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更新日:令和6(2024)年6月28日
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水不足を解消するために、かんがい排水事業により基幹水利施設の整備が行われました。農業用ダムとして、昭和41年度に金山ダム(有効貯水量173万トン・鴨川市)、昭和53年度に安房中央ダム(同202万トン・南房総市旧丸山町)、平成4年度に佐久間ダム(同122万トン・鋸南町)、平成12年度に保台ダム(同254万トン・鴨川市)が建設され、水源を新設してきました。これらの水利施設の完成により、下流域のほ場整備事業が実施されました。
保台ダム堤体(鴨川市)
保台ダム受益地(東条地区)
ほ場整備事業は平坦な水田地帯で推進されてきました。水田農業の担い手育成を促進するため、農地の集積が進められています。また、暗渠排水による乾田化も推進され、水田の高度利用を可能とする生産基盤の整備を行っています。
ほ場整備実施箇所(南房総市)
暗渠排水が整備された水田(館山市)
中山間地域総合整備事業は、千葉県内でも南部地域の半島振興地域、過疎地域、特定農村地帯に含まれた箇所でのみ実施できる事業です。安房地域では、南房総白浜地区(南房総市旧白浜町)、平群地区(南房総市旧富山町)、千歳地区(南房総市旧千倉町)で事業が実施されました。土地改良事業と併せて、農村の生活環境を改善する整備事業も実施され、集落排水路の改修や、農村公園の開設が行われました。
整備された農道と花畑(南房総市旧白浜町)
親水池の整備された農村公園(南房総市旧富山町
また、農村の生活環境を改善し、人の移動を容易にするとともに、良質な農作物を円滑に消費地へ供給するため、基幹的農道の整備を実施しています。安房地域を東西に横断する基幹農道を整備する広域営農団地農道整備事業が進められました。また一般農道整備事業として、平群地区では支線農道の整備が実施され、平成23年度に事業を完了しています。
さらに、農業施設が一般住民の親しみの場としても活用されるよう、親水施設の整備を推進してきました。
農地災害を未然に防止するため、地すべり等防止法に基づく地すべり防止区域では地すべり防止事業を実施しています。また古い時代に人力で築造したため池で、老朽化して災害の恐れがあるものについては、緊急に改修しています。
また、大雨、地震等の自然現象により、農地や農業施設が被災した場合には、早急に復旧作業を行っています。
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