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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:20686

知事定例記者会見(平成24年4月26日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成24年4月26日(木曜日)10時30分~11時02分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成24年4月26日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 津波及び液状化に関する調査結果について
  2. 千葉県人口動態分析検討会議の設置について
  3. 千葉県子どもの読書活動啓発の集いについて
  4. 国際ビジネスコンテスト(アジアアントレプレナーシップアワード)の開催について
  5. ゴールデンウィークにおすすめの観光・イベント情報について

知事発言

 津波及び液状化に関する調査結果について

知事

おはようございます。

最初は、津波及び液状化に関する調査結果についてお話をいたします。県では、東日本大震災における津波、液状化被害を受け、昨年度、調査検討専門委員会を立ち上げて、県が実施する調査についてご意見をいただいてまいりました。昨日、最終の委員会が開催され、新たな「避難のための津波浸水予測図」と「液状化しやすさマップ」を作成いたしました。

今回作成したものは、「津波警報を聞いた場合、どこまで避難したらいいのか」、「地震の震度がどれくらいになったら自宅の周辺が液状化しやすくなるのか」といった、県民の皆さんの疑問にお答えし、具体的な被害や防災対策に役立つ内容となっております。

「津波の警報区分に合わせた津波浸水予測図」と「震度ごとの液状化しやすさマップ」の作成は全国初の試みでございます。この調査結果を、各地域の津波、液状化対策に活用していただくとともに、県としても市町村と一体となって、災害に強い千葉県づくりを進めてまいりたいと考えております。

 千葉県人口動態分析検討会議の設置について

知事

次は、「千葉県人口動態分析検討会議」の設置についてお話しいたします。

本日、県の人口減少に関する要因などを分析するため、私を議長とする「千葉県人口動態分析検討会議」を設置し、先ほど第1回の会議を開催いたしました。人口の減少については、今後の日本における大きな課題でございます。千葉県でも、昨年の1年間で初めて減少し、本年1月1日現在の千葉県の人口は約620万6,000人でした。そして、本日発表の今月4月1日現在の県人口はさらに減少し、620万人を割り込みました。県人口の減少については、少子高齢化と相まって、本県経済の活力低下などにつながることが懸念されております。分析検討会議では、人口動態のデータのみならず、さまざまなデータを集め、人口減少の要因について多角的に分析してまいります。分析から得られた知見をもとに、来るべき本格的な人口減少社会の到来に向けて、県が進むべき方向性を見極め、その対応を図ってまいります。

 千葉県子どもの読書活動啓発の集いについて

知事

次に、「千葉県子どもの読書活動啓発の集い」について、お話をいたします。

千葉県では、来月12日午後1時から、千葉県文化会館で、「千葉県子どもの読書活動啓発の集い」を開催いたします。当日は、2児の母で、絵本作家、シンガーソングライター、ラジオパーソナリティーなど多方面でご活躍中の「こんのひとみ」さんに講演していただきます。今回は「絵本による生命の授業」と題して、著書である絵本「くまのこうちょうせんせい」や「こぐまとめがね」のできた経緯や朗読を披露していただきます。また、今年度、文部科学大臣賞を受賞された小学校、図書館、ボランティア団体の事例発表や実演も予定しております。子どもの読書活動は、美しい日本語を学び、想像力を高め、主体的に生きていくために欠くことのできないものでございます。県では、「読書県『ちば』」を目指し、子どもの読書活動を積極的に推進してまいります。是非、多くの方にご参加いただき、子どもの読書活動の意義や重要性について、理解と関心を高めていただきたいと思っております。

 国際ビジネスコンテスト(アジアアントレプレナーシップアワード)の開催について

知事

次に、「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2012」についてお話をいたします。

来月9日から11日まで、柏市の「さわやかちば県民プラザ」と「東葛テクノプラザ」を会場といたしまして、日本発となるベンチャー企業の国際的なビジネスコンテスト「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2012」が開催されます。これからのアジアを担う、大変高いポテンシャルを持った18社の起業家の皆さんが、我が国を含むアジア12の国と地域から参加をいたします。このコンテストは、今後のアジア経済を支える人材育成などを目指し、開催するものでございます。また、つくばエクスプレス沿線地域がイノベーションの拠点として発展するとともに、日本が主導してアジアの起業マインドを盛り上げることを目指す取組みでもあります。

