと連絡が入りましたので、ご報告いたします。
今回は、幸いにして陰性でしたが、成田国際空港を擁する本県といたしましては、今後、同様なことが起こりえますので、今回同様、速やかな対応を図り、万全の態勢で臨みたいと考えております。
知事
次に、成田空港と県内観光地を結ぶ高速バス「チバストーリー」について、お話をいたします。
成田空港から県内観光地へ、バス路線を新設する検討材料としていくため、試験的に1日4往復の高速バスを無料で走らせます。
運行期間は、お盆明けの来月17日から9月30日までの45日間で、南房総や銚子地域への3つの路線があります。
1つ目は、成田空港から南房総の道の駅などを経由し、「アロハガーデンたてやま」までをつなぐ館山ルートでございます。
2つ目は、九十九里の海岸線を経由し、安房鴨川駅までをつなぐ鴨川ルートでございます。
そして、3つ目は、小江戸「佐原」を経由し、犬吠埼までをつなぐ銚子ルートでございます。
ご利用の際は、専用ホームページから予約をいただくことになっており、本日から、受付を開始しております。
このバスを利用していただくため、成田空港の国内線就航先を中心に、ポスターやパンフレット等によるPR活動を展開いたします。
また、バスを利用された皆様へは、観光施設の割引など、様々な特典もご用意しております。
なお、利用された方へのアンケート結果などをもとに、事業効果を検証してまいります。
この取組を通じて、県内各地を巡る回遊型や宿泊・滞在型の観光を促進させ、地域の活性化を図ってまいります。
そして、地域の皆様とともに、千葉の魅力を再発見し、それをPRしていきたいと考えているところでございます。
知事
次に、企業誘致の取組について、お話をいたします。
現在、アクアラインの料金引き下げや、圏央道神崎・大栄間の開通、成田空港第3ターミナルなど、国内外のアクセスが飛躍的に向上し、企業誘致は、まさに絶好のチャンスを迎えているところでございます。
県では、この機会を活かすため、茂原市と袖ケ浦市に新たな工業団地の整備を進めるとともに、多様なニーズに対応した補助金をはじめ、豊富な支援メニューを用意しています。
このような千葉の魅力を広くアピールするため、本日、午後2時からホテルニューオータニ東京にて「企業誘致セミナー」を開催いたします。
セミナーには、定員を超える多数のご応募をいただいており、私から、本県が持つ全国屈指のポテンシャルを余すところなく、紹介してまいたいと思っております。
このほか、実際に県内に立地された企業や、経済ジャーナリストなどをお迎えし、「立地の決め手」や「千葉の魅力」について語っていただきます。
なお、10月には、首都圏と並ぶ日本経済の中心地である大阪においても、セミナーを開催する予定でございます。
本県の企業立地件数は、平成26年で49件と前年に比べ、およそ50%増加しております。
企業誘致の推進は、県民の皆さんの働く場の創出や、地元企業との取引拡大など千葉県経済の活性化に大きく寄与しているところでございます。
今後とも、本県の魅力をアピールし、千葉県が一丸となって企業誘致を推進してまいります。
知事
次に、夏のレジャーシーズンに向け、県下全域で実施する「夏の交通安全運動」について、お話をいたします。
まもなく、子どもたちが待ちに待った夏休みが始まり、県内は、観光や海水浴などのレジャーを楽しむ方々で賑わいます。
これに伴う交通量の増加や、夏休みに入った解放感から発生する交通事故を未然に防止するため、今月20日から31日まで「夏の交通安全運動」を実施します。
今回の運動では、「思いやりゆとりは無事故へつづく道」をスローガンに、「子どもと高齢者の交通事故防止」や「自転車の安全利用の推進」などを重点目標として取り組みます。
運動の初日となる20日には、午後1時から「イオンモール銚子」において、交通安全キャンペーンを行います。
交通安全教室や県警音楽隊による演奏会などが開催され、楽しみながら交通安全について学んでいただくことができます。
このほか、期間中は、街頭啓発キャンペーンなど、県内各地で交通事故防止の活動を行います。
本県では、今年に入り、昨日現在84人もの尊い命が交通事故によって奪われており、全国的にもワースト7位と、大変残念な状況にあるところでございます。
なかでも、自転車が関係する死亡事故が急増しており、自転車と衝突した歩行者の方が亡くなられたケースも発生しております。
こうした自転車事故を防止するため、先月から、道路交通法により、信号無視などの危険な違反を繰り返した運転者に講習の受講が義務付けられました。
自転車を利用される方は、交通の「ルール」と「マナー」を守って、安全運転に心がけていただきたいと思います。
交通事故を防ぐには、「思いやり」と「心のゆとり」を持つことが何よりも大切でございます。
ドライバーも、自転車を利用する人も、歩行者も、一人ひとりが、交通安全のための行動をとり、「交通安全県ちば」を目指してまいりたいと思っております。
