ここから本文です。

ホーム > しごと・産業・観光 > 商工業 > 創業・事業展開支援 > 創業・ベンチャー支援 > 県の創業支援 > ちば起業家育成事業 > 2023ちば起業体験プログラム小中学生編第2弾(体験先企業:イオンモール株式会社)

更新日:令和6(2024)年7月16日

ページ番号:641357

2023ちば起業体験プログラム小中学生編第2弾(体験先企業:イオンモール株式会社)

 千葉県では、これからの時代を生きていく小学生・中学生を対象に、これまでにない新たな挑戦ができるプログラムとして起業体験プログラム小中学生編を立ち上げました。

 令和5年度の第2弾の取組として、国内外で大型ショッピングモールを運営するイオンモール株式会社に御協力をいただき、「小中学生が行きたくなるイオンモールを考えよう」をミッションとするプログラムを実施しました。

参加者

  • 小学4年生から中学2年生までの28名

プログラム実施状況

はじめに(用語の解説)

  • 模擬会社

参加者は、5名程度のグループに分かれて模擬会社を設立。それぞれが模擬コインを出資し、株主兼取締役となり、事業活動(まちづくりのアイデア)に取り組みました。

  • チューター

参加者の活動をサポートする支援員。本プロジェクトでは、各模擬会社に1名のチューターを配属し、参加者の気づきを促しました。

  • カベウチ

アイデアを他の人に話すことで、考えを整理すること。他の人の意見を聞きながらアイデアを育ててくことで、よりよいアイデアを構築しやすくなります。今回のプロジェクトでは、イオンモール株式会社の社員の方々に御協力いただき、参加者が考えたアイデアに意見を述べていただきました。

1日目(起業について学ぼう)

まず、会社・起業について学ぶために、千葉大学IMO(学術研究・イノベーション推進機構)から講師をお招きし、起業の流れを学ぶとともに、定款を作成するプロセスを体験しました。

自分たちで作成した定款は、各自が持ち帰りました。ご家庭で作成した定款を説明した参加者もいたとのことでした。

その後、参加者は、チームごとに分かれ活動を開始。

まず会社名を決めるとともに、それぞれが模擬コインを出資し、模擬株式会社を立ち上げるとともに、全員が代表取締役に就任。

さらに「イオンモール」の社員の方から、同社のビジネスモデルやイオンモールを訪れるお客さまに楽しんでいただくための仕掛け「ハピネスモール」の考え方について説明を受けるとともに、「小中学生が行きたくなるイオンモール」「小中学生がワクワクドキドキする体験・体感を想像してほしい」との依頼を受けました。

2日目(イオンモール視察、アイデア検討)

イオンモールのことを良く知るために、実際にイオンモール幕張新都心の中を見たり、来店されているお客さまにインタビューしたりするフィールドワークを実施しました。

フィールドワーク前には、訪れたいポイントなどを相談。目的意識を持ってフィールドワークに臨めるよう準備を行いました。

また、1日目に引き続き、千葉大学IMOから講師をお招きし、千葉大学関連ベンチャーの方の「起業に関するインタビュー動画」を見ながら、起業した後の事業の進め方について学習しました。

起業家の方のインタビュー動画では、起業にまつわる示唆に富むコメントが多く盛り込まれており、アイデアを考える上で大事なことを学びました。

その後、各社は、初日にイオンモール株式会社から提示を受けたテーマを踏まえたアイデアの検討を行いました。

それぞれが、イオンモールの取組である「ハピネスモール」について深く考え、会場にいるイオンモールの社員の方々に積極的に質問をぶつけ、チームの検討の参考としていました

この日最後には、各社で取組状況を発表し合いました。参加者は、競合他社の取組において参考となるアイデアの種がないか、真剣に聞き入っていました。

3日目(体験先企業とアイデアを議論しよう)

2日目に引き続き、検討するアイデアの深度化を図るため、模造紙や付箋を駆使しながら、チーム内で議論を深めました。また、他のチームのチューターからも積極的に意見を聞き、アイデアのブラッシュアップに努めました。

午後はカベウチの時間。「小中学生が行きたくなるイオンモール」という検討テーマを提示したイオンモール株式会社の社員のみなさんに、自分たちのプランを説明しました。

イオンモール株式会社の社員のみなさんからは、

  • 多くの人を巻き込む仕掛けでとても良い
  • テナントと共同して取り組む土壌があるイオンモールならではの取り組みだと思う

などの評価をいただく一方、

  • その取組でみんなはドキドキワクワクする?
  • イオンモールだからこそ出来ることを考えて欲しい

といった本質的な問いもいただきました。

カベウチでイオンモール株式会社の社員の方からフィードバックをいただいた参加者からは「イオンモールの人にこんなに真剣に話を聞いてもらえると思わなかった」との驚きの声も聞こえました。

その後、カベウチでの意見を踏まえ、各模擬会社は検討を進めました。(一部の参加者はカリキュラム終了後も会場に残って検討を深めました。)

4日目(完成したアイデアを発表しよう)

最終日となる4日目は、各模擬会社が検討を進めてきたビジネスアイデアを発表しました。

発表会

最終発表会は、以下のフォーマットで行いました。

  • 検討テーマを提示いただいた「イオンモール株式会社」のみなさんにプレゼンテーション
  • 発表概ね5分間+質疑応答
  • 評価のポイントは以下の4点
    • 新しい視点と発想の面白さ
    • イオンモールらしさが感じられる
    • 熱い想い
    • 実際にできそう
  • 評価内容に基づき、各模擬会社は売上を計上(上位評価ほど高売上となる)

各模擬会社の発表

模擬会社名 企画コンセプト
株式会社Junior forest みんなが楽しいイオンモール双六
株式会社Funjoy そこまでやるかシークレットAEON(クイズ@イオンモール)
株式会社クリープ イオンで青春(青春ベンチ×アオハル学習)
株式会社ブルースカイ サバゲー×ライブの開催
株式会社Compro 小学校を巻き込んだ、四季に合わせたハピネスモール体験イベント
株式会社kidsランド

店員さんを巻き込んだ「ハピネスモールスタンプラリー」

第一位に表彰されたのは「株式会社クリープ」。

「株式会社クリープ」の提案は、小中学生にとって大事な「友だちと楽しく過ごす」「色々な世代の人とつながる」ということをイオンモールで実現するための企画でした。

この企画提案は、デジタルサイネージやテナントといったイオンモールの資源を活用した取組となっており、また、小中学生のコミュニティづくりに貢献出来る「ハピネスモール」らしい取組であることなどが高く評価されました。

決算作業

イオンモール株式会社へのプレゼンテーションの結果、各模擬会社はそれぞれの売上を得ました。

この4日間での活動により発生したコスト(費用)と売上をもとに、決算作業に取り組み、黒字となった模擬会社には法人税を納めていただきました。

 

その後、清算作業を行い、1日目に出資した模擬コインの額がどのように変化したかを確認しました。

最後に4日間の振返りを行い、プログラムを終了しました。

参加者のみなさんから寄せられた主な意見・感想は以下のとおりでした。

起業について

  • 説明だけ聞いても起業は難しいな…と感じていたが、実際にチームで協力することで色々なことが出来ることが分かった。
  • テレビなどで起業家を見て「すごい人たちだな」と思っていたが、改めて「起業とは凄いモノ」と認識した。

といった意見が寄せられるとともに、

  • イオンモールは買い物するだけの場所と認識していたが、考えが変わった。今回の取組で見つけたことを大切にしたい。
  • イオンモールが目に見えないところで様々な取組をしていることを知るきっかけになった。目に見えない裏での取組が大変。ハピネスモールの4概念でお客さんを増やすという取組こそが、企業として大切なことだということに気がついた。

など、企業活動における気づきを得ている参加者もいました。

参考情報

 

お問い合わせ

所属課室:商工労働部経営支援課経営支援班

電話番号:043-223-2712

ファックス番号:043-227-4757

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?