県は、「千葉県知事賞」の創設や、副賞としての「東葛テクノプラザ無償入居」の提供など、共催者として協力いたします。このコンテストに併せて、キッコーマン株式会社の茂木友三郎名誉会長や、ジョン・ルース駐日米国大使の講演が行われます。伝統と先端技術が結びついた野田市のキッコーマン醤油工場、日本の頭脳が集う東大柏キャンパスなどの視察、県立柏高等学校の生徒の皆さんによる器楽演奏などが予定されております。このコンテストを通して、アジアの起業家の皆様をお招きし、震災に負けない元気な日本、元気な千葉の姿を見ていただきたいと、そのように思います。また、この機会を最大限に活かし、本県がチャレンジ精神にあふれた起業家を引きつけ、イノベーションの拠点として発展するよう取り組んでまいります。

 ゴールデンウィークにおすすめの観光・イベント情報について

知事

最後に、ゴールデンウィークにおすすめの観光情報を御紹介いたします。

最初に、千葉県の初夏の風物詩・潮干狩りでございます。木更津市、富津市、船橋市では、東京湾の雄大な景色をバックに、さわやかな潮風を受け、潮干狩りを楽しめます。千葉県産の「アサリ」は身がしまり、ぷりぷりの食感を味わえます。明日、正午から東京湾アクアラインの海ほたるで潮干狩りのPRイベントを開催いたします。アサリのつかみどりや潮干狩り優待券が当たる大抽選会などを行います。私も参加して、会場を盛り上げたいと思っています。なお、県では、アサリの放射性物質の検査を行い、安全を確認しております。ぜひ、たくさんの皆さんに「千葉の潮干狩り」を楽しんでいただき、とれたてのアサリを思いっきり味わっていただきたいと思います。

次は、幕張メッセで行われる日本最大級のフリーマーケット「幕張メッセどきどきフリーマーケット2012」でございます。今年も日替わりで1,300店の出店があるほか、日本や世界各国のグルメブースが集まる「幕張うまいもん祭り」、人気DJや豪華ゲストが登場する「ベイ・エフエムフリマパラダイス」など、楽しい企画が目白押しでございます。見て、買って、食べて、感じて、思う存分、楽しい一日をお過ごしください。

次は、香取市で行われる完全復元伊能大図展でございます。香取市の復興特別企画として佐原ゆかりの伊能忠敬が全国を歩いて作成した伊能大図が展示プレートになって復元されます。体育館いっぱいに敷き詰められた伊能大図の上を実際に歩き、初めて実測による正確な日本地図を作製した先人の功績を肌で実感していただきたいと思います。

最後に、花情報でございます。ゴールデンウィークは、県内の公園やお寺などではフジやツツジなどの花が真っ盛りでございます。その中でも銚子市にある妙見宮妙福寺は、樹齢750年を超す「臥龍の藤」が見事な花すだれで訪れる人を魅了いたします。来月5日と6日には「藤まつり」が行われます。犬吠埼の絶景を散策し、とれたてのおいしい魚料理に舌づつみを打ち、あでやかな藤を堪能してみてはいかがでしょうか。

このゴールデンウィークは、暖かい日差しに誘われ、心も体もリフレッシュしにお出かけください。千葉県では、心からのおもてなしで皆様をお迎えいたします。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

おはようございます。2点伺いますけれども、1点目は、知事が最初にお話しされた津波浸水予測図についてで、これは随分拡大されましたけれども、今回の結果の知事のご感想といいますか、受けとめ。もう一点は、各市町村からいろいろな反応が、賛否両論ありますけれども、そこら辺、今後どのように、実際に役立つものにするために、市町村との連携が当然必要になってくると思います。そこら辺の調整をどのようにお考えかということ。