知事
最後は、千葉県とマレーシアの青少年相互交流について、お話します。
昨年1月のマレーシアでのトップセールスの際、私から提案した「若者同士の相互交流」が着実に実を結んできております。
まず、昨年に引き続き、マレーシア政府からの招待により、今月28日から来月3日にかけて、県内の高校に在学する生徒10名をマレーシアに派遣いたします。
来週23日には、派遣される高校生たちが、私を訪ねてくれますので、マレーシアで元気に活動できるよう、激励したいと思っております。
一方、本県の取組といたしましても、昨年度に引き続き、マレーシアの大学生を千葉県に招待し、訪れた観光地など、千葉の魅力をフェイスブック等で発信してもらう「海外大学生モニターツアー」を予定しております。
また、マレーシアからの教育旅行は、昨年度、4校154名を受け入れたところでございます。
今年度は既に6月までの3か月間で3校96名が来県しており、県内の高校生やホームステイを受け入れている地域の皆さんとの交流が進んでいるところでございます。
なお、8月31日からのマレーシアとタイでのトップセールスにおいても、本県の観光や物産のPRに加え、教育分野での相互交流を、さらに拡大するよう努めてまいります。
派遣される高校生の皆さんをはじめ、千葉の未来を担う若者たちが、これらの経験を生かし、未来に向けて大きく羽ばたいてくれることを期待するところでございます。
私からは以上でございます。
記者
よろしくお願いいたします。エボラ出血熱疑いの患者が発生というところで、そこで知事さんが風邪を引かれたとおっしゃられたんで、ちょっとどきっといたしましたけれども、まずは陰性に済んだということを率直にどういうふうに捉えていらっしゃるか、お気持ちをお聞かせいただきたいと思います。
知事
一言で言うと、本当によかった、ほっとしたという気持ちでございますけれども、昨晩、厚生労働省からエボラ出血熱の疑似症患者の報告がありました。健康危機管理部対策本部会議を開催し、庁内の情報共有を図るなど、迅速に対応ができたなと、そのように思っています。今回は、たまたま陰性だった。でも今度は陽性になることもあるわけですから、私たち、今回非常に迅速な対応ができたと。また、この気持ちをより一層引き締めて、そういう時の対応をしっかりとやってまいりたい、万全の体制で臨みたいと、そのように思っているところでございます。
記者
今朝、早くに皆さん、お集まりになられて会議を開かれましたけれども、今回は、その意味でスムーズに初動対応できたということ。
知事
そうですね。やっぱりみんなぱっと合うような、震災の時とかいろんな経験を踏まえて、連絡等も含めて、非常に我が千葉県、気を引き締めていますので、今回もあっという間に、誰も遅刻することなくきちっと集まりました。
記者
ありがとうございます。続いて、もう一点ですけれども、先週もお伺いいたしましたけれども、安全保障関連法案の件で、昨日、衆議院の特別委員会で採決されまして可決されました。今日の衆議院本会議でもまた可決されるんではないかという話を聞いています。ただ、昨日の特別委員会で安倍総理自身が、残念ながらまだ国民の理解が進んでいる状況ではないというふうにおっしゃって認めてもおります。そういった昨日、今日と続くこういった採決の状況をどういうふうに捉えていらっしゃるのかということを教えていただければと思います。
知事
今、国内外等含めて日本は非常に微妙なところに立っているところでございます。国民が安心・安全、そして豊かで平和な環境は、やっぱりお国がしっかり守っていただかなければ困る。そのために私たちが選出した国会議員が国会においてしっかりと審議していただきたい、そういう気持ちでございます。ですから、例えばまだまだ説明が足りない部分は、お国が丁寧に説明していかなければならないんではないかなと思っているところでございます。
記者
ありがとうございます。今回の法案に関して、例えば国民のリスクでしたりとか、自衛隊員のリスクが高まるんじゃないかという声があったり、逆にむしろ自衛隊員のリスクは下がるのでは、でしたりとか、そういった批判に当たらないという声が上がっています。もし成立した場合なんですけれども、国民とか自衛隊員にはどのような影響が出るかというのは、もしお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
知事
私も、変な話、国会でより一層勉強して、こうだな、ああだなといろいろ想定も考えられると思うんだけど、それを想定していても、やっぱりあの時考えていなかったことが起きちゃったとか、あの時こんなことを考えていたけど、そんなことは全く起きなかったとか、いろいろあるんでございます。ですから、私、その点はしっかりとした知見を持った国会議員を含め、いろんな方々のご意見を踏まえながら、政府がぴちっと判断していただきたいなと、そのように思うところでございます。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
