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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:20727
日時 | 平成25年12月20日(金曜日)15時30分~15時53分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 平成25年12月20日知事定例記者会見(動画) |
知事
はじめに、袖ヶ浦福祉センターの件について、申し上げます。
先月26日、千葉県袖ヶ浦福祉センター養育園に入所する利用者が、お亡くなりになりました。県が実施した立入検査において、施設職員が利用者に対して、暴行を行っていた事実が確認されました。
県立施設で、このような不祥事を起こしたことは、痛恨の極みであり、深くお詫び申し上げます。皆様の信頼を取り戻すために、二度とこのようなことが起こらないよう、全力で取り組んでいく所存でございます。
知事
次は、東京湾アクアラインでございます。
本日、東京湾アクアラインの通行料金について、ETC普通車を800円にすることが、国において決定されました。
県といたしましては、あらゆる機会を捉え、その実現を訴えてきたところ、国に御理解をいただき、県の負担を15億円から5億円へ大幅に軽減する、新たなかたちで、来年度以降も800円が実現できることになりました。千葉県はもとより、首都圏にとって大変重要な決定でございます。
私といたしましては、アクアライン800円を、観光振興や企業立地の促進などに活かし、本県のみならず首都圏の発展に繋げてまいりたいと、そのように思っております。
私からは以上でございます。
記者
よろしくお願いします。知事の最大の公約である800円というのが決定したわけですけれども、まず、その受けとめについて、改めてお願いします。
知事
本当にですね、アクアラインは千葉県にとっても首都圏にとっても経済的効果を含めてですね、どうしても値上げをやってはならないと、そのように思っておりました。まさしく太田国土交通大臣、そして(国土)交通省の皆様、また関係者の皆様、そしてですね、何といってもチーム千葉、県民の皆さんが何とか800円を維持したいという強い思いが国を動かしたのではないかなと思います。太田大臣並びに皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。
記者
今回、県が負担するお金は依然としてまだ5億円はあるわけですけれども、この予算の措置の仕方というんですか、臨時議会をやるのか、それとも2月の当初予算でやるのか、どういった形なんでしょうか。
知事
まずね、私、実は自民党政権になって、何としてもこの800円は譲れないと。それと同時に県負担15億円、これは何としても私は3分の1にしていただきたいと、そのようにずうっと交渉を続けてきておりました。その辺はですね、本当に県民の皆さんが一生懸命やっているのと同時に、まさしく一つになって国を動かしたものと思います。まずはそのような形になってよかったなと。それは、はっきり言って、5億(円)もないことにこしたことはないんですよ。でも、これは記者さんご存じのとおり、こういう料金問題というのは、本四橋もあるし、いろんなところもあります。ですから、私は、太田大臣にお会いしたときに、太田大臣は、「どうしても800円じゃなきゃだめか」と言うから、私は、「そうでございます」と。そうしたら、「県も多少なりとも負担しろよ」と言われたもので、私は、「もちろんです。お国の事情もわかるし、千葉県だけがいい子になろうなんて思っていません。できる限り、千葉も苦しゅうございますが、多少ともさせていただきます」と。そこからまず5億円ということが出てきたのでございまして、これから予算等は含めて、また2月の時に、どうするかということを考えます。
記者
これまで社会実験という形で値下げされてきたわけですが、今後は、4月以降の当分の間継続ということなんですけれども、どういった形態で、当分の間の期間のめどというか、そのあたりはどうなんでしょうか。
知事
これは社会実験は来年の3月で終わるわけですから、これがずうっとですね、初め2年、それでもう少し何とか頼むということで3年に延びて社会実験、これはそれだけの成果があったという結果が出ているわけです。そして、今回の枠組みは、また社会実験とは違う枠組みでスタートしたと、そのように理解しております。新たな形ですね。
記者
その当分の間という期間の、今、大体どのくらいの。
知事
私は、何といいますか、よほどのことがない限り、特段に変化がない限り、私は続くものと理解していますし、これは続けなければいけません。私はそれはしっかりこれからも続けることに奔走したいと、そう思っています。
記者
その間、ずうっと千葉県は5億円を負担し続けていくということなんですか。
知事
それはそうですね。今まで15億円だったんですから、それが3分の1にとりあえずはなったということ、これは地元の皆さん、本当に踏ん張ってくれましたよ。
記者
ありがとうございました。
記者
800円継続ということが決まったということで、これまでも経済波及効果あったと思うんですけど、これからさらにこれを経済効果につなげていかなきゃいけない。これからこれをどういうふうに活かしていくかということ。
知事
