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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:20671

知事定例記者会見(平成23年11月17日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成23年11月17日(木曜日)10時30分~11時6分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成23年11月17日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. シンガポール及び台湾の訪問について
  2. 「ボランティアシンポジウム」の開催について
  3. 「国際フェスタCHIBA」について
  4. 県立博物館・美術館の催しについて

知事発言

シンガポール及び台湾の訪問について

知事

おはようございます。

最初に、シンガポール及び台湾の訪問についてご報告いたします。

先週の9日から今週15日にかけて、「シンガポール共和国」及び「台湾」を訪問してまいりました。

シンガポールでは、政府観光局の方と意見交換を行い、本県より人口が少ない都市国家でありながら、政府の強力なリーダーシップのもと、国際観光産業を軸とした経済の振興に取り組んでいる様子や、カジノを含む統合リゾートの建設に至る経緯や、オープン後の社会的な影響などについて、意見交換を行いました。また、最新の統合リゾートであるマリーナ・ベイ・サンズをタナセビッチCEOにご案内していただき、その施設を実際に見学し、施設開発による雇用創出効果や開発に当たっての政府との関係などについて意見交換を行いました。今回の視察では、千葉県のポテンシャルを再確認するとともに、その活かし方の工夫について勉強ができました。今後は、この経験を経済活性化や地域づくりなどに活かしたいと考えております。

台湾では、県内の観光事業者によるミッション団とともに、台湾最大の国際旅行見本市である台北国際旅行博において、大多喜城手作り甲冑会の皆さんやチーバくんとともにメインステージに立ち、千葉県観光の魅力をPRしてまいりました。このほか、テレビや新聞など地元メディアの皆様に対しても、本県観光の魅力をしっかりと伝えてまいりました。また、台北市内で、商談会・交流会を実施し、現地の観光関連企業など、たくさんの方にご参加をいただきました。交流会では、本県の観光地をよく知る台湾の作家や、アーティストの方々からも応援をいただき、千葉県の観光PRをより一層魅力的に紹介することができました。このほか、総統府へ蕭萬長副総統を表敬訪問し、被災県知事として東日本大震災への支援のお礼を述べるとともに、今後の経済や観光を通じた民間交流や若者の交流促進などについて意見交換を行いました。海外からの観光客の誘致、とりわけ、東アジアからの観光客の誘致は県内経済活性化にとって大変重要でございます。今後とも、私が先頭に立って積極的に千葉県をPRしてまいりたいと思っております。

 「ボランティアシンポジウム」の開催について

知事

次に、ボランティアシンポジウムの開催についてお話しいたします。

県では、県民の皆様にボランティア活動やNPO活動への理解を深めていただくため、毎年11月23日から12月23日までを「ちばNPO月間」と位置づけ、県内各地で様々なイベントなどを開催しております。来月16日は、「ボランティアシンポジウム」を千葉県教育会館で開催いたします。東日本大震災では、多くの方が、人々の助け合いやボランティアの重要性を再認識されたのではないかと思います。今回のシンポジウムは、この思いを行動に結びつけるきっかけとなるよう開催するものでございます。基調講演では、「ウィ・アー・オール・ワンすべてはひとつ」をテーマに、元総合格闘家でタレント、作家の「須藤元気」さんの講演を予定しているところでございます。須藤さんは、東日本大震災の被災地でボランティア活動に取り組んでおります。ご自身の体験を中心に、被災地支援に向かうボランティアの現実と支援を受ける側のニーズや支援のあり方などをお話いただきます。また、まるごとゴミ拾い「まるごみ」活動を主催してボランティア活動を展開しているKOUSAKUさんと県内で活躍するボランティアの方々との対談も行われます。このほか、ボランティア活動に関する相談コーナーを設けるとともに、ボランティア団体などの活動紹介パネル展も行います。私たちが生活する地域を暮らしやすくするためには、私たち自身が地域のために積極的に活動していくことが大切でございます。ボランティア活動などに興味のある方をはじめ、多くの方のご参加をお待ちしております。