2点目が、連休に入りますけれども、5月5日に日本全国の原発がとまります。それでまた電力需要とか、そういった話にもなってくると思うのですけれども、千葉県庁としての取組み、もしくは千葉県での知事のお考えを伺えればと思います。よろしくお願いします。

知事

まず、今回の予測図、マップについてお話をいたします。私たちは、今回、特に住民の皆さんの疑問、それから、どうしよう、そういうものに対して、非常にやさしく、それと同時に、皆さんが対策をとれるような形をとっていかなければならないと、そういう観点から始めたところでございます。例えば、九十九里がありますね。あそこは平坦でございます。ところが、今度は勝浦から鴨川のほうに行くと、山があったり、いろいろします。例えば、10メートルの津波が来たとします。そうすると、浸水の長さといいますか、浸水の入り方が全然違うわけですね。例えば、九十九里の場合ですと、10メートルの高さが来たとなりますと、3キロまで水が入ってくるんですね。まず、そういうことを一つずつ丁寧に、今回、今までの地形において、これをやさしく、そしてわかりやすく皆様にお示しした。それから、液状化の部分も、震度幾つになったらこうですよ、震度幾つになったらこの辺が危ないですよ、こうですよ、ああですよということもわかりやすく、そして、各市町村がそれをもとに、また地域、地域によって違うわけですから、さっき言ったように平坦なところもあります、山もあるところもあります、いろいろなところがあります。それをもとに、また地域の皆さんにわかりやすく、そして、このときはこういうところに避難しましょう、このようにいたしましょう、このような心得を持ちましょうと、その一つのもとになればよいなと、そのような観点から今回、出したところでございます。

市町村によっては、ちょっと大げさではないかと、そんな話も出ているのでございますが、相手が大自然でございます。ですから、最悪のことを想定しながら出しているんでございます。ですから、先ほど言ったように、これは各地域、地域でまた違うのですね。その辺は各市町村が、まずそれをもとにして考えていただいて、そして独自のマップをつくっていただきたいなと、そのように思っております。

それから、5日に原発がとまる。誰しもみんな原発に頼りたくないという気持ちはみんな同じだと思います。ただ、どうしても日本の場合は無資源国でございます。では、今、原発を全部要らないんだ、どうなんだというのは、今の私たち、これからの経済も含め、豊かさも含め、そういうことを考えると大変つらいところもあります。ですから、私は、代替エネルギーというものを一刻も早くやっていかなければならないと、そのように思っているところでございます。県といたしましては、もちろん節電に対して、去年と同様にやっていくつもりでございます。以上です。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。質問が、つい先ほどなのですけれども、小沢議員の無罪が出ましたが、それについて、知事さんは国政にいらっしゃったんですが、この裁判の問題点と与える影響について、どうお考えか、お聞かせ願いたいんです。

知事

私は小沢さんとは正直な話、議員時代に一緒に食事をしたこともなかったので、よく知らない。個人的には、ですよ。でも、政治家としてはよく知っているつもりでございます。今回の裁判、法の結果だと認識しております。私、これがまた大きく政治が流動化するのではないかなと。それではなくても、例えば、がれきの問題、放射能の問題、原発の問題、本当に国民生活において大変なものが山積しているところでございます。ですから、一刻も早く、強固なお国をつくっていただきたいと、私は強く思っております。

記者

今、強固なお国をつくっていただきたいとおっしゃいましたけれども、知事御自身が国政に出られるということは。

知事

時々火の粉も飛んで来るんですけれどもね。でも、私は千葉県の知事ですから、今、千葉県は被災県でもありますし、問題が山積しています。まず、これを、千葉県、地味でいいんですよ。私はいつも言っているんです。地味でもいいんです。でも、こういうときこそ、中央の大きな流れに参加するんではなくて、しっかりと足元を見て、一つずつ、私たちが目指すものをやっていく、行政をしっかりとやっていく、そういうことを考えておりますので、国政に出るつもりはございません。