アクアラインだけでは、今からもっともっと飛躍というのは、そんなに一気に飛躍するのは大変難しいと思います。言うなら、これは圏央道なんですね。横芝・大栄間がしっかりつながることによって、東日本から圏央道を通って、アクアラインを通って西日本、言うならば、首都圏を通らずして西日本に出る。これだけの人と物の流れがスムーズになるということは、企業誘致も含め、それからですね、消費も含め、非常に利便性が高くなる。ですから、私は、そういう大動脈がしっかりつながってきたならば、このアクアラインの800円効果というのは、数段上がるんではないかなと、そのように思っています。
記者
今まで、800円恒久化ということで要望されていたと思うんですけど、今回、当面の間と、当分の間というふうになっていますけれども、今後、さらに要求を続けるときは、どういう交渉をされるんでしょうか。
知事
まあ交渉の仕方は、これからいろいろあるようで、それは初めからばあっと高飛びはなかなかできないですからね。一つ一つ交渉してまいりたいと思います。先ほど言ったように、高速料金の問題というのは我が千葉県だけじゃないんですね。ですから、やっぱりただ千葉県だけがいいいい、満額回答なんていうのを求めちゃうと、かえってこのしわ寄せがほかのところに出てきちゃうんですね。千葉県は別にアクアラインだけの問題じゃないですから。ですから、千葉県というのは、千葉県も一生懸命やりますと。でも、これだけの結果が出ているんですから、これをご理解賜りたいということを、私はこれからも結果を精査し、それを持っていってお願いしてまいりたいと、そのように思っております。
記者
大きく2点伺わせてください。まず1点目ですが、先ほどの知事のご発言の中で、これまでの15億円の負担を3分の1にしたいということで交渉を続けてこられたとおっしゃいました。その3分の1というのは、どこから来た数字なんでしょうか。
知事
これはですね、記者さん、ご案内のとおり、我が千葉県もそんなに豊かではありません、大変厳しいところでございます。それと、次はやっぱり3分の1にすべきだと、何かぱっと頭に浮かんだんですね。それと同時に、これは今の経済結果を見ていくならば、僕は3分の1は可能だという判断をしてもっていきました。
記者
関連なんですけれども、今回、当分の間ということが書き込まれました。知事の公約であったアクアラインの値下げの恒久化というものは、現段階では達成されたという、知事ご自身のご認識なんでしょうか。
知事
8合目まで来ましたね。やっぱりこれだけ大きな問題なものですから、初めから全部ぼーんとうまくいかないですよ。だから、私、やっぱりチーム千葉で、みんなが一つになって、一つずつ一つずつ階段を上がるべきだと、またそうしていかなければ、これは乗り越えることはできません。ですから、私は、今ここまで来た、これで8合目まで来た。あとの2つをですね、またじっくりとお国との相談をさせていただきたい。それと大事なことは、やっぱりお国のほうも相当無理してくださったと思います。ですから、私たちもその期待に応えるように、経済効果ですね、また経済活性化、これは頑張らなきゃいけません。私たちも頑張って結果を出して、そしてお国に、これではしようがないなと思わせるようにですね、私たちも頑張っていこうと、そういう決意でございます。
記者
あと1点なんですけれども、今回の実現に向けては、知事がかなりご自身水面下で交渉を続けられたと思いますけれども、差し支えのない範囲で、いつぐらいからどういった交渉をされてきたのかを少しお話しいただけないでしょうか。
知事
相手のあることですから誰とは申しませんけど、お国のほうと、大体2年前から始めました。でも、政権交代等もあったし、そして自民党になってからは、はっきりとこちらも、先ほど言ったように、800円の継続と3分の1の5億(円)ということをですね、何とか物にすると。絶対そういうふうにして、何だ、あのとき千葉県と言わさないように、私たちは必ず千葉県のため、また首都圏のために、それだけの経済効果を出す。そこまで言ってきました。あと、地元の皆さんの熱意だとか、本当に頑張ってくれた、その熱意が、チーム千葉がお国を動かしたものだと、私は理解しております。
記者
よろしくお願いします。先ほど千葉の負担が5億円になったというお話が出ていましたけれども、今後、東京都だったり神奈川だったり、アクアラインによって経済効果があるであろう近隣の都県に負担を求めていくというお考えはあるんでしょうか。
知事
これは、記者さん、全部わかっていて言っていると思うのですが、これはほとんど千葉県が主体になっていますよね。ですから、まず私は、5億(円)まで来たわけですから、ここでやっぱり千葉がいい結果を出してやりたいと、そのように思っているところでございます。
記者
現状では負担を求める考えはないということですか。
知事
向こうも出す気もないんじゃないかね。
記者
ありがとうございます。
記者
知事が今回の交渉を続けておられて、最初にこれは800円で行けると確信をされたのはいつごろになるんでしょうか。
知事
やっぱり自民党政権になってからです。
記者
自民党政権になってすぐに。
知事
私の本当に親しくしていただいた方々がいろんなところにいるものですから、いろんな人のご意見を賜っているうちにですね、これは行けるかなと。また、太田国土交通大臣は東京の人ですし、やっぱり非常にわかっているんですね。前の大臣って、意外と関西のほうだとか、ちょっと遠いところが多かったから、アクアラインといっても、ぴんと来ないから。でも、太田大臣の場合は東京の人だから、自分もしょっちゅう通っているよとおっしゃっているくらいだから、その辺が非常にラッキーだったんですね。そう思っています。
記者
最後に、太田大臣にお会いになった、要望に行かれたときには、既に800円だ、もう大丈夫だというようなお気持ちだったんでしょうか。