 「国際フェスタCHIBA」について

知事

次に、「国際フェスタチバ」についてお話をいたします。

県では、県民の皆様に世界を身近に感じていただくとともに、国際交流・国際協力活動に積極的に参加する気運を盛り上げるため、「国際フェスタチバ」を来月11日に千葉大学で開催いたします。主な内容をご紹介いたします。ワールドビジョン・ジャパンの親善大使として国際協力活動に取り組んでいる女優、酒井美紀さんをお招きして、「私にできる国際協力」をテーマに、トークショーが行われます。また、JICA青年海外協力隊やシニア海外ボランティアOBの皆さんによるパネルトークや国際色豊かな音楽や民俗舞踊が繰り広げられます。このほかにも、学生の皆さんや県による国際協力活動の成果発表、国際交流・協力団体の活動紹介、多国籍料理の販売などが行われます。さらに、当日は「ユニセフのつどい2011」が同時開催されます。国際ジャーナリストの後藤健二さんをお招きして「君もこの世界の一人です」をテーマに講演が予定されているなど、盛りだくさんの内容となっております。「国際フェスタチバ」は、子どもから大人まで、誰もが学んで楽しめるイベントでございます。現在、我が国は、あらゆる分野で国際化が進んでいます。この機会に国際協力や国際交流の世界を積極的に体験してください。多くの県民の皆様のご来場をお待ちしております。

 秋の県立博物館・美術館の催しについて

知事

最後に、「秋の県立博物館・美術館」の催しについてお話をいたします。

印旛郡栄町にある県立「房総のむら」は、房総の伝統的な生活様式や技術を、来館者が直接体験して楽しむことができます。春や秋には遠足などの児童生徒の元気な姿でいっぱいになります。開館以来の入場者は既に560万人を超えております。また、成田空港に近いこともあり、日本的な風景や体験が楽しめる施設として、海外からのお客様に大変好評を得ております。さらに、最近では映画・ドラマ・コマーシャルなどのロケ地としても多く利用されており、「房総のむら」のクオリティは、高く評価されているところでございます。「房総のむら」は、昭和61年に開館し、25周年を迎えました。そこで、25周年を記念して、今月23日に「感謝祭」を開催することといたしました。当日は、地元に継承されてきた伝統芸能や古武道の上演のほか、チーバくんも参加するイベントなど盛りだくさんの内容でございます。ぜひ、多くの皆様に秋の気配が深まる中、心の休日を「房総のむら」で楽しんでいただきたいと思います。

続いて、秋の県立美術館の企画展をご紹介いたします。千葉市中央区にある県立美術館では、夏に開催した「山下清」展が大好評で、多くの方々にご覧いただきました。今月26日からは、「関主税」展を開催いたします。関主税は、千葉県長生郡に生まれ、風景・花鳥画を得意とする本県を代表する日本画家でございます。今回は、日展出品作品を中心に72点の作品を展示いたします。関主税を扱う本格的な展覧会は、今回の県立美術館の企画展が初めてでございます。ぜひ、ご家族やお友達と一緒に、秋の県立博物館・美術館にお越しいただき、文化・芸術の秋を満喫していただきたいと思います。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

おはようございます。昨日、国交省から羽田の再拡張に伴う騒音問題について解決策が示されました。南北から入ってくる航空機のクロスポイントを東のほうの郊外にずらすというものでしたが、効果は一部限定にとどまると見られています。このままだと、今の騒音被害を受けている方の固定化というのが進みかねないのですが、今回の解決案についての知事の評価と、県のトップとして知事がこの問題で動く方針があるのかないのかというのをお願いします。

知事

今回の評価に当たっては、千葉市の熊谷市長が前進になったと言っております。私はそれなりに一歩前進かなと、そういう理解をしております。ただ、これは富津沖海上ルートの運用改善、千葉市をはじめ、内陸部にただ移動しただけではなくて、一番大事なことは高度の問題なんですね。高度の引き上げなど、これは改善策について国といろいろと話し合って、また要請していかなければならないなと思っております。それから、私自身が国に対して動かないのかと、そのことでございますが、今まで県といたしましては、今年の2月及び6月に県と関係市町で構成されている連絡協議会において、もちろん国に改善を申し入れてきたところでございます。今回の改善は、こうした県、また関係市町が一体となった、言うなれば、要請してきたその結果かなと思っております。今後とも国の考えを聞きながら、もちろん私自身も適切にこれは対応していかなければならないと、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。知事が海外視察中に野田総理がTPPへの交渉参加に向けた協議に入ると表明されたわけですが、コメントもいただいたわけですが、改めて受けとめを聞かせていただけますか。