記者

いつも千葉県のことで頭がいっぱい、問題が山積しているですとか地道にやっていかなければいけないという話をよくされますけれども、それは既に2期目の決断をされているということでよろしいんでしょうか。

知事

何かうまいことを言うね。アクアラインマラソン、10月21日、これを何とか成功させて、千葉県をもっと光り輝かせたいので、それが終わってからしっかり考えてまいりたいと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。おはようございます。先ほど液状化のお話が出ましたけれども、液状化しやすさマップで、かなり広い範囲で赤く塗られている地域が出ていると思うのですけれども、こういった赤く塗られた地域が、地価の問題なんですけれども、今後、ある意味、県のほうが危険だというお墨付きを与えたことで、地価にある程度影響が出てくると思うのですけれども、そのあたり、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

危険だというよりも、これは土地改良されているところは正直言って含んでいないのでございます。ですから、これは、一つの喚起と思って、それにおいてどうするか、それは各市町村等もしっかり考えていただけるのかなと。ただ、私は、こういうとき、こう言っちゃうと地価が下落してしまうかなとか、こうなったらこうなのかなということで、そういうことを情報を出さないでいるよりは、まず、私たち、今、持っている情報を出して、そして私たちがみんなで英知を集めてどうしようかということを考えることがベストなのかなと、そのように思っています。

記者

節電の対策なんですけれども、先ほど、去年と同様にやっていくということでしたけれども、去年ですと、たしか5月1日からクールビズも始めて、夏にはサマータイムとかもやっていたと思うのですけれども、具体的な取組みはどういった形になるのでしょうか。

知事

去年と同じでございますので、担当部局、その辺はより一層詳しくお話しください。

もう一つ言うと、7月以降は超クールビズで、短パンでもいいなんていうこともありますが。

職員

環境政策課でございます。県といたしましては、現在、国において検証されております中で、今後、方針が出されるということでございますので、5月末を目途に今後の節電対策につきまして、省エネルギー等対策推進本部におきまして検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。

記者

5月1日からクールビズはしないということなのですか。

知事

やります。

記者

それはやるということでいいんですね。ありがとうございます。

知事

ただ、私はなるたけスーツというか、やはりネクタイはしたいなと。私は、ですよ。職員は別です。

記者

小沢元代表の無罪のことについて、改めて無罪が出たことについて、知事の率直な感想を伺わせてもらえますでしょうか。

知事

私も的確な感想を言えるほど持っておりませんので、何とも言えません。これは法にゆだねるしかないなと、そのように思っております。

記者

関連しまして、先ほど知事は、一刻も早く強固なお国をつくっていただきたいということでしたけれども、それは政界再編や総選挙などを求めるということでしょうか。また、今回の裁判が次期衆議院選挙に及ぼす影響について、ご見解があったらお聞かせください。

知事

私は国会議員時代から、赤、白、黄色、はっきり決めた方がいいと言ったんですよ。例えば、自民党の中でも、民主党の中でも、余りにも左から右、いろんな人がいる。だったら、赤、白、黄色、はっきり決めた方が、国民は投票しやすい、これは私の持論でございます。今、こういうような中において、国民も非常に悩んでいるところかなと思うので、私は総選挙をやった方がいいと思います。

それから、影響ですね、小沢さん。これは記者さんも十分わかっていると思うけれども、大変なことだと思いますよ。よく私どもは、無罪になったとき、有罪になったとき、私もいろいろな議員と会っていろいろ話をするんですけど、無罪になったら、まず、小沢さんもこれから相当強い発言も出てくるだろうし、リーダーシップに出てくるのではないか。だから、民主党においては、非常に大きな混乱が起きるのではないかなと、そのようには予測しています。

記者

よろしくお願いします。2点お伺いしたいのですけれども、まず1点目が、話題になっている津波の浸水予測と液状化に関連してなのですが、今後、企業の生産設備、特に東京湾岸エリアの石油コンビナートですとか、それ以外の生産設備、あと物流設備含めて、ここら辺の液状化なり、津波の浸水対策、どのように県としてやっていかれるお考えなのかを教えてください。

