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更新日:令和6(2024)年1月4日
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千葉県では、南国を思わせる独特の香りを持つ、亜熱帯果樹「パッションフルーツ」の栽培が増えてきています。
千葉県内では、安房・君津地域を中心に栽培されています。
パッションフルーツは、南アメリカ大陸原産のトケイソウ科トケイソウ属の多年生つる性植物です。
果実が食用として利用されています。
食べ方は果実を切り、果肉を種子ごとスプーンですくって食べるか、ジュースや加工品として利用します。
味は濃厚で、酸味があり、さわやかな香りが特徴的です。
*写真はパッションフルーツの花です。
千葉県内では、以前より個人的に栽培されていました。
安房地域の農家がパッションフルーツのおいしさと、栽培の容易さから、本格的に栽培を始めたのは平成16年からです。
千葉県農林総合研究センター暖地園芸研究所も平成17年から試験を開始。千葉県での最適な栽培方法等を研究しています。
千葉県では、安房・君津地域を中心に栽培されています。
現在は加温及び無加温ハウスで栽培されていますが、試験の結果、露地栽培も可能であることが分かりました。
露地栽培の方法は挿し木した苗を5月(霜が降りなくなったら)に定植し「逆L字仕立て」で整枝します。この方法は高齢者や女性でも容易に交配や収穫作業を行えます。
確実に結実させるため、人工授粉を行います。結実した果実は袋掛けし、落果したら収穫します。
(袋掛けに限らず、落下の衝撃を防げればネットでも可)
年産 | 平成29年産 | 平成28年産 | 平成27年産 |
---|---|---|---|
栽培面積(ha) | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
収穫量(t) | 13.0 | 13.0 | 13.0 |
(主な産地:南房総市、館山市、鴨川市、木更津市)
主に直売所や通販で販売されています。
※当課からの販売は行っておりません。
完熟すると自然落果するため摘み取りは行われていませんが、観光農園などで生育状況を観察しながら購入することができます。
千葉県のパッションフルーツは、7月から8月が一番美味しい旬の時期です。
無加温ハウス栽培は主として7月から11月、加温ハウスは主として6月から8月、12月から3月に出回ります。
パッションフルーツは、11時間以上の日長と日中の気温25度、夜温15度以上で、安定的に花芽を分化します。
千葉県では年2回収穫できます。
6月から8月に収穫されるものを夏実(なつみ)、12月から3月に収穫されるものを冬実(ふゆみ)と呼んでいます。
現在、千葉県で栽培されている品種・系統は「サマークイーン」、「紫100g玉」等です。
果皮全体がよく着色し、手に持つとずっしり重く感じる果実を選びましょう。
小さく、軽く、果皮の色が薄いものは食味が劣ります。
室温(20~25度)で保存すると酸味が減少し、おいしくなります。
10~15度で保存すると長く品質が保てます。
10度以下で保存すると酸度が減少しにくいので、おすすめできません。
保存中に果皮がシワになったものは酸味が減少し、食べやすくなります。
果実を包丁で食べやすい大きさに切って、なかの果肉をスプーンで食べます。
(果実が丸く、転がりやすいので、果実をしっかり押さえて切りましょう。)
黒い種子もそのまま食べることができます。
食べる数時間前に冷蔵庫に入れ、冷やしてから食べると、とてもおいしく食べられます。
パッションフルーツの加工品は、現在、アイスミルクとアイスクリーム、チーズケーキ、ジュース、おこしなどがあります。
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