知事

TPP、これはまさに今、国において大きな問題になっているんですが、この明と暗についてはっきりと区分けでき、そしてまた、この暗の部分に関しては、これだけのものをお国がやるんだということが明確になっているでしょうか。私はなっていないのではないかなと思っております。協議の場に乗って、それでこれとこれは気に食わないから、じゃあ、あばよってわけにはいかないんじゃないかなと。ですから、これは、もちろんお国のほうの対応をなにしろ固めないと、また世論も含めて固めていかないと、日本が信用なくなるんではないかなと思います。それと同時に、今まで民主党は官僚じゃなくて政治主導だ政治主導だと、こうおっしゃっておりましたけども、これはまさしく、このような外交交渉というのは、今までの経験も含めて官僚がうまくやってもらわないと、まさしく政治主導というならば、この辺をしっかりやってもらわないと、日本国は大変なことになると、そういう認識でございます。ですから、まず第一に大事なことは、国民に対して明と暗、そして、このようにいたしますということを、ただ国益はしっかり守ります、守りますだけじゃ中身は見えないわけですね。そういうものを提示していただきたいと同時に、おひざもとをしっかり固めていただきたいと。そうしなければ、今、韓国とアメリカでFTAが問題になっていますよね。お国のほうが固まっていないと、また、日本に対しての信頼度がなくなるといいますか、大変なことになってしまいます。私はこのTPPというのは、確かにアジア圏も含めて自由投資、自由貿易、これは基本的に大事だと思うんですよ。だからこそ、国民への説明、それから議会への説明、そして国が一つになって臨まないと大変なことになるのではないかなと、そのように認識しております。

記者

その関連で、TPP参加によります千葉県への影響等なんですけれども、随分前に農林水産業への影響というのは聞きましたが、その後、また何か算出したようなものがありますでしょうか。

知事

算出した数字持ってないので、担当、その辺の数字があったら出してくれる。

職員

農林水産政策課です。以前、1,380億円程度、農産物に影響があるという試算を出しておりますが、それ以降は一切しておりません。

記者

発表事項からお尋ねしたいのですが、シンガポールと台湾に視察に行かれて、知事個人的にでも結構ですが、これは一番収穫だったなと思えたものを、シンガポール、台湾、それぞれ聞かせていただけますか。