あと、2点目は、7月からスタートする新エネルギーの固定買い取りの価格、太陽光の場合、42円という形で、ある程度見えてきたかと思うのですけれども、この部分の評価と、あと、県でも推進していらっしゃる新エネのプロジェクトに与える影響をどのように見ていらっしゃるか、ご意見を教えてください。

知事

津波液状化のことでございます。これは、記者さんも十分おわかりのとおり、外房と東京湾、もちろん津波の状況は違います。東京湾の場合、どうしても浅いですから、外房と同じような影響があるとは思っておりません。その辺も、私ども、しっかりと研究し、また、情報を出していきたい。液状化についても、まさしくあのマップを見ていただいて、土地改良等も含めて考えていかなければならないのではないか。

その辺、つけ加えることがありましたら、担当部局。

職員

防災計画課でございます。今、知事が申し上げましたとおり、県としましては、液状化、津波に関する情報を提供いたしまして、あとは企業のほうでそれぞれの対策を講じていただきたいと考えております。

知事

それから、新エネルギー、例えば、太陽光42円で買い取るという話も出ております。私、代替エネルギーは推進しなければならないと、そのように思っておりますので、太陽光も含め、風力も含め、いろいろな形でやっていくことはいいことだと思います。ただ、1つ、今日、新聞などを見ますと、ニュースなどを聞きますと、懸念があるんですね。ヨーロッパにおいては、太陽光のことが非常に尻つぼみになっているというのがちょっと懸念される部分で、この辺もしっかり精査していかなければならないのではないかと、そのように感じているところでございます。

また、県の新エネルギーはどうなのだと。国だって、本当に頭を抱えているような状態で、我が千葉県、こんな小さな頭で、この千葉県のことをどうしようかと思っても、大変難しいところがあります。ただ、千葉県というのは非常に土地が多うございますから、太陽光も含め、原発と違った代替エネルギーの推進というものはしっかりやってまいりたいなと、そのように思っています。

何かつけ加えることがありましたら。

職員

産業振興課でございます。事務的な補足ですが、知事がおっしゃられたとおり、再生可能エネルギーの価格が、まだ決まってはいないですが、具体的な数値が示されたということで、若干、事業者が望む方向に行っているのかなと考えておりますので、利用促進にはずみがつくのではないかと考えております。先般、県としても、3月29日に推進方策をまとめましたので、こうした動きを庁内横断的に支えてまいりたいと思います。

記者

津波の予測図に関してなのですけれども、県の試算では木更津警察署の1階部分がほぼ水没する試算になっていまして、県の施設ではないですが、木更津消防本部も1階部分は浸水するということになっているのですけれども、木更津署などの県の防災拠点となるような施設の、すぐに移転ということにはならないかと思うのですが、津波対策について、どういうふうにお考えでしょうか。

知事

防災拠点ですか。

記者

はい。特に木更津警察署。

知事

これは本当に頭の痛いところで、今回、県が出した予測図というのは、先ほど申したとおり、最悪のことを想定しながら情報を出しているところもあります。それは確かに記者さんおっしゃったように、防災拠点としてのこともあります。ですから、各地域、地域で改めて、もう一度これを精査し、もう少し詳細に研究していかなければならないと私は思っております。

この辺について、つけ加えることがありましたら。よろしいですか。というところでございます。

記者

もう一点、津波予測図に関してなのですけれども、冒頭に知事がおっしゃったように、わかりやすさということで、津波警報区分に合わせて、例えば、津波警報というのは、3メートル、5メートル、10メートルと、大まかな単位しか出ませんので、10メートルの津波警報が出た場合にはどこまで逃げればいいのかということを示したのが今回の予測図だと思うのですけれども、東京湾の内湾に関しては、そのようになっていなくて、地域によって細かく2.5メートルですとか、2.6メートルという前提で津波予測図ができているのですけれども、その場合、東京湾に仮に3メートルという津波警報が出た場合、住民からすると、3メートルが仮に来た場合、どこまで逃げればいいのかがその地図からわからないと。その場合、県の予測図どおりに逃げればいいのか、それとも、それとは違う可能性があるのか、若干わかりにくいと思うのですけれども、東京湾と外房、内房で考え方が違うことになった理由がよくわからないので、その理由を教えていただけませんでしょうか。