私からは、がんセンターの最終報告の関係をお聞かせいただければと思います。昨日、県がんセンターの最終報告書が提出されて、同時に今後に向けた改善策というのも発表されました。その最終報告書の知事としての受け止めと、改善策も含めた今後の対応の取り方というか、そういったことへのお考えをお聞かせいただければと思います。
知事
検証委員会の委員の皆様には、1年以上10回にわたり毎回出席していただき、大変重要かつ貴重なご提言をいただけたものと、私は理解し、また認識をしているところでございます。この提言を踏まえた、がんセンターの改革に向けた取り組みについて、昨日、公表させていただきましたが、医療の安全と患者の安心を最優先に考え、県民の皆様の期待に応えられる質の高いがん医療の提供ができるよう努めてまいります。いずれにいたしましても、患者さんというのは、私なんかも患者になることはよくあるわけですけれども、非常に弱い立場であることもあるんです。ですから、より一層、県といたしましても、しっかりとした、がんセンターにおいても、私たち患者の立場に立ったという意識を持ってやっていただきたいなと、そのように思っているところでございます。
県民の皆様の期待に応えられる質の高いがん医療の提供ができるよう、県としても最大限努力してまいりたいと思っております。
記者
それと、昨日の今日でありますけれども、出された改善策であるとか検証結果でありますとか、そういったものについて、知事ご自身の評価といいますか、いいものができたとか、そういったところについてはどういうふうにお感じになっていますでしょうか。
知事
私は、先ほど言いました専門委員の方がしっかりとしたお考えの中で出てきたことですから、それは尊重し、またしっかりと見ていきたいなと思います。担当部局、何かありましたら、どうぞ。
職員
病院局の経営管理課でございます。今、知事のほうからもありましたけれども、やはり患者さんの安全と安心を第一に考えまして、患者さんの納得できる医療ということで改革を進めてまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。
記者
1点だけ。一方で、カテーテルの部分といいますか、TACEと言うそうですけれども、検証、追加でしたんですけれども、それが結果公表を、ご遺族の意向もあって公表されなかったという部分がありました。県民といいますか、報道機関としましても、再発防止のためにも、公表できる部分、何が起きたのかという部分は公表してもらいたいという気持ちはあったんですけれども、その部分の対応については、知事はどういうふうにお考えになっていらっしゃるか。
職員
おっしゃいますように、確かに調査結果につきましては、基本は公表するということが大事なことだと思っておりますが、患者さんのご遺族の方から公表については控えてもらいたいということで、そういった希望がございましたので、それを尊重させていただきました。
記者
よろしくお願いします。昨日開かれた県の総合教育会議なんですけれども、知事のほうで大綱の内容を周知するようなメッセージを、子どもたちに対するメッセージと別様で何か作るということを、大綱の大くくりのイメージとして提案されたと思うんですけれども、そのメッセージには、子どもたちに対してどういったことをそのメッセージで伝えていきたいのかということと、会議の中で、家庭教育の大切さということを知事はおっしゃっていたんですけれども、メッセージは多分、子どもたちに伝えると思うんですが、その子どもたちの中で、例えば虐待を受けている子どもとか親と暮らしていない子どもとかもいらっしゃると思うんですが、そういった子どもたちに何らかの配慮を付け加える可能性もあるんでしょうか。
知事
例えば僕たち学校というか、行政がこういうことをしましょうとかいろんな通達をする時に、どうしても行政言葉になっちゃうんですよ。そうすると、子どもたちがパッとそれを読んだ時、大人が見れば、ああそうだなと思うけれども、僕らだってそうだったでしょう。学生時代、校長先生の言葉なんてものすごい堅いことばかりで。もっと分かりやすい目線を持ってやってほしいなというのは、私、そのころ感じていたものですから、今回も、学生の皆さんにもより一層身近にわかるような言葉を使おうじゃないかと。だからといって、その言葉を行政として、学校宛てだとか何とかだと、ちょっとやわらか過ぎちゃうなと。それはいつものように堅いのを作って、かみ砕いた文章で子どもたちにやろうと。だから、簡単に言えば、友達をいじめると良くないぞと。悪いことをしたら、また自分に返ってくるんだぞ、だからやめようやとか、そういうふうに、何かやわらかい言葉で子どもたちへのメッセージというふうに、私は考えたところでございます。
記者
例えば、子どもたちにいじめは良くないからやめようとかそういうことを呼びかける内容にしたいと。
知事