知事

時間とってしゃべらせてもらいますけど、まず初めにシンガポールに行きました。まず、観光PRの件でございますが、シンガポールの方が日本に対して何に魅力を感じているか、何に魅力を持って観光したいかということを、現地並びにいろんな角度から聞いたり見たりしました。行って聞いてみないとわからないと思ったのでございますが、まず、シンガポールの方は日本に来るのは意外と男性グループが多いのだそうです。そして、何に一番憧れるのか、見たいか、やりたいかといったら、雪だそうです。ですから、一番人気があるのが北海道。今、シンガポールにおいては、北海道でスキーをすることがステータスなんだそうです。まず、こういうことを、ほんとかいと。それから、ゴルフが大好きだそうです。中国本土にジェットツアーというのがあるらしいですね。2泊3日で5ラウンドを回ってくると、そういうものがあるらしいのです。雪はないけど、ゴルフは我が千葉県にいっぱいあるなと。それから、温泉が好きだと。温泉は、我が千葉県にもいっぱいあるなと。あと、海産物というかお寿司が大好き。これは千葉県いっぱいあるわと。あと、ディズニーランドが好き。これは千葉県はいっぱいあるわと。ということは、雪以外は意外と千葉県は頑張れるんじゃないか。ところが、向こうの人たちは千葉県の情報がないというのです。ああ、そうですか。うちは1月から2月は菜の花、花が咲いてきれいですよ。「はあ」と、こう言うのです。千葉県は何がとれるんですかから始まる。これがまた、説明するのが大変なわけです。それで、夏、秋、冬、春、1つずつ説明してくれと言われるんです。ということは、これだけ情報が行ってないのです。これは困ったなと。私どもが説明すると、非常に興味を持ってもらえるのです。そういう資料を送ってくれよと。シンガポールでもどんどん紹介したいと、そういうことを言っておりました。ということは、これはまだまだ、私どもがどんどんPRしていけば、もっともっと掘れるところだなと。地面はまだやわらかいかなと、そのように感じたところでございます。人口としても500万人、千葉県に大変近いところでございます。それからカジノを見てまいりました。私は今までラスベガスに3回行って、ラスベガスというところは、皆さん、ご案内のとおり、砂漠の一画というか、そこが全部複合施設なんですよね。それで今回、先ほど言いましたように、私たちが今までカジノ論議をするとき、カジノが主体なのです。カジノがあってどうだ。ところが、このマリーナベイ・サンズは、まず宿泊施設が2,560ですから2,500、私たちが行ったときも満杯なのです。稼働率が90何%と言っていました。95~96%と言っていたかな。稼働率ですよ。それから、もちろん劇場もあります。各ブティックもあります。それから、国際会議場ですよね。着席でディナーが6,000人できるというのです。6,000人着席して飯食えるんですよ。そういう会場があるわけです。そういうのも含めて、その各会議場が埋まると3万人を超えるというのです。それは、各施設を見たけど、私の想像を超えていました。そして、皆さん、ご存じのとおり、一番上の屋上には船の形したプールがある。これを見たら、プールから下におっこっちゃうんじゃないかというような、うまい設計されているんですね。その後、カジノの全容を見ました。私はカジノは、さっき言ったように、ラスベガスを見ていますから、なるほどなるほどと思っていました。それから観光局の方に聞いたのです。まず、「このカジノに当たって、カジノというか、この複合施設に当たって、国はどうですか」と言ったら、国が相当協力というか、大体、国が主導権を持っていたみたいですね。ファンドも含め、そういうのを国が相当デッサンしたみたいです。我が県では、例えば青少年の影響、ギャンブル依存症とか、そういうのを私どもは非常に心配しているのです。貴国においては、言うなれば、「こういうカジノを含む複合施設をつくるに当たって、賛成、反対等いかがでございますか」と言ったら、確かにカジノにおいては賛否両論あったと、そのように言っていました。しかし、実際にこのカジノを含む複合施設ができて、ほとんどの人がよかったと言っている。それは、雇用が2万数千増えた。雇用が2万数千、500万人の人口ですからね。2万数千というのは大変なことなんですね。わかりましたと。でも、「その依存症に対してはどのように手を打っているんですか」と言ったら、まず、私たち外国人はパスポートでもちろん入れます。自国民は、入るのにまず100シンガポールドル払います。もうどうしようもないんだよ、うちの息子は、毎日100ドル払うのはいいんだけど、ギャンブルばかり行ってしようがないと親が嘆いていたと。この子だけは行かせたくない、何とかとめてくれと。まさか入り口でとめるわけにはいかないと。そうすると、言い方悪いかもしれませんが、ブラックリストに家族がお願いするんだそうです。向こうは、背番号制なのです。だから、ブラックリストに載っかっちゃうと、本人は、おれはまた行くんだと言っても、家族からそういう申し出があると、そこでだめなんだそうです。これは私、初めて聞きました。そういうことも含めて、いろいろ方策をやっている。それは全く暗の部分がないとは言えませんと。でも、おおむね非常にいい感じで来ていると、そういうような話を受けました。そこで私が感じたことは、私たち今まで、カジノさえやれば何とかやるんじゃないかと思っていた。私は夢的に複合施設、エンターテイメントと言っていたけれども、これはエンターテイメント、言うなれば、マイスも含めて、そういうものをびちっとやりながら、カジノはワン・オブ・ゼムで考えていかないと、これは大変なことになるなと。それが私の実感でございました。ですから、これはシンガポール、あの辺に対抗するためには、まさに国をも引っ張り込んで、大企業も引っ張り込んで、相当大きくやらないと、これは大変だなと。だったら、県単位で何ができるんだ。私は、ずうっと見ながら、そうなんだ。じゃ、もっと県としてカジノを含むコンパクトな複合施設。私たちにしてみたら大変大きいと思っても、今、私たちが考えているのは、向こうからしてみれば、本当にコンパクトですからね。シンガポールのマリーナベイ・サンズの中にないものは何か。歌舞伎がない、能がない。それから、劇団四季のキャッツみたいのはない。例えば、若い人たちのAKBみたいな、ああやるのはない。要するに、向こうにないものをうまくエンターテイメントで放り込んでいく。そういうことも含めて、相手にないものを考えながら、コンパクトな複合施設の中にカジノということを考えていかないと非常に難しいのかな。私はシンガポールに36年ぶりに行ったのでございます。あのころと全然また違っておりまして、大変勉強になりました。

