ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年5月29日

ページ番号:19965

平成21年12月定例千葉県議会知事あいさつ

(平成21年11月27日)

本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議をいただくことといたしました。

今回提案いたしました案件は、平成21年度の一般会計の補正予算案、各種条例案、その他附帯議案の15議案のほか、報告2件であります。

以下、順次その概要について申し上げます。

最初に、議案第1号一般会計補正予算については、国の基金事業や、新型インフルエンザ対策などの緊急的な課題に対応するため、歳入歳出予算において92億1,800万円を追加するものであります。

続いて、議案第2号から議案第7号までの6議案は、いずれも条例の制定または一部改正についてであります。そのうち主なものについて御説明申し上げます。

議案第2号は、地域の医療課題の解決を図るため、国からの交付金を受け、基金を造成する条例を制定しようとするものです。

議案第3号は、千葉県人事委員会勧告に基づき、給料表の改定及び期末・勤勉手当の支給割合の引下げ等を行うため、議案第4号は、特別職の期末手当の支給割合の引下げを行うため、議案第6号は、職業能力開発促進法に基づく技能検定に係る手数料の額の改定等を行うため、それぞれ条例の一部を改正しようとするものです。

次に、議案第8号は、手賀沼流域下水道管渠築造工事請負の契約締結について、議案第9号は、館山港港整備交付金工事請負の契約変更について、議案第10号は、(仮称)千葉県立千葉ニュータウン地区高等学校屋内運動場建築工事請負の契約変更について、議案第11号は、校務用コンピュータ等の購入について、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。

以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なお、この際、当面する諸問題について御報告申し上げます。

まずは、皆様にお詫び申し上げなければなりません。

11月10日に、職員が業務上横領の容疑で逮捕されました。不正経理問題で県民の皆様から厳しい御批判があり、県政への信頼が大きく損なわれている中で、度重なる職員の逮捕という事態を招いたことは、大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

さらに、11月11日に、会計検査院の経理処理に関する検査結果が正式に公表されました。8億2,800万円の指摘額のうち、需用費に係る金額8億1,500万円につきましては、9月に公表した本県独自調査の約30億円の中に含まれているものです。会計検査院からは、対象となった28府県市の中で、本県の額が最も多く、また、県庁内において、相互牽制が全く機能していなかったと厳しく指摘されました。

この不正経理問題に関しましては、私は、「すべての膿を出す」という強い姿勢で臨んでおり、今後は、このような不祥事が二度と起こることのないよう、外部有識者4名により構成するコンプライアンス委員会及び私を本部長とする全庁を挙げたコンプライアンスを推進するための本部を本日立ち上げたところであります。この組織を活用し、法令遵守に対する職員の意識改革に努めるとともに、現在進めております不正経理問題の徹底的な調査及び再発防止策の実施に改めて全力を尽くし、県庁一丸となって県民の皆様の信頼回復に努めてまいります。

決算審査特別委員会及び不正経理調査特別委員会において御説明させていただきましたが、現在、追加調査等を鋭意進めているところであり、まだ御報告できるところまでには至っておりません。今進めている調査の結果等について、12月18日に御報告させていただきたいと考えておりますので、御理解くださるようお願いいたします。

次に、総合計画、行政改革計画及び財政健全化計画の3計画の策定について申し上げます。

総合計画につきましては、8月にお示しした骨子案を基に、策定懇談会での意見、市町村の意見、県民アンケートの結果等を踏まえながら、原案を取りまとめたところであり、「基本構想」と「実施計画」で構成しています。

「基本構想」については、『くらし満足度日本一』を基本理念に掲げ、本県が目指す10年後の姿を県民の皆様が具体的にイメージできるようなものとし、「実施計画」については、本県の目指す姿を実現するため、来年度から3か年で重点的に取り組む施策の内容などを記載いたしました。

