内水面水産研究所コイヘルペス情報2
コイヘルペスウイルス病説明会用資料(参考)
下記資料は平成15年11月26・27日に行われた、「コイヘルペスウイルス病について」の説明会(県内の関係する各団体や機関等を対象とした)で使用しました。
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コイヘルペスウイルス病について
千葉県水産総合研究センター
内水面研究所
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コイヘルペスウイルス病(KHV)とは?
- マゴイとニシキゴイに感染し,大量斃死する。
- マゴイとニシキゴイ以外では,まだ感染の確認がない。
- 国内では,今まで発生がなかった。
- 人間には感染しない(農林水産省プレスリリースによる)。
- KHVはウイルスであり,細菌や寄生虫ではない。
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KHV感染魚の特徴
- エラ腐れの症状を呈する。
- 眼球が陥没する。
- ヒレの基部等に出血,うっ血がみられる。
- 餌食いが悪く,やせる。
- 活力がなく,遊泳緩慢となる。
- 外観・内部所見として,ほとんど症状がでないことがある。
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エラ腐れ・眼球陥没
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ヒレ基部等の出血
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内蔵の異常は見られない
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活力低下が著しい
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腐敗しても検出可能
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KHV感染の伝播
- 病魚からだけではなく,水を介して感染が拡大する。
- 斃死率が80%以上。
- 発病していない感染魚からも,感染が拡大する。
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KHVの発病について
- 水温13-30℃で発病する。適水温は20-25℃
- 幼魚から成魚まで発症する。
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KHVの検査方法
- PCR法(DNAの増幅)による検出
- 培養細胞による検出
- PCR法は短期間で検出可能。
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PCRによる検査および確定診断
- 千葉県ではPCR法による検査を行う
- 最短で3日で検出可能。
- 陽性反応が出た場合には,(独)水産総合研究センター養殖研究所で、再度PCR法による検査を実施し,確定診断とする。
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KHV感染の疑いがある場合には
- 県漁業資源課または内水面水産研究所に連絡する。
- 魚の移動はしない。
- 器具等は池ごとに分け,使用するたびに消毒する。
- 環境に負荷をかけないように,排水に留意する。
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感染の拡大を防止するには
- 外部から魚を持ち込まない。
- 外部に魚を移動しない。
- 池ごとに器具等をわける。
- 器具・長靴・手指等の消毒をする。
- 外部からの立ち入りをなるべく規制する。
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消毒方法について
- 器具や長靴等は,次亜塩素酸ナトリウム100-200ppm以上で使用する。
(次亜塩素酸ナトリウムの100倍希釈)
- 手指等の消毒には逆性石けんや70%以上のアルコールを用いる。
- こまめに,霧吹き等で消毒する。
- 活魚車などは,逆性石けん等で消毒する。
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蔓延防止のための措置
- 斃死魚は即時埋設・焼却処分する。
- 感染が拡大しないように,排水には留意する。
- 池や器具等も消毒を実施する。
※説明会の資料が必要な方は、以下のファイルを印刷してください。
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