知事

例えば、記者さんもわかっていると思うけれども、東京湾の場合、浅いものですから、外房は深いものですから、津波の大きさが違ってくるのは当たり前ですね。今までの事例から見ても、東京湾の場合は、外房と比べれば低いということはあります。今、記者さんがおっしゃったように、3メートル、この場合はどうなのだ、ああなんだと。これは私どもも非常に苦労したところもあるんですよ。大自然が相手なものですから、私たちのできる限りの知恵を絞って考えたところでございますが、何しろ、今、私どもが考えているのは、例えば、湾岸港に10メートルが来たとしても、実際に中に入ってきたときには2メートル、3メートル弱かなというのは考えるところです。その辺から予測図をつくったことなのでございます。

つけ加えることはありましたら。

職員

今、知事が申し上げましたとおり、湾岸には最大で3メートル程度の津波が入ってまいりますが、そもそもが気象庁の警報区分に基づいての浸水予測図となっております。結果的に警報区分の3メートルの場合は1~3の場合に3メートルの警報が一律に出ますので、今回の予測図に基づいて避難行動をとっていただくことが適切な対応になるかと考えております。

記者

先日、千葉県警から、長崎のストーカー事件に関して再検証の結果が出されましたけれども、知事御自身、この結果をどのように受けとめていらっしゃるかと、あと、ご遺族は納得されていない部分もあるかと思いますが、知事は

これで十分かとお考えですか。

知事

まず、こういうことが起きたということは大変残念でございます。相手の身になって、例えばの話、自分の兄弟がこうなっていたら、一刻も早く受けとめてやってあげなければならないと。ですから、その辺が、警察のほうも、もう一度しっかり考えていただきたいと、そのように思うところでございます。そうしないと、県民からの信頼というものが崩れてしまいます。だから、私は改めて強くそれを要請したところでございます。

検証においては、公安委員会の指導を受けながら、これはしっかりやったものと私は信じております。

記者

先ほど新エネルギーの話が出ましたけれども、最近、アメリカのほうとかでも天然ガスへの切り換えが進んでいる、県内では天然ガスが豊富に地下に眠ってはおりますけれども、地盤沈下という問題が大きくあるんですけれども、最近、県もオブザーバーに入って勉強会を各企業が立ち上げたというお話もありますけれども、そこら辺はやはり難しい部分がありますけれども、どのように、この先、そういう検討だけでもとか。

知事

天然ガスが出るんですよ。でも、もっと出せばいいじゃないかというと、今度、地盤沈下がある。何でもかんでもうまくいかないんでございますが、先ほど言ったように、何しろ日本は、これで石油がぼんぼん出てくればいいんだけれども、そういう資源がない国ですから、いろんなところに、平たく言えば、可能性があるところにはどんどん顔を突っ込んで、その可能性を模索するということが私は大事なのかなと、そう思っているところでございます。

記者

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 津波及び液状化に関する調査結果について
    →防災危機管理部防災計画課【電話】043-223-3697
  • 千葉県人口動態分析検討会議の設置について
    →総合企画部統計課【電話】043-223-2235
  • 千葉県子どもの読書活動啓発の集い
    →教育庁教育振興部生涯学習課【電話】043-223-4072
  • 国際ビジネスコンテスト(アジアアントレプレナーシップアワード)の開催について
    →商工労働部産業振興課【電話】043-223-2798
  • ゴールデンウィークにおすすめの観光・イベント情報にについて
    →商工労働部観光誘致促進課【電話】043-223-2484
    →農林水産部水産局水産課【電話】043-223-3045

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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