知事
もちろん僕はそういう気持ちでいなきゃいけませんからね。でもね、私は太田大臣にも大変感謝しているんです。「知事は俺と会うたびに800円、800円と、そんなことばっかり言っているよな」とか、そういう冗談もおっしゃいましたけども、でも、太田大臣は、圏央道をヘリコプターでずうっと視察をしているんですね。人と物の流れをしっかり把握しているし、また、オリンピックのことを、もうお考えになっている。私がいつも言っているように、代替道路としての圏央道、そしてアクアラインをしっかり接続しないと、日本のためにならないということをですね、私が言う以上にご理解をしていたんではないかなと、そのように思っていたものですから、私は、より一層、自信を持って、その日は大臣室に向かいました。
記者
袖ケ浦の虐待の関係なんですけれども、かなりショッキングな、施設の職員が虐待していたということで、知事の受けとめについて、改めてお願いしたいと思います。
知事
それを聞いたときに、本当にがっかりしてね、何なんだと。ただ、私、思ったですよ。ただね、それをああだこうだと蓋をするようなことがあってはいかんと。今回だけうまく何とかすればいいなんて考えちゃいけないと。やっぱり職員の人たちも、一番初め入ってきたときは、自分たちがお役に立ちたいという気持ちで入ってきたんだろうと。そこでそういう流れの中で起きてしまったと。ですから、まず、ただ、おまえが悪いんだ、おまえがこうなんだ、これも大事です。それと同時に、なぜそういう子たちがそういうふうになったかということもしっかり検証しろと。そうしていかないと、根元を閉ざすことはできないだろうと、私はそれを言いました。
また、今回の事件のみならず、あらゆる事例について徹底的に調査して原因の究明、検証してまいりたいと、そのように思っております。また、こういうことが二度と起こらないように、しっかりとやってまいりたいと、そのように思っております。
記者
再発防止に向けた取り組みというか、そういったお考えはありますでしょうか。
知事
今言ったように、まず私は、大まかに言ったんですよ、そのように。ただ罰して頭を下げてよかったじゃだめなんだと。要するにこれは、時間がかかってもいいから、本当に根元の部分をしっかり精査しろよと。これは私は非常に重いと、そう思っております。
あとですね、抜本的な組織を見直すということも大事なのかなと、そのように思っています。やっぱり現場の職員からの情報が確実に上に上がってくる組織体制、それと同時に、上司にすぐ相談できる、そういう職場環境ですかね、こういうことも私は大事だと、そのように思います。
それと同時に、今いろんな精査しているときですから、もうちょっと時間をいただけますか、そうすると、今、こうでこうでああでということが出てまいりますので。
記者
北総線の運賃の問題なんですけれども、白井市と印西市のほうがどうなるかと、まだちょっと不透明な部分もありますけれど、もし補助金を出さないというような判断をすると、運賃がまたもとの料金に戻ってしまう可能性があるかと思うんですけれども、そのあたり、県としての運賃が上がらないようにするための取り組みというか、そういったものは何かありますか。
知事
これは記者さん、1回目の皆さんが来たとき、あなたもいたから、あのときのいろんな騒動も含めて、いろんな計画も含めて十分おわかりだと思います。私は、利用者の利便性をまず第一に考える、これは当たり前のことです。それと同時に、値下げによって最も利益を受ける印西市、白井市が中心になって沿線の考えを取りまとめた上で値上げ回避に向けて北総鉄道と真摯な協議を行うよう、私ども再三にわたって求めてまいりました。しかし、残念なことに、いまだ両者の協議が行われていないと聞いております。県としては、県を主体とした形式的な協議を求める前に、まずは印西市、白井市が中心となって北総鉄道と協議を行うべきであり、真摯に向き合う環境が整えば要請を受けることもできると、そのように思っているところでございます。
記者
袖ケ浦の施設に関しまして、一昨日、昨日と立入検査、改めて入っております。その結果について、今、報告を受けているということはありますでしょうか。
知事
先ほど言ったように、言うなれば、部下が上司にすぐ相談できる、まだ環境じゃなかったようだとか、組織の体制にいろいろ不備があるようだとか、正直な話、今、それを細かく精査していると聞いております。ですから、最終的な結果等はまだ上がっておりません。
記者
まずは、今回の事件が起きた寮以外の施設、寮とかまたは別の施設について立入検査をして、どんなことが起きたかというのを、今調べているということですか。
知事
そう、おっしゃるとおりです。
記者
まず直近、第3寮と4寮、昨日、一昨日と入ったんですけれども、その結果について、今、報告していただけることはないでしょうか。
職員
障害福祉課でございます。細かいところは、詳細につきましては、この後、記者会見のほうで述べさせていただきますが、今、申し上げられますことは、前回、暴行を行っていたことが確認された5人以外にも虐待を行った疑いがある者がいることですとか、事業団内部の事務処理体制の問題が明らかになってきているということがございます。これ以外のことにつきましては、後ほどご説明をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
知事
いずれにしても、こういうことはあってはならないことなんでね、今回、県としても徹底的に今、やるようにしております。
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