それから、台湾でございます。台湾は、皆さん、ご案内のとおり、今、204億円の義援金をいただいて、世界で一番でございます。そして、驚いたことには、向こうの代表部、言うならば日本の大使館、代表部の方に聞いたら、その3.11があったら、すぐ大使館の周りに台湾の市民が来て、お花を置いていったり、それから救援物資を置いていったり、まさしく、そういう意味では日本のことを余り知らないような子どもたちまで、いろんな励ましの手紙が、物資が殺到したというのです。私、恥ずかしい話で、知らなかったのですが、八田與一という方は、ダムをつくったり、かんがい用水にものすごく尽力した。そうしたら、台湾では、八田公園というのをつくったのです。そして、八田さんの銅像までつくった。私たちがこうやって水が飲めるのは日本人のおかげだよと、そう子どもに言うというのです。そういうのも含めて、非常に親日家でございます。私は日本を評価してくれる、またはそういう意味で親日の国というのはもちろん大事にしなきゃいけないと、そのように思いました。メインステージは、それこそ千葉県から大多喜町の甲冑隊も含めて60人ぐらい行きました。私が一言一言、ワンフレーズずつあいさつし、通訳を入れるたびに、そのたんびに拍手くれるのです。ワンフレーズごとに拍手をくれるのです。私は本当にうれしくなりました。それと、蕭副総統にお会いしたときに、「今、選挙で大変なのでございましょう。申しわけございません、こんな時間とっていただきまして」と言ったときに、その副総統が、「私どもは大切な友人は、どんな忙しいときでもお会いします」と、こう言ってくださって、私は非常に感激したところでございます。私たちも台湾とは大変深い関係でございます。台湾の人たちと、これからも交流を深めていかなければならない。ですから、観光局の人に言いました。私たちはただ来てくれ来てくれというのではありませんと。私たちも来年は、これは今、経済界の団体がまとまりましたので、来年は必ず台湾に来ますと。そして、台湾のPRもしっかりさせていただきますと。お互いの交流は大事です。そして、次世代の人たちもお互いに日本が好き、台湾が好きと、そういうような関係を構築していかなければならないと、そのようなことを話したところでございます。台湾はそんな親日家の台湾の皆さんにもかかわらず、千葉というのは余り知らないのです。先ほどのシンガポールと同じです。でも、私どもが説明すると、非常に興味を持ってくれるのです。大体、ディズニーランドが千葉にあると知らないんですから。皆さん、東京だと思ってますから。そこから説明するのが、また大変だったのです。だから、先ほど言ったように、掘れば掘るほど、千葉に魅力を感じる。それだけのポテンシャルのある県でございますから、私は今回、行って、まあまあよかったじゃなくて、攻めるときはどんどん攻めるという私の考え方から、これからもどんどんPRしてまいりたいと思っております。長々しゃべりまして、済みません。

記者

子ども手当の制度改正に関連してお伺いしたいのですが、政府の示した案ですと、来年度は子育て関連の手当の地方負担分というのが約1.8倍に増えることになりますが、これに対する知事のお考えと、今後、進められる県の来年度の予算編成において、それらの地方負担分が増えるということを前提に進められるのかどうか、その予算編成の基本的な考え方をお聞かせください。