それだけじゃなくて、全てに関して、もう少し子どもたちが受け入れやすい言葉を使わせていただいたというのが今回でございます。
記者
どういったことを伝えたいかという内容的に言うと、それは大綱とほぼ同じような内容でということですね。
知事
もちろんそうです。それをちょっと子どもが分かりやすいようにかみ砕いた言い方で、ございます。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
よろしくお願いします。同様のものなんですが、まず、第2回を終えたご感想をいただけますでしょうか。
知事
やっぱり委員の先生が非常に、記者さん、聞いていたかも分かりませんけれども、なるほどなと。やっぱり私なんかが気がつかなかったこと、それから的確なご意見を賜って、これは私たち作成する上においても、大変勉強になったし、また、これからも議論を深めてまいりたいなと、そのように思ったところでございます。
それと、やっぱり僕たちはいつも、子どもたちは、子どもたちはと言うけど、俺たちだって初めから大人じゃなかったんだから。例えばいじめの問題でも、家庭の問題でも何でも、自分が子どもの時に、ここにいらっしゃる方は、絶対にいじめたりいじめられたりということが少なくともあったんだよ。それをどうやって乗り越えてきたんだろうと。例えば親で言うならば、親のどんな言葉に嬉しかったか、どんな言葉に腹が立ったか、どんな言葉に勇気づけられたか、そういうことをもう一度、その時の自分に戻して考えていくと、ああ、そうかとヒントが出るのかなと、私はそう思っているところでございます。
ですから、その委員会でも、私、発言いたしましたけれども、そのように私たち考えていくと、より一層子どもたちに心の中に入れるような言葉を分かりやすく伝えることができるのかなと、そんなような感想を持ったところでございます。
記者
ありがとうございます。大綱のスタイルについてお伺いしたいんですが、野口委員のほうから昨日、今、いろんなことをお伝えする前に、核を一つ特出しするべきだというようなご提案、核を一つ作るべきだという発言がありましたが、そういうふうに一つのテーマを大綱の一番の趣旨として、策定者である知事として何か出されるようなことも検討されているのでしょうか。
知事
これは会議で出た話でございます。またこれはみんなで考えて、それでどういう形が、私たちが発して受け入れられるようになるかということも揉んで考えてまいりたいと思っています。
記者
次までに素案が出るということなんですけれども、知事としては、一つ核を作るということに関しては検討されているんでしょうか。
知事
まだ、私も昨日聞いて、昨日の委員の先生方のご意見をもう一回読み返したい。その中でそれが必要とあれば作るだろうし、みんなともう一度揉んでみて、そこまでやらなくても十分伝わるんじゃないかと言えば作らないかも知れません。それは今ちょっとはっきり言えません。
記者
野口委員のほうが一つの核としてご提案をされていたのが、親を尊敬する「孝の心」というふうにおっしゃっていました。これは儒教の「孝」のことをおっしゃっているんだと思うんですけれども、野口委員もおっしゃっていたとおり、戦前の日本は「孝」という世界一の誇りがあったと。それが戦後、失われてしまったというご説明をされていたと思うんですが、「孝」は、ご存じのとおり、親への忠義心を誓うような思想かと思うんですけれども、それ自体を否定しているわけじゃないんですが、今、日報の方がおっしゃっていたとおり、これだけ虐待とか増えている中で、それをぱっと出された時に、それを見て救いようのない思いになるお子さんがいることも考え得ると思うんです。今回、家庭教育の重要さというのが、昨日、かなり強調されていましたが、その辺り、大綱の中で、そういう虐待を受けているお子さんであるとか、DV家庭で育っている、そういうお子さんたちに、どういう救いを入れていくかということを、大綱の中に何か提案されるご予定というのはあるんでしょうか。
知事
記者さん、これ難しいよね。記者さんも例えば委員になって、これをどうやって、今の世の中、そういう人たちをも理解できる言葉を入れていくか、大変難しいことだと思うんです。ただ、私、いつの世にも、やっぱりそういうこともあったのかも知れません。ただ、今は情報化時代ですから、それが大きく出るのかも知れません。また、最近おもしろいことに、私なんかが見て、どこまでが虐待なのかな、どこまでがしつけなのかなと、迷うこともあるんです。ですから、私は、基本的に、まずは、大多数の方は虐待なんかはしていないわけですから、自分の経験も込めて、やっぱり親というのは敬わなければいけないし、それと同時に親は子を大事にしなきゃいけない、そして立派に育てなければいけない、この2つは大事ですよと。それは、親と子の関係だけじゃなくて、会社においても、上司と部下の関係もそうです。だから、お互いに助け合っていこうという気持ちを、僕は持っております。
記者
