ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 水産関係出先機関 > 水産総合研究センター > 種苗生産研究所 勝浦生産開発室 > マダイの種苗生産
更新日:令和6(2024)年6月19日
ページ番号:8977
スズキ目タイ科マダイ属
標準和名:マダイ
英名:Japanese red sea bream
学名:Pagrus major(TEMMINCK&SCHLEGEL)
分布:北海道以南の日本近海から東南アジア
マダイは、北海道を除く日本全国で漁獲され水揚げされています。全国漁獲量は1万5千トン前後で、このうち千葉県では100~200トンが水揚げされています。
本県の地区別の漁獲量は、最近3年の平均では内房地区が56トンで最も多く、次いでが銚子・九十九里地区で44トン、夷隅地区で31トン、東安房地区で19トンとなっています。
本県のマダイ漁獲量は、海面漁業総漁獲量(17万トン)の0.1%にも届きませんが、生産額は1億4千万円で、総生産額(231億円)の0.6%を占め、ヒラメ同様、市場価格の高い重要な漁獲対象魚種となっています。
マダイは、北海道以南の日本近海から東南アジアに分布し、水深30~200mの岩礁や砂礫の底層に生息しています。姿、色、味ともに優れ、古来から「魚はタイ」と珍重され、千葉県の魚ともなっています。小湊湾の「鯛の浦」は、水深10~20mの浅海にマダイが生息していることで有名で、多くの観光客の目を楽しませています。
産卵期は、水温が15℃を越える4~6月で、水深20~50mの急深な岩礁帯で産卵します。卵は、卵径0.9~1.2mmの分離浮遊卵で、雌1個体が50万粒程度を生みます。卵は、水温15~20℃では2~3日でふ化し、ふ化仔魚の全長は2~2.8mmの大きさです。ふ化後2か月で全長30mmとなり、満1年で尾叉長15cm,2年で30cmとなり、およそ3年で成熟します。
小さいうちは、ワレカラやカニ類など小型な甲殻類を主に食べ、大きくなるとエビ類、カニ類、イカ類、小魚などを食べるようになります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください