デジタルの活用について(令和6年度第1回インターネットアンケート調査の結果について)
発表日:令和6年9月2日
総務部デジタル戦略課
1.調査の目的
県では、令和5年3月に千葉県デジタル・トランスフォーメーション推進戦略を策定し、様々な分野におけるDXの取組を推進しています。
本調査では、県のDXに関する取組の認知度やデジタルサービスの活用状況を把握し、今後のDX関連施策の検討に活用することを目的として、皆様のご意見を伺いました。
2.調査の実施状況等
(1)調査対象 アンケート調査協力員 300人
(2)調査時期 令和6年7月2日(火曜日)~7月12日(金曜日)
(3)調査方法 インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答
(4)回答状況 アンケート調査協力員300人のうち270人が回答(回答率 90.0%)
(5)調査項目
- 問1.あなたは普段、県行政に関する情報をどこから入手していますか。
- 問2.あなたは、県が行っているデジタルに関する取組について知っていることはありますか。
- 問3.あなたは、県が行っている以下のデジタルサービスを利用したことがありますか。
- 問4.選択したサービスごとに、利用した感想や要望があればご記入ください。
- 問5.利用したことがない理由を教えてください。
- 問6.現在、窓口を訪れなくても行政サービスを利用できるよう、手続のオンライン化が進められていますが、サービスを利用するのにあたって、オンラインではなく、窓口を直接訪れて手続を行いたいという希望がありますか。
- 問7.問6で選択した理由を教えてください。
- 問8.デジタル・トランスフォーメーションの推進に関して、ご意見・ご提案がありましたら、ご記入ください。
3.回答者の構成
(1)地域(回答者数:270人)
居住地域については、『葛南地域』が26.1%と最も多く、次いで、『千葉地域』及び『東葛飾地域』が21.5%となりました。
(2)年齢(回答者数:270人)
年齢については、『70 歳以上』が25.2%と最も多く、次いで『50 歳~59 歳』が18.5%となりました。
(3)性別(回答者数:270人)
性別については、『男性』が48.9%、『女性』が49.6%となりました。
4.調査結果
問1.あなたは普段、県行政に関する情報をどこから入手していますか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:270人)
普段、県行政に関する情報をどこから入手するかたずねたところ、『県民だより』が77.4%と最も多く、次いで『新聞』が50.4%、『テレビ』が31.1%、『県公式ホームページ』が30.0%、『その他』が3.3%でした。
また、『その他』の答えの中には、「ラジオ」や「ケーブルテレビ」などの意見がありました。
問2.あなたは、県が行っているデジタルに関する取組について知っていることはありますか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:270人)
県が行っているデジタルに関する取組について知っていることをたずねたところ、『行政サービス(各種オンライン申請・届出、電子契約など)』が60.4%と最も多く、次いで『危機管理、安心・安全(防災ポータルサイト、河川のリアルタイム情報提供など)』が45.9%、『医療・福祉、子育て(介護ロボット・ICT導入支援、チーパス・スマイルなど)』が32.6%、『知らない』が23.0%でした。
問3.あなたは、県が行っている以下のデジタルサービスを利用したことがありますか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:270人)
デジタルサービスを利用したことがあるかたずねたところ、『利用したことがない』が47.4%と最も多く、次いで『ちば電子申請サービス(オンラインによる行政への申請手続等)』が37.8%、『キャッシュレス決済(県税や県立学校入学検査料等)』が17.4%、『その他』が1.9%でした。
また、『その他』の答えの中には、「運転免許オンライン更新時講習」、「ちば省エネ家電購入応援キャンペーン※」などの意見がありました。※キャンペーンは終了しています。
【問3で「各サービス」もしくは「その他」と答えた方に聞きました。】
問4.選択したサービスごとに、利用した感想や要望があればご記入ください。(300文字以内)(回答者数:144人)
(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。)
ちば電子申請サービス(オンラインによる行政への申請手続等)
- 行かなくても、手続きが出来て、便利です。また、検索出来て、調べる事も出来るので、良いと思います。
- 出産・子育ての応援金の申請のために活用しました。自宅で手続きができたので大変助かりました。
- 便利だったのでどんどん普及したり、他の申請にも応用したりしてほしいです。
- 少しわかりにくいかと思った。行程も長すぎる。
- 紙よりは楽になったが、あまり使用しないのにサイトに登録しなければならないなど少し手間がかかるなとは思った。
キャッシュレス決済(県税や県立学校入学検査料等)
- 支払いに行かなくてもスマホ決済ができるから簡単でした。
- スマホでできるので支払いを忘れて遅れることがない。
- キャッシュレス決済での県税支払いはとても便利だった。さまざまな手続きをキャッシュレス決済とオンラインで時間に関係なく手続きできるようにして欲しい。
- 自動車税、水道料金などはキャッシュレスで支払ってますが楽天ペイやPayPayでも支払いができるようにしてほしいです。
ちば施設予約サービス
- 自分の空いた時間に検索、瞬時に混雑状況分かるので便利である。
- ちば施設予約サービスはもっと簡潔にして利用しやすくしてほしい。
- 県施設の予約の方法などを調べようとしたが、うまくいかず途中で諦めました。
ちば情報マップ
- とても便利で利用しやすい。
- 引っ越ししてきたばかりで土地勘がないので参考になった。
- 洪水浸水想定区域図は参考になりました。
AIチャットボット(自動車税等)
オープンデータサイト
- 千葉の人口を調べたときに利用しました。感覚的にわかりやすいUIが良かったです。キーワード検索できるところも便利でした。
- 手紙や電話での質問、要望より簡潔で便利です。
【問3で「利用したことがない」と答えた方に聞きました。】
問5.利用したことがない理由を教えてください。(300文字以内)(回答者数:126人)
(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。)
- デジタルサービスを利用する機会が無かった。
- そう言ったものがある事を知らないし、知らなくても日常に支障が無いから。
- どういうときに利用するのか、どんなものがあるのか、などなど知識不足で利用したことがありません。便利さを実感できないので、積極的に利用しようとも思わないです。
- 難しそうだから。
- やり方がわからないため。
問6.現在、窓口を訪れなくても行政サービスを利用できるよう、手続のオンライン化が進められていますが、サービスを利用するのにあたって、オンラインではなく、窓口を直接訪れて手続を行いたいという希望がありますか。(1つだけ選択)(回答者数:270人)
オンラインではなく、窓口を直接訪れて手続を行いたいかについてたずねたところ、『いいえ』が63.0%と最も多く、次いで『はい』が28.9%でした。
問7.問6で選択した理由を教えてください。(300文字以内)(回答者数:270人)
(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。)
(1)いいえ
- 平日の時間帯に窓口に行く時間がなく、オンラインで手続きできたら助かるため。
- オンラインで解決できるのであれば、時短になるし、自宅からでも必要なものが取り寄せられるのなら、簡単でいいと思う。
- 電子の方が手続きの記録が残るので、紙よりも適正な手続きが期待できる。また、時間を気にしなくても良いので、紙よりも遥かに便利。
- 運転免許証返納した為、行動範囲に制約があるため助かっています。DX推進にあたり、世代間格差が生じるのは仕方がないと思いますが、少なくもギャップを埋める施策には推進者の尽力が必要と考えます。
- 往復の交通費、待たされる時間等、簡易なものはすぐに対処できるから。
(2)はい
- 行政の手続きについて、網羅した知識を持っておらず、窓口でご担当者様にご教示いただきながら進めたほうが、安心できます。
- 間違いや取り違いなどのミスが怖い。人に頼んだ方が安心感がある。実際作業が進んだ実感も窓口の方が強く感じる。
- 高齢の夫婦二人家族、パソコン、スマホも十分活用できず、また中身を確認したい、聞きたい気持ちがある。対面して納得したい。
- 操作方法に不安があります。
- 便利なんだろうとは思うが、あまりPCやスマートフォンの機能に責任ある事柄を任せたくない。スマートフォンを紛失したり盗難に遭ったりした時にいろいろなことにマイナスが生じてしまうのでは、と考えてしまう。
(3)その他
- 内容によっては直接対面で聞きたいこともあるから。基本的な事務処理はオンラインが手軽だが、高齢になると不安である。
- シンプルに申請するだけ、2択回答のようなものであればオンラインを率先して利用したいが、サービス自体の不明点も伺いたい場合は、窓口を利用したいと思う。
問8.デジタル・トランスフォーメーションの推進に関して、ご意見・ご提案がありましたら、ご記入ください。(300文字以内)(回答者数:182人)
(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。)
- DXの推進を通じて、新たなサービスメニューの開発を進めてほしいです。他にないオリジナリティ溢れるサービスが始まることを期待しています。
- 行政の手続きを一貫して行えるポータルアプリがあると良いかもしれない。
- 選挙もスマホで出来れば投票率が上がるのではないでしょうか。期日前があったとしても、行きたくても行けなかったりするのでスマホで簡単に出来れば投票する若者は多いと思います。
- 一般人だとなかなか県とやり取りすることがないので具体的な提案は難しいが、県が進めなければ市町村の動きが鈍いままなので、県の方から積極的に電子化に取り組み、県内の市町村の先駆け・先例になってほしい。
- DXとは、そもそもこういうことだということを、事例を挙げてわかりやすく説明しないと、周知していかないし広がっていかないと思います。広報やHPで頻繁に取り上げていくことが大事。
- とかく高齢者は変化に対応できず置いてきぼりになりがち。行政手続きにしても同様。高齢者に分かりやすいネーミングなどをお願いいたします。
- デジタル系に疎いお年寄りも取り残さないように配慮できれば素敵な取り組みだと思う。
たくさんのご意見ありがとうございました。
今回の調査では、DXに関連する取組の認知度が高い一方で、デジタルサービスを利用したことがないという方が多くいらっしゃいました。
また手続のオンライン化については、オンラインでの手続を希望する方が多い一方、窓口での手続や手続内容によって窓口とオンラインを使い分けたいと希望される方がいらっしゃいました。
県のデジタルの取組についてより一層の周知を図っていくとともに、デジタルサービスの利便性向上とさらなる利用促進について、工夫が必要であることが考えられます。
ひとりでも多くの方にDXによる利便性の向上を実感してもらえるよう、皆様からいただいたご意見は、今後、DX関連施策の検討に役立ててまいります。
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