では、特に現時点では、そういう虐待を受けているお子さんへのエクスキューズの部分を大綱に盛り込もうという検討はされていないということですか。
知事
ただ、一つ難しいのは、虐待っていろんなケースがあるんです。だから、方程式で済まないところがあるんです。これはこう言ったら、それはこうじゃないかとか、余りにも多過ぎる。そうすると、虐待ってひっくるめて一つの言葉にまとめて、それに対してこうということが、大変にこれは、記者さんだって、多分書く時に難しいと思うんですよ。ですから、そういうことをもう一度、委員の先生なんかにも諮りながら、全部当てはまらなかったとしても共通項はあるんじゃないかと。その共通項を出していったらどうだろうとか、そのような、これから話してまいりたいなと、そのように思います。
これは私ごとで恐縮ですけれども、私なんか、小学校のころなんかは、当時、冷蔵庫なんかないじゃないですか。夏なんか、昨日のご飯、「お母さん、このご飯、ちょっと臭いんじゃないかな」と言ったら、「ああ、そうか。洗って食え」って言うんだよ。ご飯洗って食えと言う。僕は、「ああ、そうね」と洗って、そのまま食っていたよ。今言ったら虐待になるからね、これ。だから、時代によって、ちょっと違うところはあるんだよね。でも、おなかも壊さなかったよね、考えたら。そんな時代もありました。でも、はっきり言って、親として毅然としているところを、ぴちっと見せてくれているところもありましたし、ですから、私は、そういう人間というのは誰でも完全なやつはいないんですよ、神様じゃないんですから。だから、その辺において、でも少しでもエクスキューズできる、少しでも皆さんのお役に立てることをしっかりと考えていかなきゃならない、そのように思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
恐れ入ります。今日は企業誘致セミナーがあるということで、企業誘致に関連して、改めてお考えをということなんですが、企業誘致の方針として、新しい企業を誘致するということと、あとは、既にある既存の企業に対して補助金を出すなりして、助けてあげる、支援してあげるという考え方と、2つ考え方があるかと思うんですが、知事としては、これからどちらのほうに軸足を置くべきだというふうにお考えなんでしょうか。
知事
変な話、両方やりたいと思うのが基本的な考えでございますけれども、これはニーズ、言うならば、必要となさっている方が、どういうところにどう望むのかって、これはしっかりと私たち聞かなければならないと思っております。それは個別的にもいろいろな考え方、意見もあるところだと思っております。
それと、どちらにしても、どんな産業にしても、私はやっぱり人と物の流れ、これが風通しが良くないと発展しないんです。まず、そういうことを県としてしっかりやりながら、そして、個別にもいろんな考えを聞き、それをまとめてまいりたいなと思っています。
記者
要は、例えば千葉県が新規企業の誘致をするために工業団地を整備する、例えば埼玉県も同じように整備をする、神奈川県もやると。仮定ですけれども、各地が工業団地を整備するとして、例えば人口は今からどんどん減っていきますという時に、もちろん競争は大事かとは思うんですけれども、費用対効果というか、限られた税源の中でどうするかということを考えた時に、ではこのまま新規企業の誘致に向けて新しい工業団地の整備というのはどんどん続けていっていいんですかというような議論もあろうかと思うんですが、そのあたりは知事はどのように見ていらっしゃいますでしょうか。
知事
まず、他県と比べることになりますと、私は、それぞれ県は県のいいところがあると思うんです。ですから、千葉県のいいところを言えばいいんです。茂原にある企業が立地するんじゃないかとか、ほかの県も、引き合いがいろんなところからあると。その時に、私が言ったのは、我が千葉県はまさに1時間ちょっとで日本を代表する成田空港、それから羽田空港、言うなれば国際・国内の大空港を、1時間ちょっとで持つことができるんですよと。それから圏央道は今、こうなります。こうなったら、まさしく1時間で成田空港まで行きますよと。アクアラインは800円で安く行きますよと。そして海の幸山の幸、それからリラックスタイムにおいても、非常にいいところでございますよと。そういうことを、まずアピールしてまいりたいと思います。そうすることによって、それから実際に、じゃあ、どうなのかなと問題が出てくると思います。そして、これ以上、企業誘致の面を増やしていっていいものかどうかというのは、その反応、また成長を見ながら、私は考えていきたいと思います。
しかし、我が千葉県においては、これからオリンピックまでは、本当にどんどん上がっていくと思います。そうしていかなきゃいかんと、私はそういうふうに思っているところでございます。
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