また、行政改革計画及び財政健全化計画につきましては、外部有識者で構成する行政改革推進委員会において様々な御意見をいただき、このたび素案を取りまとめたところです。

この素案では、県に求められる行政ニーズに的確に応えるとともに、総合計画の着実な推進を支えていくことのできる行財政基盤の確立のため、「公正・透明な行財政運営の確立」、「県庁のポテンシャルの最大化」、「チームスピリットの発揮」、「持続可能な財政構造の確立」などを改革の視点・目標に掲げ、主な取組を示しています。

この3計画につきましては、引き続き、県議会の皆様、県民の皆様などの御意見等を踏まえながら、来年の2月上旬までに計画案を策定・公表したいと考えております。

次に、北総鉄道の運賃問題について申し上げます。

北総鉄道の運賃問題は、沿線自治体の皆様方にとって切実な問題であるとともに長年の悲願であることから、運賃の値下げを実現すべく取り組んできたところです。

11月5日、国から示された調整案を基本的に受け入れることで、県と6市2村で合意いたしました。その内容は、県及び市村の負担3億円、鉄道事業者の負担3億円の計6億円を原資とし、成田新高速鉄道の開業に合わせ、概ね、普通運賃を5%、通学定期運賃を25%、通勤定期運賃を1%、それぞれ値下げするものです。

今回の運賃値下げは、県と6市2村の要請内容が全て実現したものではありませんが、北総鉄道の運賃値下げの第一歩であり、今後の北総鉄道、千葉ニュータウンの活性化等につなげていきたいと考えております。

次に、成田空港に関わる県の取組について申し上げます。

本県では、成田空港B滑走路2,500メートル化による来年3月の発着枠の拡大及び夏の成田新高速鉄道の開業を契機に、成田空港の更なる利便性の向上を図ることや、千葉県の戦略拠点として、空港を活かした経済活性化策等を検討するため、県経済界・交通事業者・自治体関係者など各界からの参加を得て「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」を設置することといたしました。

このような会議の設置は、成田空港の歴史上初めてでありますが、県として、関係各界から広く御意見を頂き、県勢発展の拠点としての成田空港の利用拡大と、本県経済の活性化を目指してまいりたいと考えています。

次に、「新型インフルエンザワクチンの接種」について申し上げます。

インフルエンザについては、本県では、11月5日に「インフルエンザ警報」を発令しましたが、引き続き感染の拡大が懸念されています。

このような中、新型インフルエンザワクチンの接種については、医療従事者への接種を10月19日に開始しました。11月2日からは入院している妊婦及び基礎疾患を有する方の一部を対象に接種を実施し、現在は、通院している妊婦及び基礎疾患を有する方を対象に実施しているところです。

また、1歳から就学前の幼児に対しては、接種準備の整った地域において、12月初旬から前倒しして接種を開始いたします。

今後も、市町村、医師会等関係機関と連携しながら接種の前倒しを含め、迅速かつ適切に対応し、最終的には、来年3月までに約289万人に接種することとしています。

次に、秋の観光及び農林水産物のキャンペーンについて申し上げます。

県では、9月から11月まで「秋の観光キャンペーン」を実施し、県内各地の祭りやイベントなど、千葉の魅力を紹介して、県内外からのお客様をお迎えしています。

また、11月を「千産千消・千産全消推進月間」として、県産農林水産物の様々な販売促進キャンペーンなどを集中的に展開しています。

私も「佐原の大祭秋祭り」や館山市の「南総里見まつり」、川崎市で開催したアクアライン800円記念「千葉県フェア」など、いろいろな祭りやイベントに参加し、本県の伝統文化や農林水産物など多彩な魅力を県内外に発信できたと非常に手ごたえを感じております。

今後も、多くの皆様に、本県の観光地を何度も訪れていただけるよう、また、「食の宝庫ちば」の産品をたくさん味わっていただけるよう、さまざまな機会を通じて、私、自らが先頭に立ち、魅力一杯の千葉をセールスしてまいります。

以上、このたび提案いたしました案件の概要を説明いたしますとともに、当面の諸問題について御報告させていただきました。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

所属課室:総務部財政課企画調整班

電話番号:043-223-2071

ファックス番号:043-224-3884

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?