知事

地方主権だとか、地方を大事にする、それは私どもさんざん話を聞いております。また、中央との協議の場、こういうのも設定されております。この問題においては、基本的に国が負担すべき、そう思っています。これがまた、私たち地方の主張でもございます。これがまた、唐突に出てくるんですね。何で唐突にぽんと出てくるのか理解に苦しみます。これは私だけじゃないと思います。この間、九都県市首脳会議がありまして、みんな怒っているのです。何で、せっかく決めた協議の場でそういうことを話して、私たちの意見も聞かないんですかと。私はいつも言うように、千葉があって千葉があるなんて思ってません。やっぱり日本という国があって千葉があるのでございます。ですから、ただ、むやみに冗談じゃない、こうじゃないんだじゃないんですよ。それはお互いに話し合って、でも、地方として、私たちはこれが精いっぱいですよと。だから、国もこうやってくださいと、こうやって話していかなきゃならないというのが私の基本的な考えでございます。ですから、例えば、今、国からの協議の場でそういうことを設定されてないわけですから、説明がない状況ですから、県の予算化を検討するなんていうことは毛頭できません。もちろんでございます。ちゃんと説明するのは国がやるべき、言うなれば筋だと思っております。

記者

おはようございます。12月議会の議案の中にサンライズ九十九里の売却の議案が入っておりますけれども、その売却の価格が3億4,000万円ということで、この価格について、サンライズ九十九里は今、震災で落ち込んではいますけれども、人気の施設で、この3億4,000万円という価格は、知事はその値段についてどういうふうにお考えになりますでしょうか。

知事

いろいろな算定の仕方といいますか、いろいろな考え方があると思います。今おっしゃったように、震災のおかげで、今、こうなっちゃったじゃないかとか、サンライズは人気あるから、これから必ず右肩上がりにいくのかとか、そういういろんな形で私たち5年、10年後を試算しながら、それを決めていかなければならないと、そのように思っております。何か詳しいことがありましたら。担当部局。

職員

観光課でございます。譲渡価格につきましては、今回、サンライズ九十九里の売却に当たっては、各種条件を付してございます。10年間転売禁止で、ホテル業を継続すること。それから、地域振興拠点としての継続、雇用の維持と、こういった条件を付して、事業そのものを売却するということですので、そういう意味で、事業価値評価、民間で事業を売却するときにとる手法を県もとってございます。そういった中で、将来、どういった収益を上げられるかということを算定いたしました。その中で、将来の事業収益を現在価値でどの程度図れるかということですが、端的に申し上げますと、これまでの実績に基づいて、平均的な価格ということで、監査法人に算定していただいた額が3億4,000万円ということでございます。また、売却先が九十九里町とタッグを組んで、地域振興を引き続き生かしていくということでもありますので、我々としては適正な価格であろうと考えてございます。以上です。

知事

普通の不動産売買とちょっと違うところは、町としても目玉といいますか、ここをより一層活性化、言うなれば、雇用も含めて、そしてしっかりと運営をやっていただきたい。また、町の景観も壊してもらいたくない。そのような中で、県としてもいろんな条件をつけているところでございます。ですから、私は監査(法人)のほうでいろいろ精査していただいて、この金額は妥当なのかなと、そのように理解しているところでございます。

記者

それと、これは知事部局のお話ではないのですが、昨日、教育委員会のほうからわいせつ行為をした教職員2人が懲戒免職になるということで、今年に入ってわいせつによる教職員の懲戒免職というのは4人に上っていますが、子どもさんを預けている保護者にとっては、そういったことが相次いで起こっているというのは不安だと思うのですが、知事はその辺についてどのようにお考えでしょうか。

知事

それは、記者さんおっしゃるとおり、親からしてみれば、何なんだと。これはちゃんと勉強もしっかり教える、また、どう考えたって大人がやっちゃいけないようなことをやっているわけです。ですから、これはあってはならないことですし、またそういうことが起きないように、県としても教育委員会に対してしっかり言っていこうと思っております。

記者

何か具体的に教育委員会のほうに働きかけたり、そういったお考えはありますか。

知事

今度、特に何がこうというわけではございませんが、それは場合によっては適切に対処しなきゃいけないときもあるのかなと思っております。

記者

ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • シンガポール及び台湾の訪問について
    →商工労働部経済政策【電話】043-223-2709
    →商工労働部観光課【電話】043-223-2419
  • 「ボランティアシンポジウム」の開催について
    →環境生活部県民交流・文化課【電話】043-223-4147
  • 「国際フェスタCHIBA」について
    →総合企画部国際課【電話】043-223-2255
  • 秋の県立博物館・美術館の催しについて
    →教育庁教育振興部文化財課【電話】043-223-4127

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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